避難所だけが答えじゃない。家族が過ごしやすい「避難先」を備える【在宅避難リアル】

公開
更新
避難所だけが答えじゃない。家族が過ごしやすい「避難先」を備える【在宅避難リアル】

地震や豪雨でライフラインが止まったら、避難所に行けばいいと思っていませんか? 自宅が安全で備えがあれば、「在宅避難」も有力な選択肢。今回は、東日本大震災、平成28年熊本地震で被災を経験した防災クリエーターのしほママさんから、在宅避難ができる条件やメリット、デメリットについてお聞きしました。

【画像で見る】家族に合わせて考えたい避難先一覧
しほママ

教えてくれたのは▷"しほママ"こと 柳原志保さん
防災クリエイター。東日本大震災で避難所生活を送る。熊本に移住し「歌う防災士」の愛称で始動後、平成28年熊本地震や熊本豪雨で在宅避難を経験。その経験をもとに、”家庭でできる防災”講演や、防災グッズの開発に携わっている。

逃げる場所は避難所だけじゃない いろいろな避難先を考えておこう

避難所が受け入れられる人数は、地域住民の2~3割程度といわれています。そのため国や自治体は、自宅や親戚・友人宅、車中泊、ホテルなど、複数の避難先をあらかじめ考えておく「分散避難」を推奨しています。

家が安全で備えがあるなら⇒在宅避難

地震や豪雨などでライフラインが停止した際、自宅が安全であれば、そのまま生活を続ける避難方法。避難所の混雑を避けられ、住み慣れた環境で過ごせるため、小さな子どもや高齢者、ペットがいる家庭にもおすすめです。

在宅避難ができる条件
□倒壊のおそれがない
2000年6月以降に建てられた住宅など、現行耐震基準が目安。家具の固定など室内の対策も必須。

□危険区域外である
豪雨時は、浸水想定区域や土砂災害警戒区域外であることが条件。ハザードマップで確認を。

□数日暮らせる備えがある
非常用のトイレや、数日分の飲み水など、ライフラインが止まっても過ごせる準備が必要。

在宅避難のメリット・デメリット
メリット
● 住み慣れた環境で過ごせる
● プライバシーを守れる
● 子ども、高齢者、ペットも安心

デメリット
● 備えがないと生活できない
● 情報が入りにくい
● 支援を受けにくい

しほママVOICE:避難所=食べ物がもらえるとはかぎらない

「東日本大震災で家は大規模半壊。津波も迫り、避難所へ向かいました。食べ物をもらえると思っていましたが、配られたのは被災3日後。避難所に行くとき、手ぶらはNG。防災リュックなどを持っていきましょう」

避難所=食べ物がもらえるとはかぎらない


自宅が危険で避難所生活も難しいなら⇒車中避難
費用をかけてもプライバシーを確保したいなら⇒ホテル
自宅が危険 または何も備えがないなら⇒避難所
安全な地域に頼れる人がいるなら⇒友達や親戚の家


災害時のライフライン復旧の目安
電気:3日〜1週間 LPガス:約2週間
都市ガス:約1 〜2カ月 水道:3週間〜数カ月

※地域や被害状況によって異なります。

* * *

避難所に行けば、食べものがもらえると思っていたので、食材の備えが足りないことに気が付きました。備蓄の種類や量の見直しをします。

イラスト/しゅんぶん 編集協力/及川愛子

文=徳永陽子

この記事に共感したら

Information

Instagram-レタスクラブ公式

<レタスクラブ 2026年9月号より>



雑誌情報はこちら


▼『レタスクラブ ’26 9月号』は「夏の疲れ解消ごはん」特集!▼

暑さや食欲不振、冷えなど、あらゆる夏の疲れを解消すべく、栄養満点のレシピを藤井恵さん、榎本美沙さん、香取薫さんの3名の料理家にたっぷり教わりました。また、料理家がリアルに作る疲労回復ごはんもお見逃しなく!/鉄分たっぷり「かつおのおかず」/体の中から整えてやせる&美肌になる「美腸栄養スープ」/かわいい&簡単な「ヨーグルトスイーツ」/【とじ込み付録】「かさ増しマジックレシピ」&「トマトのおかずBOOK」/【毎号付録】献立の悩みから解放される!と話題の「月~金×4週分の晩ごはん 9月の平日ラク献立カレンダー」/【大人気連載】オトナのNEWSは加藤シゲアキさん登場!/コミックエッセイも多数!レタスクラブ9月号をぜひお楽しみください。


本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

おすすめ読みもの(PR)

読みものランキング

読みものランキングをもっと見る

レタスクラブ最新号

レタスクラブ最新号詳細