腸のスペシャリスト小林弘幸先生に聞く!自律神経を整える「朝の習慣」とは
食欲不振、頭痛、だるさやめまいなど、心身の不調の原因の一つに自律神経の乱れがあると言われています。体を動かすと副交感神経の働きが促され、自律神経も整うとおっしゃる小林弘幸先生に「自律神経が整う朝の習慣」についてお聞きしました。
教えてくれたのは▷順天堂大学医学部教授 小林弘幸先生
1960年生まれ。自律神経研究の第一人者。日本初の便秘外来を開設した腸のスペシャリスト。学生時代はラグビーに熱中、スポーツにも造詣が深く指導も。著書多数。
ラジオ体操、家事…動けば腸が目覚める!
朝食後は座りっぱなしを避け、体を動かしましょう。腸の働きは、腸内からだけでなく、体の外側からのアプローチとの相乗効果によって向上します。体を動かすと、副交感神経の働きが促され、自律神経も整います。おなか周りやおしり周りの筋肉を動かすラジオ体操の他、軽いウォーキングや家事などを行うのがおすすめです。
1日1分音読で免疫力がアップ
「自律神経を整えるには、音読も効果的。声を出し、自分の声を聞き、リズムの良い呼吸をすることにより、心身を健康に保てます」(小林先生)。また、口を動かすと唾液が増え、免疫力の向上も。新聞や好きな本を1分間、一音ずつゆっくりはっきり発音して読みましょう。自然とストレスが解消され、気分も明るくなります。
リズムよく嚙めば体の中から若返る
よく嚙んで食べると、食事中は交感神経が、食後は副交感神経が活発に働き、自律神経のバランスが保たれます。腸での消化・吸収が良くなり、腸内環境の改善も。ひと口につき20回はゆっくり嚙みましょう。音読と同じく唾液が増え、免疫力もアップ。小林先生はガムを嚙むことも推奨しています。
夏の"腸冷え"は1枚プラスで乗り切る
これからの季節は、冷房や冷たい飲み物で腸を冷やしがち。すると、動きが鈍くなって腸内環境が乱れ、便秘や下痢の他、免疫力や消化機能の低下などにつながってしまいます。冷房が効いた室内などでは、ストールやカーディガン、薄手の夏用腹巻などでおなかを冷やさないようにしましょう。
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「音読」や「よく噛んで食べること」が自律神経を整えるのに役立つとは意外でした。これからの時期に体調を崩しやすい人はぜひ、試してみてください!
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