大人気育児漫画作家対談!内野こめこさん&カフカヤマモトさんインタビュー【後編】

#くらし   

▼『うちのこざんまい 2人育児の波に乗れ!』

うちのこざんまい 2人育児の波に乗れ!


▼『家族ほど笑えるものはない2』

家族ほど笑えるものはない2


9月28日に発売された『うちのこざんまい 2人育児の波に乗れ!』(KADOKAWA)。

本作は月間250万PVを誇る大人気育児ブロガー内野こめこさんのシリーズ3冊目です。

今回、新刊発売を記念してInstagram発のコミックエッセイ『家族ほど笑えるものはない』(KADOKAWA)著者であるカフカヤマモトさんとの対談インタビューが実現。

2人育児の楽しさや難しさ、お互いの作品への感想などについてたっぷり語っていただきました。

―2人のお子さんが仲良く遊んでいるときに癒される、というお話でしたが、ほかにはどんな時に2人目を産んでよかったな〜と思われますか?

こめこ:夫が1人目のときより経験値があってレベルアップしてるのを感じるときですね(笑)

カフカ:旦那さんのレベルアップは頼もしいですね!

我が家は最近、夫婦ともにバタンキューしてしまうケースがたびたび起こるようになってしまっています(汗)お互いの仕事も忙しくなってきたためか、はたまた加齢のせいか…

こめこ:カフカさんはお仕事もされているので本当に大変ですよね…うちはもし私が勤めてたら、全く余裕がないだろうと思います。カフカさんのところはご夫婦で家事育児仕事とお互いに力を合わせて助け合っていて素敵です!

『家族ほど笑えるものはない2』より


カフカ:外に勤めに出ていると確かに両立は大変ですが、半日は子ども達を人に預けているので楽な面もあります。24時間子どもとしっかり向き合い、なおかつ漫画のお仕事もされているこめこさんは私からみたら超人ですよ!

こめこさんなら、疲れきってしまった時やストレスMAXの時、どうされますか?どの家事を最初に諦めますか(笑)?

こめこ:私が一番最初に諦めるのは洗った洗濯物をしまうことですね!干したやつをたたまないでそのまま着てしまいます。

次にご飯です。朝食はわりとすぐにパンとミルク程度になります。お寿司やちょっとの調理ですむもの、子ども用レトルトカレーにも助けられてますね。とくに最近は次男が食べムラが激しい時期なので、ご飯を作ること自体疲れてしまって(笑)。

先日はあまりに次男が食べないのが続くので、疲れて「パパが晩御飯作って」と言ってお好み焼き作ってもらいました。人が作るご飯は美味しいですね!!今後は月一くらいでよろしくとお願いしときました(笑)

カフカ:洗濯物、干したやつをそのまま着る…ですと(仲間を見つけて満面の笑み) !?

私はそうだなぁ…ご飯を作ることを割と頻繁に放棄しますね。

夫が魚好きなので、安い刺身と具沢山の味噌汁オンリーの晩御飯はしょっちゅうです。

こめこさんのご主人が作るお好み焼き、食べてみた〜い!

コウ君も、まだ5歳なのに卵焼きを1人で作れるのはかなり将来有望ですよね。台所で悪戦苦闘するコウ君を辛抱強く見守るこめこさんのエピソードが心に残っています。私はいつも、ついつい先回りして手を出したり、口をはさんだりしてしまうので見習わないとなぁ…。

うちのこざんまい 2人育児の波に乗れ!『コウ君の卵焼き作り』より


内野さん:コウの場合口出ししたり手を出すと「わかってる!大丈夫!」と怒るので、見守るしかない…というのもあります(笑)でも逆に「あ〜これは失敗するぞ」と思いながらも何も言わずに結果コウが失敗して、後からその理由を説明すると「なんで先に言ってくれないの!」と怒られることもありますけどね(笑)

カフカさんはコロッケや餃子を家族皆で作ったエピソードを描かれてましたね。あれすごくいいですね!ぜひ真似したいです!シンがもっと大きくなってからじゃないと大変なことになりそうなので、まだ先になりますが…。

『家族ほど笑えるものはない2』より


カフカ:餃子パーティー楽しいですよ〜!特に雨の日が続いて子どもが家でヒマを持て余してしまう時などは一石二鳥です。

赤子がいるとホットプレート料理はまだできないと思いますが、シン君が大きくなったら是非やってみてください!

家族全員で料理を作ってみると、それぞれの性格や人間性の違いが垣間見れてめっちゃ面白かったです。

こめこ:楽しそう!!うちも確かコウが3歳の時初めてホットプレートたこ焼きしたので、そのくらいがいい頃合いかもですね。生肉や生卵のついた手をペロッと舐める危険がなさそうな頃に…。シンには卵アレルギーもあるので(汗)。

―他にも2人を育てる中で、絵日記には描いてないこれは楽しかったとか、これはこうしたら良いとかの経験談はありますか?

こめこ:私は2人育児が始まってさほど経っていませんし、思いもしないようなことがまだまだ先に待ってるんじゃないかなと思ってます。カフカさんは育児の先輩ですから、ぜひお聞きしたいです!

カフカ:先輩だなんてとんでもないっす!今回の対談、むしろ私が勉強させてもらうつもりで臨んでおります。

うーん、うちの子達の場合は、娘が2歳くらいまでは基本的に2人は仲良しでとても優しいお兄ちゃんだったのですが、みんなからチヤホヤされて育った妹が一時すごくワガママになってしまって、しかも口が達者になってくるに従ってきょうだい喧嘩がめちゃくちゃ増えてしまうという現象に見舞われました(笑)

あんなに妹を可愛がっていたのに…あんなに仲良しの2人だったのに!とショックでしたが、注意深く見ていると、妹が母に叱られていたらフォローするなど、妹を守るという姿勢は一貫して持ってくれているようです。

『家族ほど笑えるものはない2』より


こめこ:自我がしっかりしてくると衝突も出て来るんでしょうね。うちもシンが最近自分の要求をしっかり主張するようになってきて、若干イヤイヤ期に入り始めて…。コウとの衝突も起きるようになってきました。兄弟って人間関係を学ぶ第一ステージですから、自分の主張をすること、お互いの間で折り合いをつける術をこれから学んでいってくれればなと思います。…親はきっと苦労するんだろうなと思いますが…!!

うちのこざんまい 2人育児の波に乗れ!『原因不明?荒れるコウの心と言葉遣い』より


―カフカさんが『うちのこざんまい 2人育児の波に乗れ!』の中で特に印象深かったシーンはどこですか?

カフカ:こめこさんが5年前の自分に語りかけるシーンです。1人目が産まれた直後、肩肘張って必死で子育てしていた自分に、私も「もう少し肩の力抜いて大丈夫よ」と言ってあげたい。めちゃくちゃ共感しました…

うちのこざんまい 2人育児の波に乗れ!『5年前の自分へ』より


こめこ:ありがとうございます!あれは描くかどうかをギリギリまで迷った話でした。

あまりにも私個人の話なので、これまで子供のことばかり書いてきた『うちのこざんまい』と少し違ってしまって読む方が戸惑うんじゃないかなと…。

でも発売後届いた読者からの感想でも、『5年前の自分へ』について「私も同じだと気づいた。これを読まないとずっと気づかなかったと思う」とか「書いてくれてありがとう」というふうに言って下さる方がいてあ~本当に書いてよかったと思いましたね。

―最後にこめこさんから、読みどころと読者へのメッセージをお願いいたします。

こめこ:見どころはもちろんシンが産まれてからのコウの変化や成長、性格が見えてきたシンとコウの違いなどが一番かなと思いますが、3冊通しての私自身や家族の変化も見ていただけたら嬉しいです。

2冊目を描いた時、「1冊目と2冊目、両方あってのうちのこざんまいなんだ」と思いましたが、今回3冊目を描いて「3冊通してこそのうちのこざんまいなんだ」と思いました。

子どものことをよく見よう、という気持ちは1冊目の頃から変わっていませんが、1冊目の頃はまだ経験がなく未熟で、緊張と真剣さで張りつめていたような部分が2、3冊目と時間を経てちょっとずつ丸くなってきたというか、私自身としても家族としても少しずつまとまってきたような、そんなふうに自分では感じています。

コウやシンの成長記録であるとともに、家族としても成長の記録なのだなと。

その過程をしっかり描かせてくれている出版社さんと、読んでくれている皆様にとても感謝しています。

今後とも見守って下さると嬉しいです!

―お2人とも、育児やお仕事でお忙しい中ありがとうございました。

こめこ:今日はたくさんお話ししてくださってありがとうございました!とても嬉しかったです!

カフカ:私こそ、今回の対談でゆっくりと子どもたちの事を考える機会を改めて頂き、本当にいい体験をさせて頂きました!こめこさんの思慮深いご意見に、ウンウンと頷きっぱなしでした。本当にありがとうございました!!

 絵:内野こめこ


絵:カフカヤマモト


©Komeko Uchino

©Cafca Yamamoto

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