高湿度な夏に知っておきたい、包丁の「さび」の取り方
高湿度な日が続くと、台所用品の衛生面が気になってくる。でも、包丁のさびまではどう落としていいか困っている人も多いのでは? そこで、京都の老舗包丁屋「有次(ありつぐ)」の寺久保吉雄さんに、さびの落とし方を教えてもらった。
「鋼製の包丁はもちろん、さびにくいとされているステンレス製の包丁でも、お手入れが悪いと刃にさびは生じます。さびると切れ味がダウンするばかりか、衛生的にもよくありません。しっかり落としましょう」。
鋼製の場合は、水でぬらした包丁に粉末クレンザーをかけ、ナイロンたわしで磨く。ステンレス製の場合も、粉末クレンザーを使うのは同じだが、磨くものはホームセンターなどで扱っているさび取り用ゴムで。砂消しゴムでも代用できる。
「さびの原因の多くは包丁に残った汚れ。ふだんから使用後は正しくお手入れしてさび発生を防いで」。
【包丁のさびの取り方】
1.磨く
●鋼製は粉末クレンザーとナイロンたわしで磨く/水でぬらした包丁をまな板の上に置き、さびを覆うようにまんべんなく粉末クレンザーを振りかける。ナイロンたわしにも水をつけ、さびを磨き落としていく。
●ステンレス製は粉末クレンザーと専用ゴムで磨く/水でぬらした包丁をまな板の上に置き、粉末クレンザーを振りかけるまでは鋼製と同じ。ただし、その後は、市販のさび取り用ゴムを使って磨いていく。一気に落とそうとせず、少しずつ丁寧に。
2.洗い流してよく拭く
鋼製、ステンレス製ともに、さびが取れたら、クレンザー分が表面に残らないよう水でよく洗い流し、水けを充分拭き取る。柄の部分も忘れずに。
3.さらにしっかり乾かす
拭き終わったら、そのまま収納するのではなく、安全な場所でタオルを敷いたバットなどに一晩置いて、よく乾かそう。これは毎日のお手入れでも同じ。
【ふだんのお手入れ方法】
●鋼製/使用後はナイロンたわし&粉末クレンザーで汚れを磨き落として。台所用洗剤だけでは野菜のアクなどが落ちにくく、蓄積しがち。
●ステンレス製/洗剤は台所用洗剤でOKだが、両面スポンジのかたいほう(研磨材入り)を使い、汚れを磨き落とすように少し強めにこすろう。
これで包丁のさびもスッキリ! ふだんから正しいお手入れを心がければ、調理もグッと快適になるはず。【東京ウォーカー/記事提供=レタスクラブ】
Information
刃物造り450年、京都は錦市場に店を構える老舗の包丁屋で、当主18代の下、専務として有次をプロデュースしている。
撮影=原田圭介 編集協力=岸田直子
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