介護のイメージが変わる!現職ケアマネが描くリアルすぎる介護の日常【著者インタビュー】




現職のケアマネージャーとして働くケンさんのもとには、日々、利用者からの「困りごと」が舞い込んできます。
圧迫骨折で動けなくなってしまった82歳の女性との、思わず吹き出してしまうようなやりとりや…


リハビリの相談で訪れた80歳の男性の家で、猫に捕獲した鳥を差し出されたエピソードなど。利用者さんとのちょっとしたやりとりを切り取った、介護現場の日常が描かれています。
「ドラマチックな事件がなくても、介護現場は面白い!」

――介護業界に携わって20年以上。現職のケアマネージャーとして働く中で、本作を描いたきっかけや理由を教えてください。
ケンさん:2022年に休職していた期間があり、何をするでもなく引きこもっていました。その時暇つぶしにiPadを購入し、絵を描いてTwitter(現X)にあげ始めたのがきっかけです。最初は日記みたいなものも描いていましたが、介護漫画の反応が良かったのでそのまま描き続けて今に至ります。

――支える側・支えられる側のどちらにも肩入れせず、介護の今がフラットに描かれている本作。この「フラットさ」に込められた想いを教えてください。
ケンさん:利用者(高齢者)にも、家族にも色んな考えがあると思うんです。だから介護者側の一方的な発信よりは、ケアマネとして見る介護の一場面をそのまま切り取って、勧善懲悪もなくお届けしています。その方が見る人によって感じ方や捉え方が違って良いかなと思っています。

――利用者の方との何気ない日常を切り取って描かれているからこそ、よりリアルに介護の現場を想像できました。大きな出来事や体験などではなく、「日常のシーン」を描いた理由を教えてください。
ケンさん:よく漫画やドラマで喜怒哀楽の豊かなシーンがあるんですが、実際の現場ではそんなに頻繁に叫んだり怒鳴ったりしている人は見ないんです。漫画としてはドラマ性を持たせた方がいいと言う意見もあると思いますが、そんな(大げさに)表現しなくても介護現場は面白いことがたくさんあるな、と。普通に会話しているだけでも笑っちゃう事が多いので、それを漫画にできれば一番良いなと思っています。
* * *
深刻になりがちな介護のテーマを、ユーモアを交えながらも誠実に描いたこの作品。クスッと笑いながら読み進めるうちに、介護に対するイメージも少し変わってくるかもしれません。
取材・文=K.Kunitake
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