手芸ド素人の私が、パンチニードルでスヌーピーを作ってみたら
2025年の終わりに、スヌーピー好きにはたまらない手芸本が発売されました。
え、スヌーピー!?かわいい!と思いながらも、パンチニードルってなんだっけ?状態に。そうなんです。手芸など全くやったことがない私が、スヌーピーの名前に惹かれて本をお迎えしてしまいました。
というわけで、手芸超初心者な筆者が「パンチニードルでゼロからスヌーピーアイテムを作ってみた」なリポートをお届けします。

※本記事はチャールズ・M.・シュルツ著の書籍『SNOOPYはじめてのパンチニードル』から一部抜粋・編集しました。
約40種類ものスヌーピーグッズが作れるパンチニードルの入門書
『SNOOPYはじめてのパンチニードル』は、PEANUTSコミック生誕75周年を記念して作られたもの。スヌーピーと仲間たちのかわいいパンチニードル作品約40種類の作り方が掲載されています。ブローチやバッグチャームといった小物から、普段使いできそうなポーチ、大きなものではクッションカバーやカーテンまであれこれいっぱい。写真も豊富で、まるでビジュアルブックのような装いです。

とはいえ、やっぱり手芸本。毛糸でループが出来上がる仕組みや針を刺す時のテクニック、スヌーピーの色使いを表現するのにぴったりなおすすめ毛糸などが、わかりやすく解説してあり、パンチニードル初挑戦の私としては、本誌にざっと目を通すことでイメージ作りから始めていくことに。
ありがたかったのは、難易度を★マークで表記してあること。そして、わかりにくい作業は、動画での解説も用意されていることです。作品ごとに、つくり方と必要な道具、毛糸の種類、ニードルの太さ、アジャスタ番号などが明記されているので、初心者の私には使い勝手抜群の入門書に。
ちなみに、パンチニードルとは?
パンチニードルは、毛糸を通した針で布面を刺しながら、ぬり絵気分で図柄を完成させていく手軽な毛糸アートのこと。最近Z世代に編み物ブームが到来していますが、図柄にそって針を刺していくパンチニードルもまた人気が高まっているそうです。
さっそく道具をそろえる!
さて、まず一番最初にやるべきこと、それは何を作るかを決めることです。どのグッズを作るかによって、難易度も異なります。
私がチョイスしたのは「キーリング」。スヌーピーの顔をパンチニードルで仕上げ、裏にフェルト、上にストラップを縫い付けて完成させていきます。こちらは図柄の難易度は★★、雑貨づくりとしては難易度★。しかも、テクニック解説のサンプル作品として解説付きで掲載されていたので、この通りに作っていけばなんとかなるのでは?と思い、キーリングに決定です。
何を作るか決まったら「作品作りに必要なニードル、枠、毛糸の早見表」をチェック。通販のほか、大手手芸店、100円均一ショップに出向いて必要な材料や道具を集めていきました。
まず、カラフルな毛糸たち。赤、白、太さの異なる黒2つ、そして、顔周りを彩るオレンジの合計5玉。

続いて、パンチニードル専用の土台布、12cmサイズの専用枠、裏に張り付ける厚さ2mmのフェルト、ストラップに使う合皮テープ&キーリング、手芸綿、接着剤など。

一番大事な道具「ニードル(針)」は、使いやすいというウワサを聞いて100円均一ショップのものをゲット。刺繍にも使えるらしい細針から極太毛糸まで対応する3本がセットになっているので、ほかの作品作りにも使えそう。
専用土台布をカットして、枠にはめてみる
続いて、布の準備に取り掛かります。キーリングを作るのに必要な土台布は20cm×20cm。このサイズに布をカットするのですが、その前に必要な手順がありました。まず、カットするラインにそって糸を抜き、よれやすい布を補強するために接着剤で固定。これは針を刺す時に図柄がゆがまないようにするための工夫なんだそう。

接着剤が乾いたら、糸を抜いたラインにそってはさみを入れていきます。確かに、布の端は糸がほつれているけれど、接着剤で補強したところはしっかり形をキープしています。布のゆがみを予防するひと手間が、完成に大きな違いをもたらすのですね。

続いて、枠に土台布をはめる作業です。上下の枠の間に布を挟んだら、布を左右上下、斜めにひっぱって、目地が均等になるように整えます。ちょうどよい目安は「指がポンと跳ねるくらい」。私もタンバリン気分で何度かポポンと叩いてみました。よし、OK!
キーリング用の図案をトレース!描き方を間違い、しょっぱなからやり直し
いよいよアートらしい制作工程がやってきました。本誌に掲載されている図案を、トレーシングペーパーで写しとっていきます。この線がスヌーピーの顔の土台になるので、ちょっとドキドキ。心して挑みました。
が…!

楽しくてぐんぐんペンを走らせてしまい、細かいところまで丸ごとトレースしてしまいました。必要なのはアウトラインと目鼻、首輪だけなのに!
というわけで、一から出直し!二度目こそ間違えずに完了です。

トレースした図案を布に張り付ける
図案を、枠に収まるようにカットして、布の内側面に貼り付けます。ここで要注意なのは、図案の向き。パンチニードルが完成するのは、針を刺す側ではなく、裏面です。図案の正位置をよく考えて貼り付けないと柄が反転してしまう。ここはちょっと心にとめておきたいポイントです。

布を光に透かして、ペンでなぞる!
いよいよ布に図柄を書いていきます!使うペンは、裏映りしにくい薄い水色や黄緑の油性ペンがよいそうですが、今回は手元にあったピンク色で代用してみました。
いざ書こうとすると、布越しでは図案の線がよく見えません。下から光を当てるライトデスクもないので、スマホのライトを枠の下に仕込んで明るく照らしてみたところ、しっかり線が読み取れるようになりました。こうしてピンク色のスヌーピーがお目見えです。

ニードルに毛糸を通す!
ニードルの使い方と糸通しの方法など、解説に目を通し即実践。
最初に使用するのは中細の黒糸です。必要なアジャスタの長さは2cmなのですが、購入したニードルにはメモリが付いていなかったので、針穴から本体までの長さを計測。この後、油性ペンで2cmのところに印をつけておきました。

準備万端!いよいよ布にパンチニードルを刺していく
ニードルの用意ができたら、いよいよ布にニードルを刺していきます。中細の毛糸でスヌーピーの輪郭を描き、このあと並太の毛糸で内側を埋めていくことで、ただの太い線ではない、ニュアンスある輪郭線ができあがるのだそう。
針の長さ分をしっかり刺すことで、送り出される毛糸の長さが決まるパンチニードル。均等に針を抜き刺しするほど同じ高さの整ったループが作られていくのですが、初めて挑む私としては、感覚がつかめない。それなら、実地で覚えていくしかありません!
うれしいのは「失敗しても、糸を抜けばやり直せる」というところ。まるで人生のような世界観にもグッときます。
なので、今回はうまくやろうとせず、完成することに目標を定めていくことに。私のキーリング、ちゃんとできあがるはず!

そんなことを思いつつ、目と眉、耳、赤い首輪を仕上げたら輪郭が完成。

顔の部分を白い毛糸で埋めていく!
輪郭ができたら、お次は白い毛糸でスヌーピーの顔を埋めていきます。面積がいちばん広い部分なので、調子に乗ってどんどん刺していきました。うまくいっているのかいないのか、あえて完成面を見ないまま、無心になって全集中です!
白い毛糸を刺し終えると、見えてきたのはなんとなくスヌーピーらしき顔。まだ最終工程が残っているので、油断は禁物です。

オレンジの毛糸で顔周りをかわいく!
輪郭、眉、首輪、白い顔など、ニードルタイムもそろそろ終盤。最後に顔周りにオレンジ色を配して、スヌーピーの顔そのものをくっきりと際立たせていきます。顔の周辺をオレンジ色で2周ほど刺していきます。でも、ちょっとまばらになってしまい、気になって追加で差し込んでいったら...ちょっといびつになった気が…。

ニードル作業終了!おそるおそる完成面を見てみると…
オレンジ色で顔周りを仕上げたら、ニードル作業は終わりとなります。
手芸ド素人界隈の筆者が、スヌーピーのかわいさに魅了されてパンチニードルに足を踏み入れた2026年1月。勘と勢いで進めたパンチニードルが、どんなスヌーピーを生み出したのでしょうか…!?
おそるおそる枠を裏返し、完成面を見てみると…
あっ!スヌーピー!思った以上にスヌーピーらしいデザインが出来上がっていたことにびっくりです。あんなに勝手気ままに針を刺していったのに!針を刺すだけでこんなに驚かされるとは。

この後、ループや輪郭の線がより良くでるよう整え、キーリングに仕上げる作業へと突入。
のりしろ部分に必要な余白を残し、はさみで切り取って行きます。

のりしろ部分に接着剤をつけ、土台布を内側に貼り込んでいくと…

手のひらサイズのスヌーピーのモチーフが爆誕!

最後に、裏にフェルトを縫い付け、中綿を入れ込み、合皮テープでストラップを付けたら、キーリングの完成です!


遠目でみるほうが、よりスヌーピーっぽさが伝わるかもしれません。
「よくぞ仕上がった!」自画自賛しながらも、よく見るとループの長さもバラバラ、輪郭もでこぼこ、白い毛糸の密度もみっちりすぎる。なんといっても、白い毛糸に眉が埋もれてまったく見えない!
ごめんなさい、原作者チャールズ・M.・シュルツさん。もふもふ長毛の眉なしスヌーピーのキーリングが出来上がってしまいました。
それでも!布を準備し、せっせと針を刺した時間は合計約7時間。一晩かけてキーリングを完成させた私にとって、世界でたったひとつの作品が出来上がりました。初心者でも、こんなかわいいものが作れることにびっくりです。無心で針と布に向き合う時間は、とっても新鮮でした。
この本には、スヌーピーのほか、チャーリー・ブラウンやウッドストック、ルーシーなどのグッズも用意されています。「編み物はちょっと難しそうだけど、毛糸で何か作ってみたいな」そんなみなさんにはパンチニードル、超おすすめします!
まだまだ毛糸も残っているし、スヌーピー作品は、残り39アイテム。作るものはたくさんありそうです。パンチニードル沼への入口はすぐそこかもしれません。
文=田村のりこ
(C)2026 Peanuts Worldwide LLC
著=チャールズ・M.・シュルツ/『SNOOPYはじめてのパンチニードル』
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