速乾のポイントは「干す場所」! 乾きやすいスペースをチェック
限られたスペースで部屋干しをするなら、家の中でもより効率的に乾かせる干し場選びが肝心。どんな家にでも必ずある、風通しがよく、湿気が籠もりにくい干し場を、藤原さんが教えてくれました。
【意外な場所が乾きやすい! 風通しがいい部屋干しスペース】
▶︎リビングの窓近く
日光を当てるというより、窓を少しだけあけておくことで、風を取り入れられる場所。「ただし、洗濯物の湿気をカーテンが吸い込んでカビの原因にもなるので、少し離して干すこと」
▶︎換気扇と換気口の中間
住宅の天井や壁に必ずある、空気を取り入れる換気口。「換気口を開いてキッチンにある換気扇をつければ、窓をあけなくても空気が取り入れられ、この2つの中間は風の通り道に」
▶︎浴室・洗面所
湿気が多いイメージの浴室や洗面所も干し場にしてOK。「換気扇がついているので、風通しは申し分なし。洗濯した衣類をその場で干せるので、移動の手間がなく、動線もばっちりです」
▶︎階段の踊り場
戸建てで階段に踊り場があるなら、ここを活用するのも手。「階段が暗くならないように、窓が設置されていたり、吹き抜けがあったりと、意外と風通しがいい場所の一つです」
わが家のベスト部屋干しスペースの見つけ方
風通しのよさは線香や風船を使って風の通り道で確認!
上記のポイントを参考にしつつ、わが家の風通しのよさを確認したい場合はこちら。「風船や線香は、目に見えない風の通り道を可視化できるアイテムです。風船なら2~3個を膨らませて床に転がせておくと、コロコロと集まっていく場所。線香は、煙が流れていく方向で見分けられます」
家じゅうに温湿度計を置いて湿気のたまりにくい場所を確認!
家の中でも、場所によって湿度はさまざま。「湿度が高い場所よりも、低い場所のほうがやっぱり洗濯物は乾きやすくなります。そのため、家じゅうのあらゆる場所に温湿度計を置いて、常に湿度や温度をチェックできるとベスト。部屋をカビにくくするためにも◎」
これはNG! 寝室での部屋干しは寝具のカビの原因になるので避けること
風通しがよく、湿度も低いからといって、寝室やベッドのある子ども部屋などに干すのはNG。「一見、洗濯物が乾きやすそうに見えても、実は寝具やカーテンなどに洗濯物の湿気が移っているだけ。寝具はもちろん、ベッドの下もカビだらけになるので、避けたほうがいいでしょう」
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部屋干しに適した場所といえば、なんとなく窓の近くくらいしか思い浮かびませんでしたが、意外に風通しの良い場所があちこちにあると知ってびっくりです。みなさんもぜひ、最適な干し場を探してみてくださいね!
イラスト/二階堂ちはる 編集協力/鈴出智里
文/さいとうあずみ