「証拠は読まれない」モラハラ夫との泥沼離婚調停。泣き寝入りしないための心構えは【著者に聞く】

交際中のやさしい顔が一変。入籍当日に夫から「お前は今日から奴隷だから」と言われて始まったカコさんの結婚生活。










もうすぐ子どもが生まれるのに会社をクビになっても仕事を探そうとせず、暴言や嫌がらせも日常茶飯事。不倫していたことも発覚し、我慢の限界を超えたカコさんは離婚を決めます。
最初に臨んだのは、調停委員が間に入って話し合い、合意を目指す離婚調停。




カコさんは育児の合間を縫って万全の準備を整えます。
そうして迎えた調停でしたが…




夫に肩入れする調停委員からは執拗に譲歩を促されるばかり。

不当に低い慰謝料を求める夫との話し合いは前進せず、泥沼化していくのでした…。
証明が難しい夫婦間のモラハラ被害。裁判に役立ったのはまめな記録



※1 不貞行為など、夫婦関係を破綻させる原因を作った側の配偶者
※2 略称は婚費(こんぴ)。別居中であっても収入の多い方が少ない方へ支払う生活費

―― カコさんは夫からの目に見えないモラハラを証明するために、録音や日記を細かくまとめたり、クレジットカードの明細などを記録したりしていました。こうした証拠は、調停委員や裁判官の理解を得るためにどれほど重要だったと感じますか?
カコさん:離婚調停ではほとんど役に立たなかったな…と、思っています。マンガにも描かれていますが、調停委員は証拠にほとんど目を通していません。
(調停不成立後の)裁判ではサクライ弁護士がいたので、答弁書をまとめるときにかなり役立ったと思っています。コツコツとまとめていて良かったと思うので、これから離婚調停や裁判をする方にも、まめに記録することをおすすめします。

―― 調停委員に「旦那さんに頼らず働きなさい」と言われるなど、不条理な場面もありました。自分の主張を曲げずに、粘り強く交渉を続けるために必要な心構えは何だと思われますか?
カコさん:調停委員が無理矢理主張をねじ曲げて、離婚調停を成立させることは不可能なので、冷静に自分の主張をすることだと思います。自分の条件が通らなければ裁判をしますと、こまめに伝えていました。

―― 警察や役所との交渉を粘り強く行い、(引っ越し先がわかる)住民票の閲覧制限を実現させた場面がありました。身体的な暴力がないことで行政に相談を躊躇している方へ、伝えたいことはありますか?
カコさん:身体的な暴力がなければ決定的な証拠がないので、被害妄想なのではと自分を責めてしまう方が多いと思いますが、私の場合は役所に相談することで様々な支援に繋がりました。最寄りの役所や、福祉センターに相談することが大切だと思います。
* * *
体力も気力も奪われる離婚手続き。コツコツと集めてきた証拠がカコさんを奮い立たせるエンジンになっていたのかもしれません。後悔しない結果を出すための気持ちの強さを感じさせられます。
文=K.Kunitake
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