オンラインでも処方可能!インフルエンザ治療の新しい選択肢「予防投与」って?

菅原康之さん
株式会社アナムネ代表取締役。ビデオ通話で診察から薬の処方まで行えるオンライン診療サービス「おうち病院」事業の開発・運営を手掛ける。
変異株とワクチン接種率の低下が感染拡大を加速
―今シーズンのインフルエンザは、9月末から流行期に入り長期化しています。その理由を教えてください。
山口先生:例年より早い段階から流行が拡大した要因には、新しい変異株の出現があります。インフルエンザA型の変異株で、まだ私たちに免疫がないことから、感染拡大しやすかったと考えられます。そして現在流行っているのがインフルエンザB型。東京都では今月5日に今シーズン2回目となる流行警報が発表され、今後さらなる長期化が懸念されています。
山口先生:インフルエンザはやはり予防が肝心です。例えばアメリカでは、ドラッグストアでワクチン接種が可能だったり、困窮している人向けに無料で受けられるクリニックがあったりと、ワクチンが接種しやすい環境が整えられているんですよ。
―今シーズンは、ワクチンを打つ時期より前に流行期に突入したこともあり、「今更打っても…」と躊躇してしまった方も多そうです。
山口先生:特に12歳未満のお子さんは2回摂取が必要だったり、小児科の予約を取るのも大変だったりと、ハードルを高く感じてしまうようです。それもあってか、実は先日息子のクラスも学級閉鎖になったばかりなんですよ。
感染予防の基本は「手洗い」「うがい」「マスク」

―まだまだ予断を許さない状況が続くようですが、改めてインフルエンザの基本的な対策について教えてください。
山口先生:やはり「手洗い」「うがい」「マスク」などの基本対策が肝心です。コロナ禍では、これらが徹底され、不要不急の外出も控えられていたため、インフルエンザがほとんど流行しませんでしたよね。結局、基本対策さえしっかりしていれば、そこまで感染爆発することはないのだと思います。
―コロナ禍が落ち着いて気が緩んでいるところはあるかもしれません。
山口先生:そうですね。ただ、コロナ禍のような生活をずっと続けるわけにもいかないので、「密な場所にいるときはマスクをする」「こまめにうがいをする」など、できるところを気をつけていただければと思います。ちなみにうがいは「ガラガラうがい」がおすすめ。ウイルスは鼻や口から入ってくるため、喉の奥まで洗うイメージでやりましょう。水でいいので、こまめにやることが大切です。
山口先生:他にも「換気」や「アルコール消毒」など、コロナ禍に実践していた対策はすべて有効。また、十分な休養や栄養摂取など「規則正しい生活」で免疫力を落とさないことも大切です。
「絶対罹れない!」緊急時には「予防投与」という新しい選択肢も

―インフルエンザ予防の新しい選択肢として「予防投与」という方法があると聞きました。
山口先生:「予防投与」とは、インフルエンザの発症を予防する目的で、インフルエンザ治療薬を予防薬として投与するもの。発症前に投与することにより、発症を抑えたり、発症しても軽く済む効果が期待できます。ただし、全ての人が一律に行うべき治療ではなく、年齢や持病、接触状況などを踏まえて、医師が個別に判断するものです。また予防としての医療行為となるため、一般的に自費診療になります。
―「予防投与」を検討すべきタイミングや条件などがあれば教えてください。
山口先生:原則として、インフルエンザ患者と接触があった方が対象となります。タイミングとしては、接触後48時間以内。抗インフルエンザ薬は発症後48時間以内に飲み始めることが大事ですが、「予防投与」の場合も同じ。早めに飲み始めないと、効果が落ちるため接触後48時間以内の服用が推奨されます。

山口先生:検討すべき基準としては、まず「重症化リスクの高い方」。65歳以上の高齢者、2歳以下の小児、基礎疾患をお持ちの方、免疫抑制の治療を受けている方などは、検討する必要性も高くなります。また「受験など大事な試験を控えている」などで受診される方もいらっしゃいます。健常な方は、どうしても感染を避けられない事情があると判断した場合には副作用のリスク(吐き気や下痢など)と相談の上、投与を検討します。
―レタスクラブの読者には、育児、家事、仕事などのマルチタスクを抱え、自分が倒れると家が回らなくなるという方も多いです。そういった理由でも「予防投与」を受けられるのでしょうか?
山口先生:もちろん対象になりますし、実際にそういったご希望で投与することもあります。そういえば、菅原さんも先日「予防投与」をされていましたよね?
菅原さん:そうなんです。妻と娘がインフルエンザに罹った際に、「予防投与」を選択しました。結果、1晩だけ微熱が出たものの、すぐに症状はおさまりました。妻と娘は4~5日寝込んでいたので、「予防投与」により大分症状が抑えられたのだと思っています。
山口先生:菅原さんのケースのように、「予防投与」は原則インフルエンザ陽性者との接触があった場合に限ります。なぜなら治療薬の予防効果というのは、服用している間だけ持続し、やめると効果がなくなるもの。そこがワクチンとの大きな違いでもあります。薬の乱用は、耐性化や副作用の問題もあるため、ずっと飲み続けるわけにはいきません。必要な方が必要なタイミングで服用することが大事になります。自分が「予防投与」の対象となるのかご自身で判断されるのは難しいかと思いますので、迷われたときは早めに医療機関に相談するのがおすすめです。
病院に行かずに自宅で完結。予防投与の相談もできる「おうち病院」とは?

―オンライン診療の「おうち病院」では、インフルエンザの「予防投与」も行っているそうですが、基本的な利用の流れを教えてください。
菅原さん:受診を希望される方は、「おうち病院」のサイトから会員登録をしたうえで診療科(インフルエンザ薬の予防投与なら「発熱・コロナ外来」)を選択し、問診票など必要事項を入力するだけ。その後送られてくるメールの通知に従って、ビデオ通話で診察が受けられます。診断の結果、「予防投与」が必要であると医師が判断した場合、患者さんが指定したお近くの提携薬局で薬を受け取れます。また、「おくすりおうち便」というサービスもあり自宅配送も可能です。
―スマホひとつで完結するなんて便利過ぎます!「病院は時間がかかるもの」というイメージがありますが、これならすきま時間に受診することもできますね。
菅原さん:実際、利用者の多くは30代~50代の働いている方で、通院する時間がなかなか取れないからというケースも多いですね。「おうち病院」の診療時間は8時から22時まで。通常のクリニックより診療時間が長いため、朝の出勤前や夜の帰宅後に受診することもできます。

山口先生:「おうち病院」は、子育て中の保護者の方々にも、メリットが大きいと思います。私自身も子をもつ親ですが、体調が悪い子どもを病院に連れて行くのは本当に大変。長い時間待たされている間に病状がますます悪化したり、薬はまた別のところに取りに行かなきゃだったり、まさに苦行ですよね。また自分が具合悪いときも、小さい子がいるとなかなか病院に行けなかったりするもの。そんなかたにこそ、ぜひ頼ってもらいたいと思います。
気軽になんでも相談できる「かかりつけ医」を持とう
―最後にレタスクラブの読者に向けてメッセージをお願いします。
山口先生:忙しくて自分の体調管理を後回しにしてしまう方も多いと思いますが、とにかく後回しにしないで欲しい! 若くても実は治療が必要な疾患を抱えていることも少なくありません。「時間がないから」とやり過ごしていると、重症化してしまうこともあるため、少しでも気になることがあったら「おうち病院」のようなすぐに相談できる場所を、積極的に頼ってもらいたいですね。
菅原さん:「おうち病院」は、患者さんに寄り添う『かかりつけ医』のような存在を目指しています。一般的な病院だと、長時間待たされる割に診療時間は短くて、気軽に相談しにくかったりもしますよね。特に都市部では、医師と患者の関係が希薄で、「かかりつけ医」自体が存在していないようにも感じています。「おうち病院」では、それぞれ専門性を持つ医師たちがコミュニケーションを取りながら、幅広い診療科に対応しているので、困ったことがあったらなんでも相談して欲しいですね。
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感染症が蔓延する今の時期は、病院に行くことによる感染リスクも気になるところ。待ち時間なしで自宅で受診できる「おうち病院」なら、安心して受診できるのもうれしいですよね。インフルエンザの「予防投与」も可能なので、受験を控えたお子さんにも、忙しい子育て世代にも心強い味方になってくれそうです。
文=酒詰明子
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