天気図も人知れず「衣替え」していた?夏と冬の違いとは

天気図にも「衣替え」の時期があった!時期や回数は…?

そもそも地球とは?元々は宇宙空間にあるガスやチリだった!/人類なら知っておきたい 地球の雑学(1)
『人類なら知っておきたい 地球の雑学』64話【全149話】


地球上で起きていること、どれだけわかる?

私たちが日常的に当たり前だと感じていることでも、あまり意識していないことや、知っているようで知らないことってありますよね。そんな地球に生きる私たちが知っておきたい「理系雑学」をご紹介します。太陽系を含む地球の歴史から、大自然や気候、動植物、資源など、地球にまつわるさまざまな疑問をスッキリ解説!
あらためて考えると、私たちはこの地球について、実はほとんど知らないのかもしれません。

※本記事は雑学総研著の書籍『人類なら知っておきたい 地球の雑学』から一部抜粋・編集しました。


天気図にも「衣替え」の時期があった!時期や回数は…?


夏には薄手の半袖、冬には厚手の長袖と、衣類には衣替えがある。だが、天気図も人知れず"衣替え"していることをご存じだろうか。

テレビのニュースや新聞の気象欄に登場する天気図をよく見ると、夏は日本列島が四角い枠のやや上側に、冬はほぼ真ん中に置かれているのがわかる。これは、日本の気候において、夏と冬では注目すべきポイントが違うからである。

夏は台風がやってくる。熱帯の海で発生した台風は、大きなカーブを描いて北上してくるので、その情報をいち早くわかりやすく伝えるために、南の海の面積を広くとっているのだ。

一方、冬になると寒気が到来してくる。北西からの冷たい季節風によって天気は短い周期で変わり、冷たい木枯らしが吹くかと思えばぽかぽかの小春日和になり、初雪が降る地方があれば、晴天続きで空気がひどく乾燥する地方もある。この寒気は大陸の高気圧から吹き出しているため、北の大陸の面積を広くし、寒さや天候の変化への備えができるようにしているのである。

企業や学校で制服の衣替えがあるのは、6月1日と10月1日が多いが、天気図の衣替えは5月1日と11月1日に行なわれる。これは、すでに5月には台風が日本に接近してくるからで、衣類より1カ月早く夏用に衣替えをし、10月中はまだ台風シーズンが続いているので、衣類より1カ月遅れて冬用になる。

ふだんはどちらか片方しか見ていないので気がつきにくいが、ぜひ見比べてみてほしい。

著=雑学総研/『人類なら知っておきたい 地球の雑学』

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