「さすがに映えない」「おばあちゃんの匂いするんだけど」持ち寄りの手料理をバカにするママ友【著者に聞く】

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『ママ友クラッシャー』より

華やかなSNS投稿の裏で繰り広げられる、ママ友同士の過激な格付けバトル。子育て世代の憧れでもある「ママインフルエンサー」の世界を舞台に、女性たちのドロドロした思惑がぶつかり合うマンガ作品をご存知ですか?

ママインフルエンサー集団のギスギスした交友関係と、その崩壊を描いたマンガ作品『ママ友クラッシャー』。この作品の脚本を担当したのは、『#裏アカ教師』の原作なども手掛けた脚本家の寺田御子さん。現代社会の光と影、ヒリヒリする人間関係などをエンタメとしてスリリングに描いています。

今回は、『ママ友クラッシャー』のあらすじを紹介しつつ、この作品について寺田さんにお話を伺っていきます。

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『ママ友クラッシャー』あらすじ


『ママ友クラッシャー』より

SNS映えするおしゃれな見た目の料理が並ぶ、華やかなママ友たちの持ち寄りパーティー。そこに集まるママ友たちは、料理や美容・財テクなど様々なジャンルで数万のフォロワーを集めるインフルエンサー。フォロワー数がそのままママ友会のヒエラルキーに反映される世界でした。

『ママ友クラッシャー』より

『ママ友クラッシャー』より

『ママ友クラッシャー』より

そんな中、まだフォロワー数の少ない駆け出しインフルエンサーの雨宮文月が持参した素朴な手作り料理は「何これ〜」「さすがに映えない」「おばあちゃんの匂いするんだけど」「もっと賢くやらないとタグ付けしてもらえないよ」とバカにされてしまいます。彼女はヒエラルキーの最下層として雑用係のように扱われ、居心地の悪さを感じていました。そんな中、彼女は40万のフォロワーを持つボスママの家庭の秘密を知ってしまい…。


『ママ友クラッシャー』脚本・寺田御子さんインタビュー


――個性的なママ友たちが続々と登場しますね。彼女たちが行っているママ会の描写も興味深く読みました。このママ友たちについてはどのような関係性として描きましたか。

寺田さん:本作のママ友たちは、インフルエンサーとして、数字のためにお互いを利用し合う関係性です。ぜひヘイトを溜めて、逆転劇を楽しんでいただきたいのですが、どんなママにも、それぞれの人生や事情があります。「こういう人いるよね」「でも、なんかわかるかも」と笑ったりイライラしたりしながら、文月たちの行き着く果てを見届けていただけたら嬉しいです。

『ママ友クラッシャー』より


――寺田さんは“ママ友”というグループにどのような印象をお持ちでしょうか。

寺田さん:“ママ友”という関係性は、純粋な友達ともまた違う、独特なコミュニティだと思います。結婚や出産をきっかけに、それまでの交友関係が変化し、価値観や時間の使い方、経済観念の近いママたちと深く付き合うようになる方も多い印象です。きっと“同士”でなければ分かち合えない感情や苦労があるのだと思います。だからこそ、“ママ友”付き合いの大変さだけではなく、女性同士の連帯や、シスターフッドの側面も描きたいと思いました。

『ママ友クラッシャー』より

――ジェットコースターのようなドキドキハラハラな展開、そして最後には大きなどんでん返しが待ち受ける本作ですが、構成について気をつけた点や感想を教えてください。

寺田さん:読者の方は、流行の復讐ものや不倫ものをたくさん読んでいらっしゃると思うので、途中で展開が読めてしまうと刺激が足りないのではないかと感じています。なので、リアリティを土台にしながらも、気持ちよく裏切られるような、毎話必ず何かが起きるテンポ感を大事にしています。めくるめく展開も見どころですが、復讐の先にも主人公たちの人生は続いていきます。だからこそ、ラストには、その先に希望を見出せるような読後感を意識しました。

  *   *   *

強烈なマウンティングに胸がザワつきながらも、次々と不穏な事件が起こる展開にページをめくる手が止まらない『ママ友クラッシャー』。悪意が渦巻くコミュニティの崩壊の先に、一体どんな希望が待っているのでしょうか。サスペンスタッチでスリリングに描かれるSNS時代の光と影をお楽しみください。

取材=ナツメヤシ子/文=レタスユキ

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