松尾芭蕉の「奥の細道」にも記された! 長旅の疲れを癒やす疲労回復のツボって?/おうち養生 きほんの100(1)
仕事に家事に育児、毎日とても忙しい!
日々の疲れや不調を解消できずに引きずっている人、多いのではないでしょうか。
何をやるにしても、健やかな心と体が不可欠。体に蓄積してしまう不調の芽を早めに摘み、自分の体と心をいたわるためのヒントを、鍼灸師である田中友也さんが教えてくださいます。
放っておいてしまっていた「なんとなく不調」をなんとかするため、ぜひ参考にしてみてください!
※本記事は田中友也(著)、くぼあやこ(イラスト)の書籍『不調ごとのセルフケア大全 おうち養生 きほんの100』から一部抜粋・編集しました。
「疲労回復にいいツボ」
慢性の疲労、倦怠感には、足の膝下にある「足三里(あしさんり)」。
松尾芭蕉の「奥の細道」にも、「長旅の疲れを癒やすために三里のツボに灸をすえる」というふうに記されるほどメジャーで最強のツボです。
足三里は、胃の気を補う作用があるとされるツボ。
疲れを癒やす他に、足のむくみや下半身の重だるさ、胃腸の不調、食欲減退に効果的とされています。
足三里に組み合わせるとより効果的なのが、おへそ近くにあるツボ「気海(きかい)」。
生命活動の原動力となる「気」が集まるツボで、冷え症にもおすすめです。
元気が湧いてくるお腹&足のツボ
3~5秒押す→休むを繰り返す。
ツボあたりをカイロなどで温めてもいい。全身が温まるとコンディションが整いやすい。
【気海】のツボ押し
おへそから指1本半くらい下にある。冷え症にも効果が期待できる。
デリケートなお腹のツボは、指でぐっと押すのはNG。両手を重ねて、手のひら全体で、やさしく圧をかける。
【足三里】のツボ押し
膝のお皿の外側下にある窪みから、指4本下あたり。
息を吐きながら、親指などで強めに押す。左右を各10回程度やってみよう。
注意事項
・不調の症状については、必ずその症状があらわれるとするものではありません。あくまで可能性の1つとしての症状と養生のヒントになります。
・養生の効果には個人差があります。すべての方に効果があるとは限りません。
・妊娠中の方、特定の疾患や何らかの治療を受けている方は、養生を行う前に医師や専門の医療機関へご相談ください。また、養生が体に合わない場合、心身に異常や不快を感じた場合は、ただちに中断してください。
・本書の情報は2020年8月時点のものです。それ以降に、新しい見地が発表される場合もあります。
著=田中 友也、イラスト=くぼ あやこ/『不調ごとのセルフケア大全 おうち養生 きほんの100』
Information
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