宿題のプリントがきっかけ? 「怒られるから学校に行きたくない」小1の娘に何が起きている?【心理カウンセラーに聞く】

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学校に行きたくないと大泣きする娘

子どもが学校生活になじめなかったら…。学校に行けなくなってしまったら…。
特に幼稚園や保育園から小学生になるタイミングは環境が大きく変わるため、いろいろなことが心配になってしまうものです。

『娘が小1で不登校になりました 先生が怖くて学校に行けない』は、著者であることりさんの実体験をつづったコミックエッセイ。ことりさんの小学1年生の娘・こっちゃんは、入学して早々に不登校になってしまいます。しかも、学校に行けない理由は担任の先生!?先生への不信感、そして学校に行けない不安と焦り。ことりさんは、解決の糸口を見つけられずに「このまま学校に行かなくて大丈夫なの?」と葛藤します。そんな母と娘のエピソードが「自分と重なる」という方も多いのではないでしょうか。

▶【マンガ本編】『娘が小1で不登校になりました 先生が怖くて学校に行けない』を読む

【ストーリー】

小学校に入学したばかりの娘の様子がおかしい…。小学校が始まって3週間目で、何やらうめきながら訴えてくるこっちゃん。真面目で頑張り屋の娘が学校で息抜きできるようにと、ことりさんは筆箱に自分の目を描きます。ことりさんの「いつも頑張ってるんだから頑張らない時間があってもいいんだよ」との言葉に嬉しそうにうなずき、一旦は学校に行けるようになったと思われましたが…。


「怒られるから行きたくない」娘の言葉に困惑する母

宿題のプリントが見つからないことをきっかけに、事態が大きく動きます。

「学校に忘れたんじゃない?」と言いつつ、家の中をみんなで探しますが見つかりません。ことりさんが「たまに忘れるくらい平気だよ」と声をかけますが、こっちゃんは「怒られるから行きたくない」と泣き出してしまいました。

困惑して娘が落ち着いてから話を聞いてなだめるも…


「怒られる」という話を初めて聞いたことりさん。今まで何を聞いても「大丈夫」「楽しかった」との答えが返ってきていたので、困惑しました。しかし、こっちゃんが落ち着くのを待ってから、少しずつ話を聞いていったのでした。

「怒られるから行きたくない」の裏にある心理は?臨床心理士・公認心理師の資格を持つ白目さんに聞いてみた

翌日また「行きたくない」と嫌がる

宿題のプリントが見つからず「怒られるから行きたくない」と泣き出してしまったこっちゃん。その夜はなんとかなだめて寝ましたが、翌朝も「行きたくない、行きたくない」と言っており、学校に行くのをいやがっている様子が伝わってきます。


こっちゃんは、まだ入学したばかりの1年生。その小さな胸の中にどんな気持ちが渦巻いているのか、気になる方も多いのではないでしょうか。今回は、マンガを読んで気になった疑問を、臨床心理士と公認心理師の資格を持つ白目みさえさんに質問してみました。

白目さんは、スクールカウンセラーや子どもなどの相談機関などに勤務した経験があり、現在は精神科の心理カウンセラーとして活躍する傍ら、マンガも描いています。

──このシーンの「怒られるから学校に行きたくない」という言葉の裏に、どんな心理があるのでしょうか?

白目さん:「怒られるから行きたくない」というのをもう少し厳密に表現するならば、「ここは自分が居ていい場所なのかがわからないから怖い」という不安を抱えていると考えられます。

保育園や幼稚園は、物心がつく前から通っていることが多く、「気づいたらここにいた」というような場所。そこには、言葉にしなくても感じられる『安心』があったと思います。しかし小学校に入学すると、先生も友達もルールも何もかもが変わります。そんな未知の世界に、ある日突然放り込まれるのですから、不安にならないわけがありません。何が正解なのかわからない日々の中で、自分が何かしでかして怒られようものなら、自分は一体どうなってしまうのだろうと考えてしまうのです。

私自身も小学生の頃は、6年生がとんでもなく大きく見えましたし、2年生ですらしっかりした先輩に見えていました。ついこの間まで下の子をリードする側だったはずなのに、急に「何もできない自分」になったような感覚があったのを覚えています。「小学生なんだからしっかりしなきゃ」という思いと、「失敗したときにどうすればいいのかがわからない」という戸惑いが、胸の中でぶつかっていたように思います。

そんな思いを抱えている1年生に周りの大人ができるのは、「失敗しても大丈夫」という安心感を与えると共に「困ったらこうしたらいいよ」という対処法を伝えていくことだと思います。失敗しても見捨てられない、「どうすれば」をきちんとわかっていると思えることで、学校が自分の居場所になっていくのではないでしょうか。


家では安心感と困ったときの対処法を伝えよう

小学校に通い始めてすぐは、親も子どもも緊張の日々が続きます。そんな中で学校に行けなくなると、焦って「行きなさい」と言ってしまいたくなることもあるでしょう。学校に居場所をつくるためには、子どもに安心感を与えること、そして困ったときにどうすればいいのかを伝えることが大切です。ゆっくり子どもと関わって、居場所をつくっていきましょう。

【白目みさえさんプロフィール】
臨床心理士・公認心理師として精神科に勤務する年子の母で、生粋のオタク。基本的に白目をむいて育児をしていて、その様子をカルタにしたものを増産している。漫画家、ライター、イラストレーターとしても活躍中。

文=やんこ
仕事・家事・3児の育児に日々翻弄されているウェブライターです。バタバタな毎日を少しでもラクに、豊かにしてくれるライフハックが大好き!共感性の高いテーマを中心に、「あるある」「役立つ」が見つかる記事を幅広く執筆しています。実体験に基づいて、リアルな視点で情報を発信中。

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