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パニックにならず受験できて、毎日安心して通えること。発達特性の強い小5息子の学校選び/発達障害っ子の中学受験(7)

『生きづらいと思ったら 親子で発達障害でした』で知られるモンズースーさん。2人の子どもの発達障害で悩み、試行錯誤を続けるなかで、モンズースーさん自身もADHDであることがわかり、親子で発達障害と向き合い続けてきました。
そんなモンズースーさんが得たのは、「発達障害の子だからこそ」個性にあった進路を「中学に進学するタイミング」で選ぶ道もあるんだ、という気づきでした。
「困った」毎日から、自分らしく学べる居場所へ。うちの子の居場所はきっとある。
そんな思いを抱いたご家族を取材し、発達障害を抱える子どもの中学受験体験コミックを描き上げたモンズースーさん。ひとりひとり異なる特性を持つ子どもたちとその家族が向き合った、七転び八起きのリアルな受験エピソードがまとめられています。
※本記事は著=モンズースー、監修= 小川 大介、橋本 圭司の書籍『発達障害っ子の中学受験』から一部抜粋・編集しました。

コミュニケーションが苦手という特性を持ち、小学校の支援級に通っていた小学3年生当時のユイトくん。勉強面ではできることが増えたものの、そのほかのさまざまな「困りごと」はなくならないまま。「このまま中学校に行って大丈夫なのだろうか…」と、進路の不安を持ち始めるようになりました。

※知的障害特別支援学級

※自閉症・情緒障害特別支援学級

ユイトくんは成長の偏りが大きく、学習面は問題なし。4年生になる頃には「中学校では普通級を」と打診されていましたが、コミュニケーションは依然として困難なまま。母親は地元中学の普通級で平穏に過ごすユイトくんを、想像できずにいました。

以前、療育のママ友から「支援級から中学受験をする子も多い」という情報を聞いていた母親。ユイトくんの現状と照らし合わせ、「うちの子に合う学校があるかもしれない!」と、私立中学受験について、情報収集を始めたのです。
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