もっとも身体が冷えるといわれる朝に、私たちは何を飲むべきなのか?

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身体が冷える朝には何を飲めばいいの?


今年1月、温朝食ラボが「もっとも身体が冷えるといわれる朝に、何を飲むべきか」という実験の検証結果を発表しました。

実験では、「温かいスープ」「温かいコーヒー」「白湯」の三種類を飲んで、体温の上昇を比較。その結果、「温かいスープ」が継続的に身体を温める効果があるとわかりました。なぜ、このような結果になったのでしょうか?

身体を温める飲み物はどれ?


今回の実験では、3人の女性に飲み物を摂取してもらい、その体温の変化をサーモグラフィで計測して、「体を温める」検証をしました。その結果、「温かいスープ」(今回はコーンクリームスープを使用)は、摂取した直後より体温が上がりました。心臓から遠く、血液が巡りにくい手も、最大で約2度も上がったのです。その後も、上がった体温が120分も持続しました。

【グラフ】「温かいスープvs温かいコーヒーvs白湯」体温上昇の検証結果


温かいコーヒーは、飲んだ直後こそ体温が上昇したものの、20分も経つと下がってきてしまいました。それどころか、100分後には摂取前よりも、体温が下回るという結果に。

白湯にいたってはコーヒーよりひどく、手の体温が10分後から低下してしまい、45分後には摂取前よりも低い体温になってしまいました。

 温朝食ラボ「温かいスープvs温かいコーヒーvs白湯 体温上昇の検証結果」より


腹部、手の甲の温度の変化を折れ線グラフで見ると、より顕著にわかります。お腹は最終的に元の温度に戻りますが、「スープ」はいったん1度ほど上昇してから緩やかに低下、対して「白湯」は90分後にいったん体温を1度も下げてしまい、そこから30分かけて元の体温に戻っています。

手の甲にいたっては、さらに大きな差が出ました。摂取からずっと上がり続ける「スープ」に対し、「白湯」は手足を最大で2度も下げてしまい、120分が経過しても元に戻らないのです。

温朝食ラボ「温かいスープvs温かいコーヒーvs白湯 体温上昇の検証結果」より


手足の冷えが辛い時に、白湯を飲むのは厳禁。コーヒーも時間が経つと冷えてしまうので、スープがベストということですね。

スープの「とろみ」が効果あり!?


今回の結果について、実験を監修した今津 嘉宏 先生(芝大門 いまづクリニック 院長)は、スープに含まれる「とろみ」が関係していると言います。とろみがあるおかげで、飲食物が胃に滞在する時間が長くなるためです。それで、白湯やコーヒーよりもスープが身体を温めて、さらに効果が持続したということですね。

体温が1度上がることで、免疫力は約5倍も高まるといわれています。寒い季節は風邪やインフルエンザにかかりやすいだけに、とろみのあるスープを飲むことで免疫力がアップし、病気の予防にもつながるのはうれしいですね。

朝食は、一日の始めに摂取するエネルギー源でもあります。体温を高めて生活リズムを整えるだけではありません。朝食が不十分だと、やる気や集中力がでないという調査結果も報告されています。

おいしく飲んで身体が温まるだけでなく、免疫力も上がるなんてうれしいことばかりですね。まだまだ寒い日が続くだけに、健康的な生活を送るためにも、朝の最初の一杯はスープにしてみてはいかがでしょうか?

【関連レシピ】しょうがおこげスープ


しょうがのおかげで身体もぽかぽかになる、うれしいスープです。

【関連レシピ】しょうがおこげスープ


<材料>(2~3人分)

おこげ(作りやすい分量)

 ・温かいご飯…茶碗軽く2杯分(約200g)

 ・揚げ油…適宜

とりむね肉…小1/2枚(約100g)

下味

 ・塩…少々

 ・酒、片栗粉…各小さじ1

 ・乾燥カットわかめ…2g

水…3カップ

とりガラスープの素…大さじ1/2

しょうがのせん切り…大1かけ分

もやし…1/3袋

塩…小さじ1/2

こしょう…少々

ごま油…大さじ1/2

おこげ(でき上がり分より使う)…6~8個

<下ごしらえ>

1.直径24cmの耐熱皿にオーブン用ペーパーを敷き、ご飯を広げる。ラップをかけずに電子レンジで約2分加熱する。オーブン用ペーパーごと取り出して耐熱皿をかぶせて上下を返し、オーブン用ペーパーを除く。再びラップをかけずに電子レンジで約2分加熱し、取り出す。

2.ご飯の粗熱がとれたら、包丁を軽く水でぬらして一口大よりやや大きめに切る。フライパンに揚げ油を2cm深さに入れて高温(約180℃)に熱し、ご飯を入れて揚げる。うすく揚げ色がついたら上下を返す。ご飯どうしがくっついていても、あとで離れるので、そのまま返せばよい。

3.両面がきつね色になったら、くっついているご飯を菜箸でつつくようにして離す。揚げる時間の目安は4~5分。こんがりと全体に揚げ色がついたら、取り出して油をきる。

<作り方>

1.とり肉は一口大のそぎ切りにする。下味の塩をふり、酒、片栗粉をもみ込む。乾燥わかめは、たっぶりの水(分量外)でもどす。

2.鍋に水とスープの素を入れて火にかける。煮立ったら、とり肉を1切れずつ入れる。ひと煮立ちしたらアクを取り、しょうがを加え、ふたをして弱火にし、約4分煮る。

3.とり肉の色が変わったら、もやしを加えてさっと煮る。塩、こしょうで調味し、ごま油を加えて混ぜ、火を止める。1のわかめの水を絞って加える。器に盛り、おこげを砕いて浮かべる。

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