口をぬぐう、テーブルを拭くのはNG! 手以外を拭かない正しいおしぼりの使い方

#くらし   
おしぼりでは手以外を拭かないで!

『40歳までに知らないと恥をかく できる大人のマナー260』 1回【全30回】


会食、近所や親戚付き合い、冠婚葬祭、お金と贈答…。日常のさまざまなシーンで、何が正解か迷ったことはありませんか?
そんなシチュエーションに備えて、エチケットを学んでおきたいものです。
今回はいざというときに迷わない、「大人」の基本満載のマナーをご紹介します。

おしぼりでは手以外を拭かない


暑い盛りに入ったお店で、おしぼりで手を拭いたあとに豪快に顔を拭く殿方の姿には幻滅しますよね。

おしぼりは、手を拭くためのもの。茶道では茶室に入る前に手を洗って清める作法がありますが、これが転じておしぼりとなりました。ですから、和食のお店では必ずといっていいほど食事の前におしぼりが提供されますし、使ったあとは下げることも多いのです。出されたらすぐに使い、かるくたたんでおしぼり受けに戻しましょう。おしぼり受けがなければ、袋に入れます。

西洋のナプキンでは口元をぬぐうことも許されますが、おしぼりでは口を押さえることも控えたいものです。そして、グラスでぬれたテーブルや、おしょうゆをこぼしたときなどにおしぼりで拭くのもやめましょう。

作=岩下宣子

【著者プロフィール】
岩下宣子
「現代礼法研究所」主宰。NPOマナー教育サポート協会理事・相談役。30歳からマナーの勉強を始め、全日本作法会の故・内田宗輝氏、小笠原流・故小笠原清信氏のもとでマナーや作法を学ぶ。現在はマナーデザイナーとして、企業、学校、公共団体などで指導や研修、講演会を行う。近著に『相手のことを思いやるちょっとした心くばり』(三笠書房)がある。

※本記事は岩下宣子著の書籍『40歳までに知らないと恥をかく できる大人のマナー260』から一部抜粋・編集しました

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