朝の白湯で冷えを改善。やさしく胃腸を起こして体の芯から温まろう/おうち養生 きほんの100(2)
仕事に家事に育児、毎日とても忙しい!
日々の疲れや不調を解消できずに引きずっている人、多いのではないでしょうか。
何をやるにしても、健やかな心と体が不可欠。体に蓄積してしまう不調の芽を早めに摘み、自分の体と心をいたわるためのヒントを、鍼灸師である田中友也さんが教えてくださいます。
放っておいてしまっていた「なんとなく不調」をなんとかするため、ぜひ参考にしてみてください!
※本記事は田中友也(著)、くぼあやこ(イラスト)の書籍『不調ごとのセルフケア大全 おうち養生 きほんの100』から一部抜粋・編集しました。
「冷えを改善する朝の白湯」
寝起きに水シャワーを浴びれば体はビックリしますが、それは胃腸も同じこと。
朝一番は、温かい白湯を少しずつ飲んで、やさしく胃腸を起こし、体の芯から温めましょう。
汗をかいた寝起きの体は軽い脱水状態になってしまいがち。
そこに冷えた水をたっぷり飲むと、胃腸はガツンと冷え込みます。
常温水も、体温と比べると20度近く違うことを知っておいて。
逆に体温に近い白湯なら、内臓に負担なく、代謝も上がって冷えにくくなります。
朝だけでなく普段から冷たい飲み物を白湯に変えてみると、胃腸は元気に!次のような効用が期待できます。
白湯の効用
1 冷え症を改善
2 胃腸の働きを活性化
3 基礎代謝アップ
4 デトックス作用(便秘、むくみ解消)
5 美肌効果(ニキビや乾燥肌の予防)
6 リラックス効果
7 血流改善
「朝の白湯」で冷えとり生活しよう
・朝にコップ一杯、沸かした湯を飲むことを習慣づけよう。
時間がない!という朝は電気ポットや電気ケトルでも。毎日続けていると体調などで味わいが違ってくる。
・モーニングコーヒーが習慣なら、白湯→コーヒーの順に。コーヒーは眠気覚ましのプラス作用はありつつ、基本的にカフェインの摂り過ぎは胃腸の弱い人にはマイナスに。
正しい「白湯」の作り方
「白湯」とはいったん沸騰させた湯を適温に冷ましたもの。この作り方だとおいしいので、お試しを。
1 やかんに水を入れ、沸騰するまで強火で沸かす。
2 やかんの蓋を取り、大きな泡が出るくらいの火力にして、3~10分その状態を維持する。
3 火を止め、50度くらいになるまで自然に冷ませば完成!「すすり飲む」感じで、湯をゆっくりと喉に通して。
NG
ホットコーヒーの飲み残しをなんとなく飲んでいない?
冷めたコーヒーは胃腸を冷やしてしまうので要注意。
注意事項
・不調の症状については、必ずその症状があらわれるとするものではありません。あくまで可能性の1つとしての症状と養生のヒントになります。
・養生の効果には個人差があります。すべての方に効果があるとは限りません。
・妊娠中の方、特定の疾患や何らかの治療を受けている方は、養生を行う前に医師や専門の医療機関へご相談ください。また、養生が体に合わない場合、心身に異常や不快を感じた場合は、ただちに中断してください。
・本書の情報は2020年8月時点のものです。それ以降に、新しい見地が発表される場合もあります。
著=田中 友也、イラスト=くぼ あやこ/『不調ごとのセルフケア大全 おうち養生 きほんの100』
Information
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