超高速で空を飛ぶ大型ジェット機と、石油ストーブの燃料は同じだった⁉/人類なら知っておきたい 地球の雑学(135)

あらためて考えると、この地球(ほし)にまつわるさまざまなことは「知っているようで知らない」ことが多いのではないでしょうか…。
太陽系を含む地球の歴史をはじめ、地球上で成立した大自然や気候、動植物、資源など、地球に生きる私たちが知っておくべき「理系雑学」をお届けします。
思わず誰かに話したくなる理系ウンチクは、職場や家庭での日々の雑談に役立つかもしれません!
※本記事は雑学総研著の書籍『人類なら知っておきたい 地球の雑学』から一部抜粋・編集しました。
石油ストーブと大型ジェット機の燃料は同じだった⁉
超高速で空を飛ぶ大型ジェット機は、一般人には縁のない特別な燃料を使っていると思ってはいないだろうか。しかし、ジェット機の燃料は「灯油」と同じものなのだ。
石油ストーブや石油ファンヒーターに使う、赤いポリタンクに入ったあの灯油がジェット機を飛ばせているとは、意外である。
ジェット燃料は、原油から200~300℃で分留させたケロシンと呼ばれる石油製品が主成分。これが用いられているのにはいくつもの理由がある。
まずジェットエンジンは、エンジン内に取り入れた空気をタービンで圧縮し、燃えやすい状態をつくり出して燃料を噴射する。ケロシン系の燃料は、ガソリン燃料に比べて引火性が低いが、空気と混ざった状態では火がつきやすいので燃焼効率がよい。しかも通常の気温では燃えにくいため、事故の危険性を低くすることができる。
また、ガソリンと比べて耐寒性が強いので、上空の低い気温の中でもなかなか凍りつかず、ガソリンより価格も安い。
もっとも、ケロシン系のジェット燃料は灯油とまったく同じというわけではない。精製されて灯油より比重が軽くなっているし、上空の低温による凍結を避けるため、水分をできるだけ含まないよう特別に調整されている。それでもやはり、原油から蒸留された油の中で灯油に分類されているのである。
ちなみに、軍用ジェット機にはケロシン系ではなく、ワイドカット系という灯油とナフサを混合した燃料が使われている。こちらは比重が軽く、ケロシン系よりも発火しやすい特徴がある。
著=雑学総研/『人類なら知っておきたい 地球の雑学』
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