地球が近く滅亡の危機に!? 北南が入れ替わるやばすぎイベント やべー宇宙の話(5)

#くらし   

数十万年に一度のペースで起きている、やばすぎ「地磁気逆転」


学校の授業などで「地球は巨大な磁石である」と耳にしたことはないでしょうか。そう、皆さんご存知の通り磁石のN極は「北」を、S極が「南」の方角を指し示します。しかしN極が「南」でS極が「北」の方角を示す時代が過去に何度もあった、信じられますか? この磁極の入れ替わりのイベントが「地磁気逆転」です。

このビッグイベントが起きた場合、人類を含むほとんどの生物に壊滅的な損害が引き起こされます。地磁気は、地球の周りに磁場を作り、太陽からのプラズマなどを防いでいます。逆転が起こっている間、その地磁気は現在の10%ほどの力にまで弱まると考えられ、地球を守るバリアの役割が切れてしまうのです。

すると、世界中のあらゆるナビゲーションシステムは破壊され、停電が起き、スマートフォンやテレビも使えなくなることでしょう。さらに、地球上のあらゆる生物が放射線にさらされることとなります。

「地磁気逆転」の恐ろしさが少しは理解できたと思います。私もこんな出来事は絶対に起きて欲しくないと思っています。しかし、過去360万年の間に少なくとも11回も発生していることがわかっています。平均すると、数十万年の周期で逆転が起こっているのですが、最後に「地磁気逆転」が発生したのは、今から約80万年前です。

また2013年頃ごろからESA(欧州宇宙機関)が約6か月間にわたり、地磁気の観測を行ったところ、10年間で5%というペースで弱まっていることがわかりました。

人類は、もうまもなくその瞬間に立ち会うことになるのかもしれません。

気になるメモ


80万年前には、現生人類はまだ誕生していないと考えられている。

著=気になる宇宙、監修者=榎戸 輝揚/「読むだけで人生観が変わる 「やべー」宇宙の話」(KADOKAWA)

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著者:気になる宇宙
フォロワー20万人超えのツイッター『気になる宇宙』(@kininaruutyu)で、宇宙をはじめとするサイエンスやテクノロジーの幅広い情報をつぶやく中の人。日々空を見上げながら、世界中で発信されるサイエンス情報の収集に勤しむ日々を送る。

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