離れて暮らす親が急に要介護に!? 知っておきたい「遠距離介護」スタートの基礎知識

#くらし   
知っておきたい遠距離介護のイロハ


高齢者の親と離れて住んでいる人にとって、“介護”はとても難しい問題。いざ介護が必要になったとき、何から手をつければいいのかわからないという人も多いのではないでしょうか。今回はそんな遠距離介護のイロハについてご紹介していきます。

介護は最初の動き方が肝心!


6月27日の「あさイチ」(NHK系)では、“離れて暮らす親の介護”をテーマとした特集を放送。親の介護が必要になった時に役立つ、様々な情報が取り上げられました。

子どもはついつい「自分の親だけは大丈夫」と考えてしまいがちですが、介護が必要になるタイミングは急にやってくるもの。最初の動き方によって介護の負担は大きく変わるため、少しでも異変を感じたらすぐに行動に移す必要があります。

まず最初は、親が元気なうちに「地域包括支援センター」に連絡しましょう。同センターは行政が委託した公的施設で、無料で色々な相談に乗ってもらえるのが特徴。さらに担当者が親の様子を見に来てくれることもあり、要介護状態の早期発見にもつながります。ネット上で“地域包括”という単語と市町村の名前を入れて検索すれば、親が住んでいる地域にある施設を発見できるはず。

また実際に介護が必要だと判断された場合は、「要介護認定」の手続きが必要に。遠距離に住んでいると申請書の記入や提出が難しいですが、「地域包括支援センター」に連絡すれば無料代行してもらえることもあるようです。

遠距離介護について解説した番組に、ネット上では「地域包括支援センターって施設があること自体初めて知った!」「1番身近にある介護の窓口かもしれないね」「プロの目で判断してもらうのって大切だし、うちも利用してみようかな」といった反響が上がっていました。

家族が安心できる体制作り


【写真】遠距離介護に使えるサービス


高齢者の介助はホームヘルパーでも行えますが、安心して生活できる環境を整えることは当事者にしかできません。介護のために帰省した際には、家の中をバリアフリー化したり近所の人に自分の連絡先を渡しておいたりと早めに動いておきましょう。

その際には遠距離介護に役立つサービスを活用するのもおススメ。「みまもりほっとライン」は、無線通信機を内蔵した電気ポットによって家族の生活を見守れるサービスです。電気ポットの使用状況を毎日メールで知らせてくれるほか、Webサイト上で1週間の使用状況をチェックできるのもうれしいポイント。

また遠距離介護をする上で、もっとも大きな困難の1つが交通費。交通機関のなかには、介護者のために特別な割引プランを設けているところもあります。たとえばANAでは条件を満たした人だけ利用できる「介護割引」を導入。7月13日の東京(羽田)から札幌(千歳)までの片道運賃で計算してみると、通常料金の40,190円から1万円以上お得な25,840円で利用できるようです。

いつ介護が必要になるかは、わからないもの。考えたくはない事態ですが、できる時にできることを進めておくと、未来の自分が助かるかもしれません。

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