大ヒット!いま話題の韓国ドラマ『卒業』見るべき5つの理由
皆さまこんにちは!韓流ナビゲーターみんしるです。
韓流イベントのMCやラジオパーソナリティーとしてお仕事をする傍ら、毎日のように追い続けている韓国ドラマ。今回も私的おすすめ作品や見どころなどをご紹介していきます。
今回ご紹介するのは6月末に最終回を迎えたドラマ『卒業』です。韓国では2024年上半期の大ヒット作『涙の女王』の後続ドラマとしてスタートし、日本ではU-NEXTで配信中です。
簡単なあらすじをご紹介しますと…
学習塾、大峙チェイスのスター講師ソ・へジン(チョン・リョウォン)。
20歳から競争の激しい世界で働き続けてきた彼女の元に、大峙チェイスが開催した講師オーディションに合格したかつての受講生イ・ジュノ(ウィ・ハジュン)が現れます。
ジュノはヘジンにとって初めて教えた生徒で、つきっきりで教えた甲斐あって学年最下位から名門大学に入学を果たした、彼女にとって特別思い入れのある生徒でした。
少し強引でありながらも、すっかり頼り甲斐のある大人の男に成長したジュノに戸惑うヘジン。恩師と生徒という関係から同僚へと変化した2人は次第に惹かれあっていくのですが…
大人のための恋愛ドラマとも称される『卒業』の見どころを、私みんしるの視点でご紹介していきます。
その1. 『よくおご』の世界、再び
ドラマを手掛けているのは綺麗なお姉さんソン・イェジンとチョン・ヘインの年下彼氏ぶりが話題となった『よくおご』こと『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』や『ある春に日の夜に』でファンも多いアン・パンソク監督。
大人の恋愛ものを得意とするアン監督の作品の魅力はなんと言っても、俳優たちから自然でリアルな演技を引き出すことです。星の数ほどある恋愛ドラマの中、こんなにもしっとりしたテイストで男女の恋愛を描く監督は類を見ません。
しかもドラマティックではなく、普通の日常から垣間見える恋愛。
激しいキスシーンではなく、少しずつ近づいていく姿にドキドキさせられてしまいます。誰もいない部屋でぎこちなくキスをする姿、周りに見つからないようにそっと触れ合う2人。
まるで覗き見しているような感覚に陥る演出で、韓国ドラマなのに古いフランス映画のような感性が溢れます。
その2. お馴染みとニューカマー俳優たちのアンサンブル
アン・パンソク監督の作品にはお馴染みの俳優たちが数多く登場します。例えば『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』でソン・イェジンの母を演じたキル・ヘヨン。『よくおご』でのチョン・ヘインへの仕打ちがトラウマ級だったので、今では彼女を見ればまた悪役かと勘繰ってしまいがち…(苦笑)
でもアン監督、そんなことは致しません。チョン・ヘインの姉を演じていたチャン・ソヨンも然り。
主演のウィ・ハジュンはソン・イェジンの弟役でしたものね。
1度起用した俳優たちから違う演技を引き出すところが流石です。
また、あまり名の知られていない俳優を世に送り出すことでも有名で、今回は冒頭からテスト解答でヘジンと対立する高校の国語の先生ピョ・サンソプを演じたキム・ソンイルが素晴らしい演技で大注目されました。
他にも講師たちに変化をもたらす全校1位の秀才高校生シウ君を演じたチャ・ガンユンはこれがデビュー作。すでにアン監督の次回作にイ・ジェフンと共にキャスティングされているそうで、韓ドラファンの注目を集めることは間違いないでしょう。
その3. リアルな韓国の学習塾事情
『卒業』は恋愛ものですが、韓国の学習塾事情をリアルに描いたドラマでもあります。
学生たちだけでなく、講師陣も常にライバルと競いあう世界。
その中でも競争が熾烈な地域、江南の大峙洞を舞台に描かれる様々なエピソードにヒリヒリさせられます。
韓国ドラマには上流階級の子息たちの受験を描いた『SKYキャッスル』や年収数百億ウォンともいわれるスター講師が主人公の『イルタ・スキャンダル』という韓国の受験事情を取り上げた人気作品がありますが、この『卒業』は実際に学習塾講師をしている人たちからもリアルな描写だと評価されるほどでした。
生徒の成績がそのまま評価につながる講師の大変さや、人気講師の引き抜き、親御さんたちの描写などは現実にかなり近いそう。
また、このドラマで取り上げられる科目が「国語」なのですが、点を取るためだけの詰め込み教育ではなく、文学が持つ本来の面白さを教えていきたいという講師たちの想いも描かれていて、ドラマの胸熱ポイントにもなっています。
その4. いくつになっても可憐で美しいチョン・リョウォン
先日、韓国ドラマの名作『私の名前はキムサムスン』を見る機会があったのですが、このドラマで主人公サムスンの恋敵となるのがチョン・リョウォンでしたよね。『卒業』を見た後だったので、その頃と全く変わらぬ美しさに驚愕してしまいました。
現在43歳、相手役のウィ・ハジュンとは実年齢11歳差というのが信じられないくらい可憐さが漂う魅力的な女優さんです。
最近は検事や弁護士役が続いていましたが、凛とした役柄が似合うというのも彼女のポイント。
今回は生徒に寄り添う人気の塾講師役で持ち前のクレバーな感じを保ちつつ、生きるために振り向きもせず人生を走り続けてきたヘジンの孤独や、「男」になって現れたジュノの想いに揺れ動く心情を繊細な演技で見事に表現していて、彼女の代表作を塗り替えたことは間違いないでしょう。
その5. 私たちが見たかったウィ・ハジュン
高校の時に恋した恩師を想い続けるという設定がすでに胸キュンポイントなのですが、イ・ジュノを演じるウィ・ハジュンが可愛すぎます。
ファンならば誰しも「こういうウィ・ジハジュンが見たかったのよ!」と叫ばずにはいられないかと(笑)。
前作の『最悪の悪』ではチ・チャンウク演じるジュンモの奥さんウィジョンが初恋の人という設定でしたが、こちらはもう堂々と初恋の恩師にアピールしまくります。しかもどこまでも真っ直ぐな想いと屈託のない可愛い笑顔が、年上女子の心をくすぐるのです。
『よくおご』同様、アン監督の手にかかると主人公たちが本物の恋人に見えてしまいます。
夜道を歩きながら何気なく手を繋ぐ2人の後ろ姿や、ヘジンの家での仲睦まじい姿など。
韓国公式サイトではこのドラマを「ミッドナイト・ロマンス」と表しているのですが、職業柄、2人だけの時間は夜に展開することが多いんですね。
尚更、誰も知らない秘密の関係にドキドキしてしまうわけです。
心の機微が丁寧に描かれているので、本格的なラブラインまでの道のりが長いと感じるかもしれませんが、小説を読んでるかのような体験ができるはずです。
とにかくカッコよくて可愛い年下男ウィ・ハジュンが満載なので、焦らずゆっくりとご覧ください。
ドラマのOSTも毎回素敵なアン・パンソク監督作品。今回は懐かしいアメリカンポップス風のナンバーがドラマを彩ります。そしていつも魅力的だと感じるのは主人公たちを取り巻く様々な事柄にもしっかりフォーカスし社会的な問題にも触れ、恋愛以外のエピソードも丁寧に描いていくところです。
タイトルの『卒業』は何を意味するのか。ぜひ、その答えを探してみてください。
みんしる
韓流ナビゲーター。韓流イベントのMCやラジオパーソナリティーとしても活躍中。初めてハマった韓国ドラマはキム・レウォン主演の『屋根部屋のネコ』。今ではNetflix、AmzonPrime、Disney+、U-nextを駆使し毎日のように韓国ドラマを追う日々。『となりのMr.パーフェクト』の配信も待ち遠しいです!
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