高血圧なキリンの体を守るものすごいしくみ 誰かに話したくなる地球の雑学(50)

日本の裏側は本当にブラジル!? フグが自分の毒で死なないのはなぜ? きっと誰かに話したくなる理系のウンチクを、『人類なら知っておきたい 地球の雑学』から1日1本お届け!
◇◇◇
高血圧なキリンの体を守るものすごいしくみ
長い首のキリンは動物園でも人気者。だが、もしキリンが人間のような健康診断を受けたら、たちまち「再検査の必要あり」とされるかもしれない。何しろキリンは、最高血圧が252㎜Hg、最低血圧が197㎜Hgという超高血圧なのだ。
これは、キリンの頭が地上5メートルの高さにあり、地上3メートルのところにある心臓から、脳まで血液を押し上げる必要性があるからだ。しかし、長い首をさらに伸ばして高所にある木の葉を食べているのを見ると、脳貧血になるのではと心配だし、頭を地面すれすれまで下げて水を飲んでいるのを見ると、今度は脳出血を起こすのではとハラハラする。それなのに、なぜキリンは平気な様子をしていられるのか。
キリンの体の循環器には、あのスタイルならではの特殊なしくみがいくつもある。
まず、頸動脈(けいどうみゃく)がいくつかに枝分かれしており、頸動脈の中の血圧を下げるようになっている。静脈のほうも、首のところどころに逆流防止の弁があって、血液が脳に逆流するのを防いでいる。
さらなるスグレモノが、脳底部にある、ワンダーネットと呼ばれる網目状に走った毛細血管のかたまりである。これは、キリンが急に頭を下げたときに、急流を流れ下ってきたような状態になっている血流をいったんせき止めてプールし、脳内に一定の血圧で流れるよう調整しているのだ。もしワンダーネットがなかったら、脳は血流の激しさでひとたまりもないだろう。
下半身にも、うらやましいしくみがある。足の小動脈の血管壁は分厚く、そのため動脈の血圧は高いのだが、静脈のほうは血圧が下がるので、足が鬱血(うっけつ)してむくむことはない。また、足の先は骨に皮がぴったりくっついて筋肉が少なく、まるで加圧ストッキングを履いているような状態。これもむくみ防止に一役買っている。
著=雑学総研/「人類なら知っておきたい 地球の雑学」(KADOKAWA)
Information
おすすめ読みもの(PR)
読みものランキング
-
1位「やる気ないならさっさと消えろ」…この投稿は「推し」のため?/推し活で全てを失ったわたし(1)
-
2位舌打ちと不機嫌オーラで妻を威圧する夫。冷え切った関係に悩む妻は、ある日ついに離婚を決意【著者に聞く】
-
3位「私たち被害者でしょ?」家に投石、落書き、鍵穴に接着剤。動画の拡散で自宅が特定されたいじめ加害者家族【著者に聞く】
-
4位「どこかで休まない?」アフター中の新人ホストが、歌舞伎町で見つけた小さな店/29時の朝ごはん〜味噌汁屋あさげ〜(1)
-
5位「お母さんを捨ててもいいんですか?」毒親との絶縁を決意した29歳娘。ついに決行した「夜逃げ」【著者に聞く】
読みものランキングをもっと見る
レタスクラブ最新号
レタスクラブ最新号詳細

