コーヒーの2050年問題って知ってる? 企業の垣根を超えた「セブンカフェ」の産地支援の取り組みがすごかった!
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安くておいしい淹れたてのコーヒーが飲めるセブン‐イレブンの「セブンカフェ」。2013年のスタート以来、なんと80億杯以上も販売されていて、まもなく90億杯を達成予定だそう。
そんな大人気のセブンカフェをはじめ、今や当たり前のように飲めている「安くておいしいコーヒー」に危機が迫っていることをご存知ですか? 「コーヒーの2050年問題」です。コーヒー好きとしては、聞き捨てならない問題。セブンカフェの産地支援に携わる石橋利彦さんに詳しくお話を聞いてきました。
▼教えてくれたのは…
セブン‐イレブン・ジャパン 商品本部 FF・冷凍食品部 FFマーチャンダイザー
石橋利彦さん

「セブンカフェ」および現在テスト中の「セブンカフェティー」などの飲料を担当。コーヒーはブラック派。
もうすぐ90億杯突破!セブンカフェコーヒーのこだわりとは?

――セブンカフェのコーヒーってコクがありながらもすっきりとした味わいで、毎日でも飲みたくなっちゃうんです。まずはそのおいしさの秘密を教えてください!
石橋利彦さん:セブンカフェは、おいしさを追求するために、「原料・焙煎・管理・抽出」のすべての工程にこだわっています。定番ブレンドには、グアテマラ・コロンビア・ブラジル・タンザニア産のアラビカ種100%の豆を使用し、国内外で厳格な品質チェックを実施。そして、4段階の異なる焼き加減で仕上げる「クアトロ焙煎」で、深みのある味を実現しています。焙煎後の豆は、鮮度を保つためにチルド配送で各店舗に届けられ、店舗専用のオリジナルマシンで、バリスタが手で丁寧に注ぐような抽出を再現しているんですよ。
おかげさまで多くのお客様に支持され、6月には販売累計が90億杯を達成する予定です。月までの距離が約38万km、カップが約10cmなので、90億杯を積み重ねると地球と月を一往復とちょっとくらいになりますね(笑)。

――90億杯!! 本当にたくさんの人に飲まれているんですね! そもそもコーヒー豆ってどうやって作られているのですか?
石橋利彦さん:コーヒーは「コーヒーベルト」と呼ばれる地域で栽培されています。これは赤道を挟んで北緯25度から南緯25度の間で、気候や土壌の条件がコーヒー栽培に適している地域です。
コーヒーの産地では、「ピッカー」と呼ばれる収穫担当の方々が、コーヒーの木から赤く熟した実を一つひとつ手作業で収穫しています。集めた実は「ウェットミル」と呼ばれる機械で水洗いされ、果肉部分を取り除き、種子(コーヒー豆)を取り出します。豆はその後、天日でじっくりと乾燥させ、水分をしっかりと飛ばします。そして、乾燥させた豆を通気性の良い麻袋に詰め、一定期間保管。このように、非常に手間と時間をかけて丁寧に処理されていくのです。

安くておいしいコーヒーが飲めなくなる危機⁉ 2050年問題とは?
――2050年頃には、今のように気軽にコーヒーが飲めなくなるかもしれないと聞きました。それはどういうことなのでしょうか?
石橋利彦さん:いわゆる「コーヒーの2050年問題」と呼ばれているものですね。背景には、これまであまり飲まれていなかったアジア圏などでもコーヒー需要が高まり、世界的に消費量が増加している一方で、生産量が追いつかなくなっているという現状があります。生産量が減少している要因として挙げられるのが、地球温暖化による気候変動です。2050年にはコーヒー栽培に適した土地が50%にまで減ってしまうと言われているんですよ。他にも、エネルギーコストや人件費の上昇、為替変動といった経済的要因も重なっています。
また、世界でコーヒーの人気が高まる一方で、生産者の生活はなかなか良くならず、コーヒー豆よりも安定して収益が見込める作物に転作する動きも出ています。日本では低価格でおいしいコーヒーが飲めるのが当たり前になっていますが、近い将来それができなくなるかもしれない――そんな現実が、すぐそこまで来ているのです。実際に産地を訪れ、現地の農業関係者と話したときに、その危機感を強く感じました。

――おいしいコーヒーの裏側でそんな深刻な事態が…! 実際に現地の方々と対話してみて、どんな問題があると感じましたか?
石橋利彦さん:産地を訪れて強く感じたのは、「困っている内容は国によってそれぞれ違う」ということです。例えばコロンビアでは、雨が降りすぎたり全く降らなかったりと気候が不安定で、水資源に苦労していたんです。コーヒーは「ウェットミル」と呼ばれる水洗工程で大量の水を使うため、どうにか節水できないかと考えていました。

ジャマイカでは、コーヒーの葉に感染する「さび病」などの病害により苗木がダメになってしまい、新たな苗木の確保が追いついていない状況でした。
グアテマラでは、両親が豆を摘みに出ている間、子どもを安心して預けられる環境が整っておらず、子どもたちが農園で遊びながら親の帰りを待つという現実がありました。
このように、一口に「産地が困っている」といっても、その中身は国ごとに異なります。お金さえ出せば解決できるという単純な話ではないのだと、実際に現地で話を聞いて改めて実感しました。そこで、セブン‐イレブンでは、この現実に対して何か行動を起こしていく必要があると強く感じ、産地支援を行うことになったんです。
複数企業がチームで取り組む、セブンカフェの産地支援
――そもそもコーヒー産地への支援を始めたのは、何かきっかけがあったのでしょうか?
石橋利彦さん: 私たちのビジネスモデルはコーヒー豆があってこそ成り立つものです。先行して産地支援に取り組んでいる企業の活動や、環境コンサルティングの方々のお話を伺う中で、「今後コーヒーの供給は確実に厳しくなる」という情報も多く得ました。そうした流れの中で、「他のコーヒーチェーンが支援をしているから自分たちは関係ない」とは思えなかったんです。私たちにも販売する立場としての「責任」がある。コーヒーはあくまでコンビニの商品の一つですが、それでも持続可能な原料の調達に関わっていく必要があると考えるようになりました。どれだけ販売が好調でも、サステナブルな調達ができなければ、いずれは続かない。そうした危機感から、2021年に産地支援を手探りでスタートしました。
ただ単に「売上の一部を寄付する」といった募金的な方法ではなく、産地ごとの困りごとやニーズにしっかり向き合い、「私たちに何ができるか?」を話し合いながら進めてきました。現在は、コーヒー豆を焙煎していただいているAGFさんやUCCさん、また、豆を調達していただいている三井物産さん、丸紅さんといったパートナー企業と連携しながら支援を続けています。

――セブン‐イレブンだけでなく、他にもたくさんの企業とチームを組んで支援を進めているのですね。
石橋利彦さん:そうなんです。各商社さんやロースターさんには、グアテマラ、コロンビア、タンザニア、ブラジルなどの生産国に駐在員の方々がいて、現地と密にコミュニケーションを取ってくださっています。
例えば、そうした現地の駐在員の方々が農場を視察したり、生産者と直接会話をして、最新の課題やニーズを把握。その情報を日本にいる商社さんやロースターさんを通じて、私たちにも共有してもらう——こうした仕組みがあることで、産地の課題や状況をタイムリーに把握し、地域の実情に寄り添った支援の方針を検討することができるのです。いきなり現地に訪れて「困っていることを教えてください」と言っても、本音はなかなか出てきません。だからこそ、日頃からの関係づくりが重要なんです。

――なるほど。やはり実際に現地の人々の生の声を聞くことが大切なのですね。
石橋利彦さん:はい。さらに、現地の生産者組合や農協、NPO法人など、地域に根ざした団体にも協力をお願いして、支援活動を実行しています。産地支援というのは私たちだけでできることではなく、皆さまの協力があってこそ、実現できているものなんです。
私たちもできる限り現地を訪問していますし、頻繁には行けない分、オンラインなどを活用して現地の方々と定期的に対話しています。最近では、タンザニアとオンラインでつなぎ、「今年も支援をありがとう」といった感謝の声を直接いただくことができました。支援活動はまだ5年目ですが、「より良い産地支援とは何か」を常に模索し、アップデートし続けているのが、今の私たちの現状です。
学校の開設も⁉ 国によって異なる支援のかたち

――実際にどんな支援を行っているのか教えてください。
石橋利彦さん:グアテマラでは、コーヒー豆の収穫期間中に働きに出る親御さんたちのために、お子さんを安心して預けられ、勉強ができる「学校」の開設をしています。また、文房具やノートなどの学用品の寄贈も行っています。この取り組みは2021年に始まり、もともとある学校も活用しながら7カ所にて開設しました。以来、毎年収穫期に合わせて学校を運営し、多くの子どもたちを受け入れています。


以前、グアテマラを訪問した際に、授業参観の様子を見せていただく機会がありました。普段、親御さんたちは収穫作業で忙しく、子どもたちがどんなふうに過ごしているのかを見る機会がありません。そんな中で、子どもたちが学ぶ姿を見られる授業参観は、親にとっても特別な時間なんですよね。お母さんたちは皆さん楽しそうに参加されていて、満面の笑みでお子さんを見つめていたんです。その様子を見て、「この支援が本当に意味のあるものになっている」と、胸が熱くなりました。

――子どもが学校で楽しく学んでいる姿を見られるのは親にとって本当に嬉しいもの。どの国の親御さんたちもみんな同じなんですね。
石橋利彦さん:逆に、産地の方々からも「自分たちの摘んだコーヒー豆が、日本でどう使われているのか知りたい」という声をいただきました。そこで、セブンカフェのコーヒーマシンで豆が抽出される様子を撮影した動画を持参してお見せしたんです。「あなたたちが収穫してくれた豆は、こうして日本の人々に美味しく飲まれているんですよ」と伝えると、皆さん本当に感動してくれて、中には涙を流す方もいらっしゃいました。「こんなに喜ばれているなんて」「やっていてよかった」と口々におっしゃって。そのとき、「ああ、本当にこの仕事に携われてよかったな」と心から思いましたね。

他にも、コロンビアでは、節水型ウェットミルを寄贈して、水と土壌の保全に取り組んだり、ジャマイカではコーヒーの苗木を寄贈することで植替えを促進したりと、各国で様々な支援活動を行っています。
――普段何気なく飲んでいるコーヒーに、こんなにもたくさんの思いが込められていたなんて…。私が購入した一杯がほんの少しでも産地の役に立っているのだと思うと、これからもたくさん飲み続けていきたいです!
石橋利彦さん:ありがとうございます。さまざまな飲み物がある中で、コーヒーには特別な魅力があると思うんです。リラックス効果はもちろん、コーヒーがあることで自然とコミュニケーションが生まれ、人生を豊かに楽しむためのパートナーにもなってくれる。そんな存在なんですよね。これからも気軽に、日常の中でコーヒーを楽しんでほしいと思います。
そして、私たちはこれからも皆さまにおいしいコーヒーを届けるために、取引先様との連携による産地への支援や、品質向上に日々取り組んでいきます。私たちの想いが、皆さまのひとときの「おいしい」に繋がることを願っています。
* * *
今、私たちが飲んでいるセブンカフェが、コーヒー農家の方々の生活や、私たちの未来の楽しみを守ってくれているんですね! コーヒーを飲むことがたくさんの人の笑顔に繋がっていると思うと、セブンカフェを利用する回数がますます増えそうです♪
取材・文=宇都宮薫 撮影=玉井幹郎
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▶セブンカフェがコーヒー農家を救う⁉ コーヒー好き必見!「2050年問題」って知ってますか?
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