冬の定番「フリース」の謎。元祖と新フリースがあるって知っていた?/子どもに話したい雑学(40)

冬の定番「フリース」の謎

くさやの6倍以上の異臭!世界一臭い缶詰め「シュールストレミング」
『頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学』 40話【全55話】


子どもは、身の回りにあるものや、世の中で起きているさまざまな事柄に対して「何でだろう?」と疑問を抱くものです。親が子に、この世の中をより深く知るための知識や知恵を伝えることは、昔も今も変わらず大切なことですよね。
そんなときに活用できるのが教養系雑学です。学校では教わらない、子どもが思わず「パパ、ママ、すご~い!」と言ってしまうおもしろ知識や生活の知恵をご紹介します。

※本記事は多湖輝監修の書籍『頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学』から一部抜粋・編集しました。


冬の定番「フリース」とはそもそも何なのか?

軽くて温かいフリース素材の服は、今やすっかり冬の定番になった。フリースは寒いときに着るものだから、「冷凍・凍結」を意味する英語のフリーズ(freeze)と関係がありそうだが、まったく別の言葉である。

テレビなどで、羊の毛の刈り取り作業を見たことはないだろうか。モコモコした羊の毛をバリカンで刈って、途中で切れずにつながったままだと、まるで一枚の毛皮のようになる。この羊の原毛が「フリース(fleece)」で、いわば元祖フリースである。

そして近年になって、その外観を真似た新フリースが誕生した。織物であれ編み地であれ、刈り取った羊毛のように起毛させた生地である。素材は羊毛に限らない。ポリエステル素材のフリースが大ヒットし、一部にはリサイクルしたペットボトルも使われている。

ポリエステル素材のフリースの弱点は、厚く起毛しているため摩擦に弱いこと。洗濯のときに強い水流に当てたり、手でギュウギュウもんだりすると毛並みが型崩れしやすい。

そっと洗うのが、ふんわり感を保つ秘訣だ。

ところで、フリースと間違えそうな繊維に、「フリーズ(frieze)」がある。起毛させた毛羽のある厚手の紡毛織物で、コートなどに使われているが、その名はフリースとは関係ない。フリーズという名称はこの繊維を作っていた北部オランダのフリースラント(Friesland)地方に由来している。フリース同様、冬に用いられるので、なおさら混同しやすい素材である。


監修=多湖輝/『頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学』

この記事に共感したら

Information

本ページはアフェリエイトプログラムによる収益を得ています

おすすめ読みもの(PR)

読みものランキング

読みものランキングをもっと見る

レシピランキング

レシピランキングをもっと見る

レタスクラブ最新号

レタスクラブ最新号詳細