1.積極的に行動できるようになった
1つ目は「積極的に行動できるようになった」ことです。
私は消極的なタイプではなく、会社員時代も進んで仕事に取り組んでいたつもりでした。ただ今思うと、「営業職は営業職の範囲でがんばればOK」と、与えられた役割の中でできることだけを考えていたように思います。
一方フリーランスは、業務の範囲が明確に定められていません。デザイナーはデザインだけやればOK、と考えていると、他のデザイナーさんに代わられてしまいます。
会社員時代には感じなかった「自分で行動しなければ仕事がなくなる」という不安があるからこそ、自分にできることを積極的に探すようになりました。
2.家族との時間を大切にするようになった
家族との時間を大切にするようになったのも、在宅ワークを始めてから起きた変化のひとつです。
在宅フリーランスはイメージの通り、自分の好きな時間に働けます。好きなだけ集中して作業ができるときもあれば、ダラダラしすぎることも……。
また、「子どもとの時間を大切にしたい」と在宅ワークを選んだはずが、子どもにはテレビを見せつつ隣で作業をしてしまい、罪悪感を感じたこともありました。
時間の融通が効くからこそ「今はしっかり家族と過ごそう」と、家族との時間を意識して取るようになったのです。
・平日の17時〜21時や、土日は家族との時間!と決める
・保育園から徒歩で帰宅しながら、娘とのおしゃべりを楽しむ
など、家族タイムを意図的に作ることで、限られた時間を大切に過ごせるようになりました。
3.自己肯定感が高まった
自己肯定感が高まったこと、これが一番大きな変化かもしれません。
私は妊娠中に夫の転勤で退職。在宅ワークを始める前に、派遣の仕事に50社以上応募してすべて不採用だった......という経験があります。それまで築いた社会人経験を否定されたようで、とても落ち込みました。
どうにか気持ちを持ち直して始めた在宅ワーク。自己分析を行ったり実際に案件を受注、納品させていただく中で、自分にも「できること」がたくさんあると気づいたのです。
また、お客さまから「ありがとう」「おこめさんにお願いしてよかった」と言葉をかけていただき、私も誰かの役に立てるのだと実感できました。あのとき働くことを諦めていたら、得られなかった気持ちかもしれません。
フリーランスになったことで、働き方や時間の使い方の質は上がりました。しかしそれ以上に、マインド面でよい変化があったことに驚きました!
まだまだ試行錯誤の繰り返しですが、在宅ワークに挑戦して本当によかったです。これからも仕事を楽しみ、娘にも「働くのって楽しいよ!」という姿を見せたいなと思っています。
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おこめさん、貴重なお話ありがとうございます!
「働き方が変われば、気持ちの面でも変化が起こる」というのは、実際に経験しなければ分からないことですね。
在宅ワークに挑戦するか迷っている方も、「自分にはどのような変化があるかな?」とワクワクしながら、勇気を出して挑戦してみるのもいいかもしれません!
▶プロフィール
おこめ

「子ども時間を大切にする働き方」をテーマに在宅ワークのコツを発信している、2歳女の子のママ。約300名の在宅ワークを目指すママが集うコミュニティ「ウィズママ」を主宰。
文=YY