【震災経験者に聞く】地震で実は危ないのは「家の中」。いま改めて考えたい地震に備えた部屋作り #知り続ける

#くらし   
 今すぐすべき「配置換え」

日本は地震大国。昨日もまた、大きな地震がありました。
地震の被害に遭われた皆様へお見舞い申し上げます。

"防災グッズ"を準備しているおうちは多いと思いますが、被災した方にお話しをうかがうと、大事なのは家の中を整えることだと分かりました。

教えてくれたのは▷阪神・淡路大震災を経験した佐藤尚之さん
株式会社ファンベースカンパニー代表。コミュニケーション・ディレクター。34歳のときに妊娠9カ月の妻と阪神・淡路大震災を経験し、その体験をnoteに投稿。被災地支援や、「みんな元気になるトイレ」の普及活動などを行なう。

防災の要は家の中にあり


部屋を自由に動けるかどうかで避難の早さも変わります

1995年に阪神・淡路大震災を経験した佐藤さん。当時、佐藤さんの妻は妊娠9カ月でした。

「地震が起きたのは明け方で就寝中でした。当時の私たちの寝室には、高さのある家具がなかったため、揺れの際に2人ともけがをすることはありませんでしたが、もし倒れた家具が妻のおなかに当たっていたら……と考えると、ぞっとします。ラグビー経験者で体格のいい私ですら、就寝中の揺れに対して、1ミリも動くことはできませんでした」

ほかの部屋では重いアナログテレビが部屋の反対側まで吹き飛んでいたり、キッチンの酒瓶や食器は落下して割れていたり。しかし背の低い家具は中身こそ出たものの、倒れることはなかったそうです。そのため現在も高さのある家具は寝室には置かず固定するなど、地震に備えた部屋作りを徹底しています。

子ども部屋すぐやること

【すぐやる】背の高い家具は固定するか、とりあえずストッパーを入れておく

ストッパーを入れておく

「背の高い家具は地震で倒れる可能性が高いです。固定して転倒防止対策をしっかりしておきましょう」。よけられると思っていても、大きな揺れの際にとっさに机の下に入るのは「無理」と佐藤さん。固定用の器具を買うまでは、100円ショップなどにある家具の下に入れ込むゴム製ストッパーなどを、とりあえず入れておくのも〇。

【これが心配】子ども部屋にピアノがあります

よく子ども部屋に置いているピアノ。「大きな揺れの際は重さ200~300kgあるアップライトピアノでさえ、簡単に倒れます。子ども部屋が寝室を兼ねているならすぐに移動を」。就寝中は特に危険。一刻も早くほかの部屋に移動させましょう。

次ページ:次は寝室!すぐやること(2/2)

この記事に共感したら

Information

<レタスクラブ’22年3月号より>



雑誌情報はこちら


▼『レタスクラブ ’22 3月号』情報はこちらから▼

料理特集は「料理の手間をとことん省く!」。めんつゆを使えば味つけに迷わない、ひき肉で包丁を使わない、レンジで火を使わない…など、とことん手間を省いたレシピをご紹介しています。また、この時期旬の新玉ねぎレシピや、食パンで○○が作れちゃう!?驚きのレシピもご紹介。その他、献立の悩みから解放される!と話題の「献立カレンダーBOOK」や、にぎりっ娘。さんの「頑張らないお弁当」特別ダイジェスト版など、読み応えたっぷり!LETTUCE MEETSには小澤征悦さんが登場!オトナのNEWS連載には加藤シゲアキさんが。コミックエッセイも多数!レタスクラブ3月号をぜひお楽しみください。

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

LINEお友だち追加バナー

おすすめ読みもの(PR)

プレゼント企画

プレゼント応募

\\ メルマガ登録で毎週プレゼント情報が届く //