スーツの左襟にある穴の役目とは?「フラワーホール」と呼ばれるわけ/子どもに話したい雑学(41)

スーツの左襟にある穴の正体は?

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『頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学』 41話【全55話】


子どもは、身の回りにあるものや、世の中で起きているさまざまな事柄に対して「何でだろう?」と疑問を抱くものです。親が子に、この世の中をより深く知るための知識や知恵を伝えることは、昔も今も変わらず大切なことですよね。
そんなときに活用できるのが教養系雑学です。学校では教わらない、子どもが思わず「パパ、ママ、すご~い!」と言ってしまうおもしろ知識や生活の知恵をご紹介します。

※本記事は多湖輝監修の書籍『頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学』から一部抜粋・編集しました。


スーツの襟にある穴は花をさすためのもの!?

ビジネスマンと聞いて思い浮かべるものといえば「スーツ」。

スーツは18〜19世紀、ヨーロッパで男性の日常着だったフロックコートが改良された衣服として登場した。

19世紀末〜20世紀初頭にはアメリカのビジネスマンがオフィスで着るようになり、男性の仕事着の世界的なスタンダードとなった。

日本ではスーツのことを「背広」とも呼ぶが、その語源は三つあるとされる。一つは文字どおり「背幅の広い洋服」を縮めたとする説。明治時代の初期に仕立て職人の用語が広まったそうだ。もう一つは軍服に対する市民服「シビル・クローズ(civil clothes)」に由来するという説。よくいわれるのが、ロンドンのテーラー街「サビル・ロウ(Savile Row)」がなまったという説である。

ところで、スーツの左襟に1カ所だけ穴が開いているのをご存じだろうか。この穴は「フラワーホール」と呼ばれ、現在は社員章などをつけることが多いが、もともとは文字どおり花をさすためのものだった。かつてスーツはジャケットの詰め襟のようにボタンを上までとめた状態で着用していた。ところが、はだけて着られることが多くなった過程で右にボタンがつけられることは少なくなり、左ボタンのいちばん上だけがパーティーのときに花をさす穴として残ったのである。


監修=多湖輝/『頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学』

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