女子高生が初めてアルバイトに挑戦、思わぬ出会いとその結末は。人気漫画家・まぼさんの新作インタビュー

アルバイト先での新たな出会い。読者のみなさんの中には、ちょっと甘酸っぱい経験をした人もいるのでは?
『勤労ロードショー 今日も財布がさみしくて』は、著者のまぼさん(@yoitan_diary)の赤裸々なアルバイト経験をつづったコミックエッセイです。高校生のときに始めたアルバイトでは、ドキドキするようなエピソードもあったそう。
今回はまぼさんに、学生時代のアルバイトの思い出をお聞きしました!
初めてのアルバイト先での甘酸っぱい思い出

当時高校生だったまぼさんは、金欠状態から抜け出すために、スーパーの試食販売のアルバイトを始めます。研修のときに「派遣先で連絡先は交換しないこと!」と教わったものの、タイプの男性社員と出会い、バイト初日にメルアドを教えてしまいます。

付き合っているわけではないものの、連絡を取り合う仲になった二人。バンドマンの彼とCDショップに行ったり、カフェで音楽について語り合ったりと、楽しいひとときを過ごします。そんなある日、お給料をもらいに事務所に行ったまぼさんは、研修を担当した社員の男性に呼び出されます。

「先週の私、ツナ缶たくさん売ったから、まさか社員に引き抜きされる!?」という淡い期待を抱くまぼさん。しかしその期待はすぐに裏切られ、派遣先で連絡先を交換したことについて叱られます。
なんと彼は、社員の男性に「まぼさんと連絡先を交換した」と話してしまうような、天然な性格だったのです! 派遣会社と気まずい関係になったまぼさんは、新たなアルバイト先を探すのですが……。
著者・まぼさんインタビュー
――初めてのアルバイト体験として試食販売の様子がコミカルに描かれています。この仕事は読者の中にも経験者が多いかと思いますが、実際にやってみてどんな感想を抱かれましたか?
まぼさん:「立ちっぱなしで足がむくむ」という経験を初めてしました(笑)。
――なるほど(笑)。この試食販売の仕事から得たものはありましたか?
まぼさん:スーパーの試食販売の方に敬意を持つようになりましたね。買ってもらえなくても、暇な時に立ち寄ってもらえるのは嬉しいですし、混んでいる時はわかりやすくパニックになります。「あと一名様分のみとなります」とご案内したとき、行列に並んでいるお客様がわかりやすくがっかりされるので心苦しかったです。

――この仕事の面接のために東京に行く際、「凍狂」と書いて「トーキョー」と読む場面があり、表情からもかなり緊張されていたであろう様子が伺えました。神奈川県の郊外在住の女子高生にとっての「東京」はどんな場所だったのでしょう。
まぼさん:女子高生の解像度だと、東京にいるサラリーマンも、神奈川にいる主婦の方も、「大人」としてひとくくりに見えるのですが、同世代の女子高生の仕上がりには衝撃を受けました。
私の地元では制服を着崩して、まつげはもりもり、ちょっと汚いくらいが「いけてる」という解釈でした。でも、東京の女子高生は制服をきちんと着て、髪の毛が整っていて、これこそが「洗練」なのか……と思い知りました(笑)。

――高校で一番おしゃれな友人のノリコさんが、華やかなカフェなどではなく食品工場で地道に働いていて「勤労なんてそんなもんさ」「欲しいもののために働くだけ」と語る意外なエピソードがありました。高校生時代のまぼさんにとって、「勤労」はどのようなものでしたか?
まぼさん:スーパーの試食販売のときから、「頑張っても私の給料は変わらない。でも、やるからには頑張りたいな」という思いがありました。もちろんどの仕事もお金のために始めたものではありますが、「そこで自分がどう楽しむか」は、これまでの人生でずっと大切にしていることかもしれません。

* * *
初めてのアルバイト経験を積み、さまざまな人たちと出会っていくまぼさん。まぼさんのように、アルバイトの甘酸っぱい思い出を持つ人もいるかもしれません。新たな世界が広がる仕事の経験は、いくつになっても大切にしたいものですね。
取材・文=ゆらり
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