生乳の生産量は年々減少しているのに、バターと違ってなぜ“牛乳”は品切れにならないの? 画像(1/3) 日々の食卓に欠かせない牛乳。

スーパーに行けばいつでも売っている牛乳ですが、じつはそれを実現するためのさまざまな取り組みがあるのです。7月末に開催された「平成29年度第2回乳製品需給等情報交換会議」では、牛乳やバターなどについて生産者や、流通及び消費に係る関係者が集い、意見が交換されました。

 

北海道の生乳で全国の需要を調整

牛乳の原料となる生乳の生産量が日本一多いのは、土地が広く、酪農が盛んな北海道です。なんと、日本全体で生産される生乳の半分以上が、北海道のものなのです。一方、そのほかの都府県では、乳牛の減少とともに生乳の生産量も減っているのですが、牛乳の生産量自体はほとんど減っていません。結果として、牛乳の需要に対する生乳の供給がかなりシビアになっているのです。そのため、需要が急に増える時期を中心に、北海道産の生乳をほかに輸送することで、市場に出回る牛乳を確保しています。

生乳の生産量は年々減少しているのに、バターと違ってなぜ“牛乳”は品切れにならないの? 画像(4/3) 全国の牛乳需要を支える北海道の酪農。

 

夏から初秋を乗り切るための取り組み

近年は当たり前のようになった猛暑ですが、夏の暑さは牛乳の生産量に大きな影響を与えています。まず、夏は冬に比べると牛のお乳の出が悪くなり、生乳が減少します。一方、消費者は暑いとノドが乾くので、牛乳の消費量は増えてしまいます。そのうえ、9月になると学校給食用の牛乳が必要になり、牛乳の需要は1年のうちでも最大級になります。

この期間を乗り切るため、生産者はさまざまな取り組みをしています。たとえば、酪農家は飼育する乳牛の暑さ対策をして、なるべく生乳量を減らさないようにしています。また、乳業関係者は、牛乳の需要が高まる時期には、乳製品用の生乳も使うといった柔軟な対応をとっています。

このように、牛乳が年間を通して手に入るのは、決して「当たり前」のことではありません。産地や季節、消費者の需要を考慮したさまざまな工夫や取り組みが、「いつでも買える牛乳」を支えているのです。そういった生産者の努力に思いを馳せながら飲む牛乳は、一段とおいしいかもしれませんね。

 

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生乳の生産量は年々減少しているのに、バターと違ってなぜ“牛乳”は品切れにならないの? 画像(6/3) 【関連レシピ】チンゲンサイの牛乳煮

<材料>(2人分)

牛乳…1カップ

顆粒スープの素…小さじ1

しょうがのみじん切り…1かけ分

チンゲンサイ…1株

水溶き片栗粉(片栗粉小さじ1+水大さじ1)

・塩

<作り方>

1.鍋に牛乳、スープの素、しょうがのみじん切り、塩少々を入れて煮立て、5cm長さに切ったチンゲンサイを加えてふたをし、やわらかくなるまで煮る。水溶き片栗粉を加え、とろみをつけて器に盛る。