カレーの本場インドに「カレー」という名前の料理は存在しない!?

「カレー」という名前の料理は存在しない!?

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『頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学』 18話【全56話】


子どもは、身の回りにあるものや、世の中で起きているさまざまな事柄に対して「何でだろう?」と疑問を抱くものです。親が子に、この世の中をより深く知るための知識や知恵を伝えることは、昔も今も変わらず大切なことですよね。
そんなときに活用できるのが教養系雑学です。学校では教わらない、子どもが思わず「パパ、ママ、すご~い!」と言ってしまうおもしろ知識や生活の知恵をご紹介します。

※本記事は多湖輝監修の書籍『頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学』から一部抜粋・編集しました。


カレーの本場インドに「カレー」という料理はない

「カレーといえばインドの料理」というのが、多くの人の常識である。しかし、インドには本来、「カレー」という名の料理は存在しない。

「カレー」という言葉は、タミール語の「カリ(kari)」に由来するという説が有力だ。カリとは、日本語の「ごはん」と同じような意味で、現地では肉も野菜もスープもすべてそう表現される。

カリと呼ばれるさまざまなインド料理は、イギリスを通じてヨーロッパに紹介された。また、18世紀にはイギリスの「C&B」という食品会社が世界初のカレー粉を作り、ヨーロッパに広まった。こうしたものがやがて日本に伝わり、カリのうちの一部の料理をもとに「カレー」という名の料理が確立される。

それは本来のインド料理とは違い、イギリスのインド風シチューの影響を受けたもの。スパイスを使ってはいるものの、小麦粉のルーでとろみをつけた独特の料理だった。インド人の多くは、日本のカレーを見てもインド料理だとは思わないようだが、それにはこうした歴史的な背景があったのだ。


監修=多湖輝/『頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学』

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