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モラハラ夫に出ていけと言われたから「自立するから1年待って」と伝えたら…/ウチのモラハラ旦那&義母、どーにかしてください!(2)
モラハラ夫が最も恐れるもの―それは、妻の自立
私は二人目出産を機に会社を退職して専業主婦になりました。それまで生活費を折半していたので、旦那から毎月生活費をもらうという儀式は未体験。稼ぎのあるほうが家事・育児を担う側に現金を渡すーこんな当たり前の行為に、当時の私は違和感を覚えました。
働いていないのにお金をもらうなんて悪いな……。
今思えば微妙に揺れ動いた心を、旦那は見逃さなかったのでしょう。
はじめはきちんと渡されていた生活費が、月を追うごとに遅れがちになりました。足りない分は私の貯金で補填しますが、限界があります。
何度話し合ってもらちが明かず、「使っちゃったから残りでいい?」「会社の飲み会が続いちゃってさ〜」など、思わず「埋めるぞ」レベルの迷言が次々に飛び出します。
切羽詰まった私はパソコンで在宅の仕事を始めました。はじめは稼げませんでしたが、続けるうちに収入が増えていきました。1年、2年と私の経験値と比例するようにパート代くらいのお給料がもらえるようになったのです。
がんばれば以前のように、旦那の扶養を抜けて、自立できるかもしれない。娘二人と一緒に、自由な生活を送れるかもしれない。
けんかするたびに「誰のおかげで生活できてるんだ!」など、昭和のタイムトラベラーさながらのセリフを投げつけてくる旦那からも、ぶっ飛んだ義母からも逃げ出せるかもしれない。そんな希望を抱き始めていました。
そんな中、雨上がりの玄関が濡れて汚い、というめちゃくちゃな理由で私に怒りをぶつける旦那。私がひそかに思い描く「バラ色の人生計画」を知るよしもない彼は、またしても「イヤなら出ていけば?」とモラハラを発動してきたのです。
「…… お願い…… あと1年だけ待って……」
私は真顔で旦那に告げました。一瞬の沈黙の後、「脅しか!」と言われましたが、無視してやりました。すると、旦那は玄関をウロウロし始め、やがて同居する義母の元へと逃亡したのです。
出た!マザコン‼あきれながらも、私はモラハラワールド脱出のヒントを見つけた気がしました。旦那が最も恐れるのは支配する人間の自立なのでしょう。フッフッフ、1年後楽しみに待ってろよ…… と、今日も旦那の背中に呪いをかけています。

「あのとき、出ていけって言われたので出ていきます」この決めゼリフを旦那に言う日を心の支えにしています。
著=maron、高田 真弓/『ウチのモラハラ旦那&義母、どーにかしてください! 闘う嫁のサバイバル術』(KADOKAWA)
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