肉厚!うま味が最高!「北海道産ホタテ」北海道民はふだんこう食べてます!
北海道の魚介類は全般に冬がおいしい印象ですが、ホタテは夏もスーパーにもたくさん並んでいます。
北海道産のホタテの漁獲高は全国トップの43万6402トン(2021年度 北海道漁連)。流通しているホタテのほとんどが北海道産で、海外へも輸出しています。
オホーツク海や根室海峡地区、日本海、内浦湾など、海に囲まれている北海道は、漁場が豊富なので天然はもちろん養殖も盛ん。天然と養殖の両方が各地で水揚げされるおかげで、1年中途切れることなく、肉厚でぷりっとしたおいしいホタテが水揚げされているんですね。

養殖は海底に稚貝をまく「地蒔き」と、海中にロープやカゴで吊るす「垂下式」があり、私が最近食べた内浦湾産のホタテは垂下式でした。
貝が産卵した幼生を水温や貝の状態を常にチェックしながら海中に吊るすなど、手間と時間をかけて天然と変わらない環境で育てているそうです。だから自然の恵みがぎゅっと凝縮されたおいしいホタテになるんですね。北海道産ホタテが1年中味わえるのは、漁業関係のみなさまのおかげです。本当にありがたい!
北海道在住ライターがよく買うホタテと食べ方

1年中ホタテが食べられる&北海道民、といっても毎日大きな活ホタテの刺身を食べているわけはなく、普段は家計をやりくりしながら、ホタテを食べているのですが、大きさも価格もさまざま。お店にはいろんなタイプが売っています。私がよく購入しているホタテのタイプをあげてみます。
1.稚貝&ボイルしたベビーホタテ
一番気軽に使えるのは、稚貝やボイルしたベビーホタテです。
殻のサイズが直径2~3cmほどのかわいい子供のホタテ貝で、パックにたくさん入っているのを買って、殻付きのはそのままお味噌汁にします。出汁がおいしいんですよね。
ボイルしてあるベビーホタテは、そのままサラダに添えたり、お酒のおつまみにしています。サイズが小さいので麺類の具材にも使いやすく、特にラーメンを作るときに具材として加えると、スープのうまみ味が格段にアップします!

2.殻付き活ホタテ
今の時期は殻付きの活貝もスーパーで手に入ります。
でもこの貝を開けるのが、けっこう難しいんです。
そんなときに役に立つのが、ホタテのヘラ。

道民の台所にはあるんですよね。我が家にもいつの間にか(?)あったくらい身近なツールです。
使い方はホタテのふくらんだ方を上にして手で持ち、貝の隙間から差し込みます。そして貝に沿って貝柱をはがすようにすると貝がパカッと開き、身をうまく外せます。
包丁だと左右に振って貝柱をズタズタに切り裂いてしまうことがあるので、初心者の方には特にオススメですよ。
刺身にするときは、ウロと呼ばれる緑の部分とひらひらしたえらを外して、塩水でよく洗い、キッチンペーパーで水分を拭き取って貝柱を縦に切り分けます。

「ヒモ」もコリコリとした食感がおいしいので、捨てないでくださいね。塩でもんでから水で洗い、包丁でぬめりや汚れを削ぐと、とてもキレイになり生臭みも取れます。

バーベキュー好きのママ友は、殻ごと炭火焼きしていました。バーベキューのときは、貝ごと焼いた方が海の風味がこうばしくなり、SNS映えも!
3.時間がないときはこれが便利!刺身用のむき身
仕事で遅くなった時などは、「刺身用」のむき身を買って帰ります。
塩水でふり洗いして、不要な部位をはずして水分を拭き取りますが、時短で調理したいときは、塩をひとつまみ入れて沸騰したお湯にホタテを入れて、30秒ほどボイル。それをザルにあけて、ウロをはずし、切って調理に使います。
ホタテは、キャベツや白菜など野菜との相性も◎。ただし火を入れすぎたり、煮込みすぎると固くなってしまうので、キャベツと一緒にバター炒めにしたいときはフライパンにバターと塩こしょう、チキンコンソメでキャベツをさっと炒めて、仕上げにホタテを入れてすぐに火を止めます。

そうするとキャベツの食感がシャキシャキで、ホタテも柔らかくてジューシーに。

ホタテはうま味があり、乳製品とも相性がとってもいいので、クリームシチュー、グラタンにも推しの食材です。我が家では、同じく下茹でしたホタテで、白菜を使った簡単クリーム煮をよく作ります。
用意するのは、ホワイトシチューの素と、牛乳、水、白菜、ホタテ。仕上げ用の片栗粉。

シチューの素を水と牛乳で鍋で溶かして、そこに電子レンジで温めた白菜を投入。
1,2分混ぜてしんなりしてきたら、薄切りのホタテを混ぜ、水溶き片栗粉を入れてとろりとしたら完成です。あとは塩コショウで適度に味を調えたら完成。

すぐにできてごちそう感があるので、時間がないときにとっても便利。とろとろのホタテの出汁入りクリームスープがたまらないんですよね。
どちらもホタテに火が入りすぎないので、ちょうどよいやわらかさです!
忙しいときにホタテは最高!
こんなに手軽に使えるのに、簡単においしい一品ができる魚介の食材って、なかなかないかもしれません。ホタテのうま味の成分は、アミノ酸やグルタミン酸、コハク酸が含まれていて、さらにたんぱく質も。
なにをしても安定のおいしさなので、調理のバリエーションが多く、ほかにも「ホタテの炊き込みごはん」や日本酒をちょっと振ってから小麦粉や卵、パン粉で「フライ」にしたり、「マリネ」に使ってもいいですね。サラダに使うのもさっぱりして◎。
ちなみに北海道でホタテの産地として有名な道北の猿払村では、「ホタテ餃子」もあるそうですよ!
夏休みですが、なかなか北海道へ旅行に行けないという方!
活貝や冷凍ホタテを産地からお取り寄せして、ホタテ尽くしの休日も楽しいですよ!
北海道自慢のホタテをぜひチェックしてみてくださいね!
文=ポテコ
ポテコ

▶連載コラム:
北海道新聞Information
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