おうちの近くにもあるかも? 雲海の絶景スポットをチェック/雲の超図鑑 すごすぎる天気の図鑑(7)

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雲海テラス

『雲の超図鑑 すごすぎる天気の図鑑』 7回【全8回】


「すごすぎる天気の図鑑」シリーズでおなじみ! 映画『天気の子』の気象監修者としても有名な荒木健太郎さんが教えてくれるのは、数ある気象現象のなかでも観察しやすく、いつも違う姿を見せてくれる「雲」のお話。

ふとした瞬間に空を見上げるのが楽しくなる、雲にまつわるとっておきのネタをお届けします!

雲海の絶景スポットに行ってみよう

雲の絶景といえば、雲海です。雲海は山など高い位置から見下ろしたとき、雲を海にたとえた景観のこと。典型的な雲海は盆地にできる霧や層雲で生まれます。春や秋の雨上がりの翌朝、夜間の放射冷却によって発生することが多いです。ここでは、雲海の絶景スポットを紹介します。

北海道占冠村の「星野リゾート トマム」の雲海テラスでは、放射冷却で発生するトマム産雲海のほか、海霧が釧路や十勝方面から流入する太平洋産雲海、前線や低気圧接近時に湿った空気が山の斜面で上昇して生まれる悪天候型雲海があるそう。関東で有名なのは埼玉県秩父市の秩父雲海で、盆地での放射冷却で発生します。また、兵庫県朝来市の竹田城跡は、雲海に浮かび上がる姿が「天空の城」として有名です。この雲海は、放射冷却による霧のほか、温かい円山川の水面上に冷えた空気が流入して発生する蒸気霧の影響もあるそう。

お住まいの近くにも雲海スポットがあるかもしれません。雲海の絶景を探してみて。

雲海テラス

雲海テラス

雲海テラスは、雲海の発生しやすい5~10月に営業している。冬には霧氷テラスに切り替わり、氷点下で樹木に過冷却の霧がくっついて凍結する樹氷・粗氷、水蒸気が凝華して氷の結晶が成長する樹霜などの霧氷現象に出会える。

秩父雲海

秩父雲海

秩父雲海は市街地の夜景の光が雲海を下から照らして虹色に輝く「雲海夜景」、橋や工場が雲海に包まれる「天空の橋」や「天空の工場」など、楽しみもいろいろ。観賞スポットも多い。

天空の城

天空の城・竹田城

竹田城跡は雲海に浮かぶ姿から「日本のマチュピチュ」ともいうそう。兵庫県朝来市濃霧注意報も参考にして会いに行こう。

ライブカメラで雲海の発生状況を確認できる!


雲の豆知識

雲海スポットまで遠出するのは大変、という人には濃霧を狙うのがおすすめです。濃霧の発生した朝などには、なんと高層マンションなどからでも雲海に沈む街を眺められるのです。濃霧注意報を要チェック!

※本記事は荒木健太郎著の書籍『雲の超図鑑 すごすぎる天気の図鑑』から一部抜粋・編集しました。

著=荒木健太郎/『雲の超図鑑 すごすぎる天気の図鑑』

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