元気でも休んじゃおう! 「まだ頑張れる」と思うときに、ちょっと立ち止まってみて/あなたの「しんどい」をほぐす本(10)

#くらし   
「平気」と「無理」のラインを見分けられるようになろう

『あなたの「しんどい」をほぐす本』10回【全10回】


日々を生きていく中で、漠然とした「しんどさ」を抱えていませんか? その「しんどい」って、なんだか苦しいですよね。心の底から楽しいと思えなくなるし、なんだか朝から疲れているし、みんなといれば笑顔だけど家に帰れば「無」になるし、何もしたくないのに周囲に気を遣っちゃうし…。

そんな「しんどい」を抱えているあなたに送る、「頑張らずに読める」考え方。「自分なんて」が「自分らしく」に変わる心をほぐす言葉を、人気イラストレーター・もくもくちゃんの可愛らしいイラストと共にお届けします!

※本記事はPoche著、もくもくちゃんイラストの書籍『あなたの「しんどい」をほぐす本』から一部抜粋・編集しました。


「平気」と「無理」のラインを見分けられるようになろう

「元気でも休んじゃいましょう!」

このように言われた場面をイメージしてください。
あなたは次のAとB、どちらのように感じますか?

A:「よし、じゃあ休もう」「なぁんだ、そうなのか」とすんなり納得できたし、心がラクになった。

B:「それができたら悩んでない」「何言ってるの?」など反論する言葉が頭に浮かんだ。心が軽くなるどころか、モヤモヤしたりイライラしたりした。


Aのように思えた人は、その調子です。
元気なときにあえて休んでリフレッシュして、時には嫌なことを後回しにして、心と体のバランスを保っていきましょう。

でもきっと、この本を開いている人の多くはBのように感じたのではと思います。

本当は、元気なときに休んでもいいのです。
休むのは疲れたときだけ、限界が来たときだけ、なんてことはありません。
でも、これまでちゃんとしなきゃと頑張ってきた人ほどBのように感じやすいのです。

「元気でも休んでいい」と言われてモヤモヤするのは、あなたが休まず頑張ってきたから。

「そんなことできたら苦労しない」と思うのは、あなたがひとりで一生懸命頑張ってきたから。

「そのしわ寄せは誰にいくの?」とイライラするのは、あなたが誰かの分まで頑張っているからです。

頑張り屋さんほど、「平気と無理のラインが分からない」「ほどほどが分からない」という悩みを抱えています。子どもの頃から頑張るのがあたりまえだった人は、休むのが怖いこともあります。

そんなあなたが「平気」と「無理」のラインを見分けるためのポイント、それは「まだ」という言葉。

「まだ頑張れる」と思うときに、やめておく。これが疲れきらないコツです。
「まだいける」と思うときこそ、今日はそこまでにしておく。その方が、明日の調子が良いはずです。

「まだ大丈夫」と思うときは、そう自分に言い聞かせないと動けないほど疲れている可能性がありますから、いったんストップ。その場から離れていいなら離れて、手を止めて休めるなら休憩してくださいね。

「まだ頑張れる」と思うときに、ちょっと立ち止まってみる。


著=Poche、イラスト=もくもくちゃん/『あなたの「しんどい」をほぐす本』

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