【トクするお金の知識】お金を早く貯めたいなら、「ざっくり家計簿」が効果大

『ファイナンシャルプランナーのお金の知識「暮らしでトクする部分だけ」まとめました』1話【全8話】


物価高、住宅ローン、医療費、年金、親の相続…、わたしたちの暮らしと切り離せないお金の悩み。損をせず、少しでもおトクに乗り切りたいものです。
でもお金の制度って、複雑すぎて「ぜんっぜんわからん!」と嘆いていませんか。おトクな制度や支援があっても、何がどうおトクで、何が自分に関係するかすらわからない…。

そんな悩めるわたしたちのために、知っているだけでトクする、暮らしに直結したお金の知識をファイナンシャルプランナーの塚越先生が解説してくれました!

※本記事は塚越菜々子著の書籍『ファイナンシャルプランナーのお金の知識「暮らしでトクする部分だけ」まとめました』から一部抜粋・編集しました。


お金をとにかく早く貯めるには?

「ざっくり家計簿」で現状を知る

家計管理と言えば家計簿を思いつくことが多いのではないでしょうか? 

家計簿は家計管理の基本。家計簿で、何にどのくらい使っているのかを知ることで、「ムダな支出はないか」「収入に対してこの支出金額は適切なのか」「貯金や投資額を今より増やすためにはどこを見直せばいいのか」といったことが見つけやすくなります。

とはいえ、多くの人は忙しく、毎日記録することに挫折した経験があるかもしれません。

家計簿をつけ続けるには、3つのコツがあります。

①目的を忘れない
家計簿は、ただ漠然と記録を取っていても意味がありません。「使いすぎの支出を確かめる」「自分が何にお金をかけているのか把握する」など、家計簿をつける目的を明確にしましょう。必要な貯金や投資ができている場合、家計簿をつけなくていいケースもあります。

②自分に合ったものを選ぶ
今は家計簿アプリなどを使えば、入力の手間を減らすことができます。自分に合うアプリを見つけましょう。

③細かくつけようとしない
家計簿の費目を最初から細かく作りすぎると、記録することが億劫になります。主な費目は下図を参考に、変動費は「必須の生活費」と「ゆとり費(娯楽費)」からのスタートでも大丈夫。ざっくりとでも「使いすぎているな」と判断できれば、支出の抑制につながります。細かく分析したくなったときに費目を増やすぐらいの気楽さで進めましょう。

固定費は50%以下を目安に

毎月の固定費が多すぎると、お金が貯まらないか、普段使えるお金が少ないと感じやすいもの。固定費は収入の50%以下を目安にしましょう。収入が40万円なら20万円までが目安。目安を大きく超えているときは、通信費やサブスク(動画配信サービスなど)、生命保険料などを見直すのがおすすめです。

<いろいろな家計簿の種類と特徴>
市販の家計簿ノート

市販の家計簿ノート

【メリット】
□フォーマットに沿って書き込むので迷わない
□種類が豊富で、自分に合ったものが見つけやすい
【デメリット】
□数字を手計算するので労力がかかる
□項目が固定されていることが多く、カスタマイズしづらい

表計算ソフト自作の家計簿

表計算ソフト自作の家計簿

【メリット】
□金額の集計などが自動ででき、計算間違いが起こりにくい
□自分に合った項目設定ができ、グラフも作れて振り返りやすい
【デメリット】
□最初にフォーマットを作るのに手間がかかる
□パソコンを開く習慣がないと続きにくい

スマホの家計簿アプリ

スマホの家計簿アプリ

【メリット】
□自動で記録したり、項目を自動で分類してくれる
□アプリごとにさまざまな機能があり、資産管理などがしやすい
【デメリット】
□自動で記録するだけになりがち
□自分に合わせた設定に手間がかかる

<主な費目と内容>
◆固定費◆
金額があまり変わらない固定費はなるべく丁寧に集計。
手取り収入に対して50%以下を目指したい。

【生活費】
住居費……家賃や住宅ローン、修繕費や管理費など
水道光熱費……電気代、ガス代、水道代、灯油代など
通信費……固定電話、スマホ代、プロバイダー料金、WiーFi代など

【教育費】
保育料……月額保育料や延長保育、おやつ代など
学校・給食代……学校教育費や給食代など
習い事……塾や習い事、部活動費用、通信教育など

【保険料】
生命保険……終身保険、収入保障保険など主に死亡時に支払われる保険料
医療保険……入院保険やがん保険など主に病気やケガで支払われる保険料
学資保険……学資保険、子ども保険など学費の準備用に支払う保険料
その他保険……火災保険や地震保険、自動車保険など

【ローン】
自動車ローン……銀行ローンなど、自動車購入のためのローン返済額
奨学金他……奨学金の支払いや家電のローンなど、住宅と自動車以外の返済額

【個人費(お小遣い)】
夫婦や子どものお小遣い

◆変動費◆
記録や集計が大変なのはこちら。
まずは「生活費」と「娯楽費」の2項目からでも十分

【生活費】
食費……食材費など自宅で食事をするための支出や、出勤中の昼食代など
日用品雑貨費……トイレットペーパーや掃除用品をはじめとする身の周りの消耗品
交通費……電車代やバス代、タクシーなど移動にかかる支出
被服費……洋服や肌着、靴下など身に着けるものやクリーニング代など
医療費……病院での支払いや薬局等で購入する医薬品など
車関係……ガソリン代やレンタカー、パーキング代など

【娯楽費】
娯楽費・外食費……休日の外食代や書籍代、日帰りのレジャー費など
交際費……飲み会や母の日などのプレゼントやご祝儀、香典など
旅行等……宿泊を伴う交通費や宿代など

☆Check!☆ 家計簿は、ざっくりつけるだけでも効果大!

<著者>ファイナンシャルプランナー・塚越菜々子
保険や金融商品を取り扱わない独立系ファイナンシャルプランナー。「お金の悩みから解放され、自分の人生を思い通りに生きるサポートを」をモットーに、これまでに2800人以上の家計改善や資産運用を支援。SNS発信にも力を入れ、「FPナナコ」名義で活動。YouTube登録者数は10万人を超える。

*本記事の内容は、執筆時点(2024年末が主)における法令・制度・情報に基づいて作成されています。情報の正確性・有用性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。本記事の内容をもとにした行動・判断の結果について、著者および出版社は一切の責任を負いかねます。
*本記事に関するご質問・ご相談・お問い合わせには、著者・出版社ともに個別対応いたしかねますので、あらかじめご了承ください。

著=塚越菜々子/『ファイナンシャルプランナーのお金の知識「暮らしでトクする部分だけ」まとめました』

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