冷蔵庫のよくあるイライラ・モヤモヤを一気に解決!【人生が劇的に変わる冷蔵庫収納(2)】

#くらし   

賞味期限がとっくに過ぎている食材を見つけたり、いちいちものが取り出しにくかったり。

そんな冷蔵庫に対するストレスと、ちょっと向き合ってみませんか?

人生が劇的に変わる冷蔵庫収納の2回目は、よくある冷蔵庫のお悩み別解決策を、冷蔵庫収納家の福田かずみさんに教えていただきます。

少しの変化で、心までスッキリです!

【写真を見る】教えてくれたのは▷福田かずみさん/冷蔵庫収納家・食品ロス削減アドバイザー


教えてくれたのは▷福田かずみさん/冷蔵庫収納家・食品ロス削減アドバイザー

誰でも取り入れやすい冷蔵庫収納術を紹介する講演が評判。

大学生の長女、高校生の長男を持つ2児の母。

Q.庫内がぐちゃっと散らかる人は…


迷ったらここに!と、とりあえず置ける場を確保すると、しまうたびに気分もスッキリ!


A.迷ったらここに!と、とりあえず置ける場を確保すると、しまうたびに気分もスッキリ!


いつも置き場に困るのは、いただき物や多めに作ったシチューの鍋など、イレギュラーなものたち。

「〝臨時品のための一時置き場〟として、一段の半分はいつも空の状態を目指して。冷蔵庫に余白をつくる意識があると、むやみにものを突っ込むことがなくなり心のイライラまで解決できますよ!」

冷蔵庫に余白をつくる意識があると、むやみにものを突っ込むことがなくなり、心のイライラまで解決できますよ!」と福田さん。


Q.賞味期限までに使い切れない人は…


A.期限順に下から上へ、頻度順に手前から奥へ。これだけ意識すれば効率よく使えます


「すべての食材の賞味期限を把握するのは難しいので、ぱっと見て分かるように、賞味期限がまだ先のものは上段にし、期限が迫っているものは下段に配置します。

また、よく使うものは手前、たまに使うものやストック類は奥と、使用頻度に合わせて奥行きを活用して」

【調味料類は開封日を書くだけでもO K!】

調味料類は開封日を書くだけでもOK!


Q.家族におかずの置き場が伝わらない人は…


1人ずつ、色の目印をつけて専用プレートにセットすれば、栄養も愛情も行き渡ります!


A.1人ずつ、色の目印をつけて専用プレートにセットすれば、栄養も愛情も行き渡ります!


外出時、留守番の家族に作ったおかずが思ったように食べてもらえず、モヤモヤしたことはありませんか?

「ダイエットをしたい娘には薄味で少量を、少食の息子には濃い味で多めにと、おかず別ではなく、人別に容器を分け、色で一人一人を区別。

栄養はもちろん、不在時にも母の思いがきっと伝わります」

【人別にマスキングテープで色分け】

人別にマスキングテープで色分け


Q.小分け調味料や乾物の袋がバラつく人は…


効率よく収納するには、いくつかトレイがあると便利


A.ものに合わせてトレイを使い分けると、スイスイ使い勝手がよくなります


効率よく収納するには、いくつかトレイがあると便利。

「見た目を重視して、同じ形状のトレイで揃えるのは失敗の原因。

中に入れるものの大きさに合わせてトレイを使い分けると、使い勝手がよくなり、埋もれることなく食材が手に取れます」

▷浅いトレイのメリット

毎日食べるストック食材入れに最適。中に残りがどれだけあるか一目で分かり、取り出しやすいのがポイント。

【引き出しはぱっと取り出しやすい!】

引き出しはぱっと取り出しやすい!


▷深いトレイのメリット

乾物類など、開封した袋類を二つ折りにして収納すると便利。

深さがあるのですっぽり納まり、安定感がある。

▷小さいトレイのメリット

トレイが小さいと、小さな袋類も埋もれたり重なったりせずに立てて収納でき、取り出しも便利。

Q.夫がイレギュラーなものを買ってくる人は…


A.〝夫の居場所〟を冷蔵庫内に用意することで、夫婦の関係も良好に!


「夫が自分で買ってきたおつまみを、奥さんが移動させてしまい、夫が見つけられなくなったり、いつまでも食べずに残っていて奥さんが不快に感じたりと、トラブルになるケースが。

冷蔵庫の中にも〝夫の居場所〟を確保して


夫が買ってきたおつまみなどを自分で管理できる場所があれば、お互いのストレスもなくなります


そこで、冷蔵庫の中にも〝夫の居場所〟を確保して。夫が管理できる場所があれば、お互いのストレスもなくなります」

「冷蔵庫で夫婦愛を深めましょ。」と福田さん。


Q.ドアポケットがギュウギュウになる人は…


A.「1スペース1調味料」と指定席を決め、空席も用意しよう!


「基本の調味料は、まず指定席を決めましょう」と福田さん。

必ず空席も確保しておくといいそう。

「新しい調味料を試すのも、食を楽しむうえで大事なこと。空席の分だけ楽しんで!」

1スペース1調味料」と指定席を決め、空席も用意しよう!


【デザートカップで指定席を作る】

デザートカップで指定席を作る


ケチャップなどのチューブ類が自立できるように、空のデザートカップをすき間なく並べれば、指定席が完成。

Q.食材を化石化させてしまう人は…


A.今すぐ使わないものでも、手で触れ、向きを変え、頭にインプットして!


「冷蔵庫をあけるときは、使うものしか手で触れないのが一般的。

でも時々、最近使っていない調味料や食材も手に取ってみて」。

どの食材にも愛着を持つ意識をつけることで「次の献立に使ってみよう」などと、使い忘れ防止に。

【食材を気にかけることがムダを減らす!】

食材を気にかけることがムダを減らす!


整った冷蔵庫が、あなたの心も軽やかにしてくれます


「冷蔵庫って、あけたらすぐに閉めないといけないですよね。

じっくり見ることができないから、賞味期限切れのものが入っていても、どんなに取り出しにくくても、扉を閉めてしまえば、忘れちゃうんですよね」と福田さん。

それでも冷蔵庫は1日に何度もあけ、家族の健康を支える大切な場所。

中が乱れていると、心も知らず知らずのうちに影響を受けるといいます。

「不思議と冷蔵庫と心はリンクしていて、忙しいときは冷蔵庫内も乱れやすく、逆に冷蔵庫内が整うと、心までスッキリ。

心がゲッソリお疲れモードのときこそ、冷蔵庫のことをもっと気にかけてあげてください。

そうすることで、心身ともに健やかに過ごせますよ!」

中身がすべて見渡せ、使いやすく、いちばんいい状態の冷蔵庫を写真に撮りましょう


中身がすべて見渡せ、使いやすく、いちばんいい状態の冷蔵庫を写真に撮りましょう。

それを冷蔵庫に貼ったり、移動の合間に眺めて記憶に刻んで。

たとえきょうの冷蔵庫は乱れていても、こう戻せばいいんだと指針があるだけで、モヤモヤは軽減。

いちばんいい状態の冷蔵庫の写真を冷蔵庫に貼ったり、移動の合間に眺めて記憶に刻んで。


「買い出し前に写真を撮るのも二重買い対策におすすめ!」と福田さん。

買い出し前に写真を撮るのも二重買い対策におすすめ!


食材をダメにする罪悪感からさようなら!野菜室と冷凍室の2大ルールを発見!


扉を開閉する冷蔵室とは違って、引き出し収納という共通点がある野菜室と冷凍室。

効率のよい収納法にも共通のルールがありました!

ルール1▷上からすべて見渡せる配置に


深さがあるため、上にものを重ねると下が死角となり、そのまま死蔵品になりやすいところが注意ポイント。

むしろ深さを利用して、仕切りやケースで「立てる収納」を意識しましょう。

上から中身がすべて見渡せれば、二重買いも期限切れも軽減できます。

野菜室は「立てられる仕切り」と「細かく仕切り過ぎない」ことがポイント。


【野菜室】

▷立てられる仕切り

にんじんや葉物野菜など、長い形状の野菜を縦にしまっても倒れないように、深さのあるケースを入れておくと安定感あり。

▷細かく仕切り過ぎない

レタスや白菜など、野菜は大物も多いため、仕切りが多すぎると不便。大物野菜が入る、ゆったり広いスペースも確保。

冷凍室は「縦に並べて」「ブックエンドを活用」するのがポイント


【冷凍室】

▷縦に並べる

立てられる容器もおすすめ。

形の違う食材でも、同じ形の容器に入れれば、スペースを有効活用できる。

▷ブックエンドを活用

ジッパー式密閉袋に入れた食材は、平たく冷凍をしてから縦に並べて。

ブックエンドを利用すると倒れない。

ルール2▷先に食べるゾーンをつくる


食べ頃を逃しそうな食材や使いかけの食材は、1カ所にまとめて「先に食べるゾーン」に。

引き出した際、最初に目につく上段のトレイにスペースを用意すれば、これを先に使って献立を考えよう!という意識づけになります。

冷凍食材も期限は必ずくるので、古いものから優先的にここへ入れて。

底にすのこを入れると水が切れ、程よく湿度を保てます(写真はすのこつきの保存容器)


【野菜室】

▷すのこを容器の底に入れると食材が長持ち

使いかけの野菜やフルーツは、密閉容器に入れればラップ不要。

底にすのこを入れると水が切れ、程よく湿度を保てます(写真はすのこつきの保存容器)。

冷凍室の「先に食べるゾーン」には使いかけの冷凍食品やパン粉を入れて!


【冷凍室】

▷使いかけの冷凍食品やパン粉を入れて!

少しだけ残ってしまったパン粉など、やり場に困るものもこちらにイン。

意図的に献立に取り込むことで、ムダを回避。

食材をラクに長もちさせておいしく食べ切る工夫あります!


保存のために下ごしらえをするのは面倒ですよね。

そこで丸ごと保存でき、おいしく食べ切れる食材を3つご紹介。

これで腐らせる罪悪感から解放されます!

【野菜室】

▷しょうがは水に浸しておく

しょうがは水に浸しておく


密閉容器を用意し、しょうが全体が浸る程度水を注ぎ、ふたを閉めて野菜室へ。

3日に1度は水を入れ替え、容器も水洗いを。約3週間保存可能。

==食べきりアドバイス==

料理に応じてスライスしたり、すりおろすなど、通常どおり使って。

煮込み料理や鍋、みそ汁にもフル活用を!

煮込み料理や鍋、みそ汁にもフル活用を!


【冷凍室】

▷ねぎは容器に納まる長さで冷凍

密閉容器に入る長さに揃えるだけ。

中に空洞があるので凍ったままでも包丁がさくっと入ります。

約4週間保存可能。

==食べきりアドバイス==

解凍不要で小口切りや斜め切りに。

凍ったまま直接加熱調理でき、短時間で味がしみやすいので炒め物などに最適。

ねぎは容器に納まる長さで冷凍、きゅうりは丸ごと冷凍OK!


▷きゅうりは丸ごと冷凍OK!

1本ずつラップで包んで冷凍し、使う際は自然解凍。

水分が抜けてくたっとした食感に変化。約4週間保存可能。

==食べきりアドバイス==

薄い輪切りにして水けを絞ると、塩を使わなくても塩もみしたような状態に。

ポテトサラダや酢の物などに活用を。

夫が、冷蔵庫に無秩序に置くことにイライラしていましたが、〝夫の居場所〟をつくれば解決とは……愛あるアドバイスに反省!

(編集部 三橋より)

【レタスクラブ編集部】

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