見惚れるほどの美しさ!盛大な夕焼け空を狙って見る方法/最高にすごすぎる天気の図鑑(2)

深紅に焼ける雲に見惚れる―

湯気が虹色になる?おうちでできる彩雲実験/空のひみつがぜんぶわかる! 最高にすごすぎる天気の図鑑(1)
『空のひみつがぜんぶわかる! 最高にすごすぎる天気の図鑑』2話【全8話】


きれいな夕焼けはいつ見えるのだろう?
雲を見て天気を予想してみたい!

空を眺めている時、テレビのニュースを聞いている時など、疑問に感じる天気の話題がたくさんありますよね。私たちの生活を大きく左右する天気について少しでも知識があれば、美しい空や雲に出会えるようになり、災害からも身を守れるようになります。

『すごすぎる天気の図鑑』シリーズでおなじみ、雲研究者で、映画『天気の子』やドラマ『ブルーモーメント』でも気象監修を務める荒木健太郎さんが、そんなおもしろくてためになる、天気にまつわる知識を紹介してくれます!記事で紹介する内容は、YouTubeチャンネル「荒木健太郎の雲研究室」の動画でも解説していますよ。

※本記事は荒木健太郎著の書籍『空のひみつがぜんぶわかる! 最高にすごすぎる天気の図鑑』から一部抜粋・編集しました。


見惚れるほどの美しさ…盛大な夕焼け空を狙って見る方法

盛大に焼ける夕空にたまたま出会って、心が動かされてしまったという人も多いかもしれません。では、どんなときに空が真っ赤に焼けるのでしょうか。

それはずばり、高い空の雲の底に夕陽があたるときです。夕焼けが赤いのは、可視光が空気分子や空気中のチリにあたり、波長の短い青い光ほど強く散らばるレイリー散乱のため。

レイリー散乱は光が大気の層を通る距離が長いほど強く働くので、太陽の高さが低くなるにつれて散乱が強まり、波長の長い赤い光だけが残るようになります。そして最も散乱が強く働くのは、太陽が地平線に沈んだすぐ後に、太陽の光が高い空の雲の底にあたり、そこから観察している場所に光が届くときなのです。このとき、雲が深い赤に染まり、美しい空の風景になります。

とくに焼けるのは少し厚みのある巻雲や高層雲、高積雲などがあり、太陽側の低い空に光をさえぎる雲がないときです。高い空だけに雲があったら爆焼けのチャンス!

深紅に焼ける雲に見惚れる―

深紅に焼ける雲に見惚れる―

雲がすごく焼けるしくみ

雲がすごく焼けるしくみ


豆知識

レイリー散乱という名前は、イギリスの物理学者レイリー卿ストラットが発見したことに由来します。レイリー卿は気体の密度の研究とアルゴンの発見の成果で、1904年にノーベル物理学賞を受賞しています。すごすぎる!

著=荒木健太郎/『空のひみつがぜんぶわかる! 最高にすごすぎる天気の図鑑』

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