猫背が四十肩・五十肩の原因に!? 肩周りの土台と関節内のスペースをあるべき場所に戻そう／大人ピラティス（3）

スペイン・バルセロナ在住のピラティストレーナーである戸城紀子（NORIKO）さん。彼女が発信・運営する動画チャンネルは、登録者数22万人を越すほどの注目を集めています。

戸城さんが教えてくれるのは、筋肉強化と姿勢改善を目指せる「ピラティス」。40代・50代の更年期世代が抱える、さまざまな不調や痛みを解消するための基本をご紹介します。

※本記事は戸城 紀子著の書籍『更年期世代の不調を取り去る 大人ピラティス』から一部抜粋・編集しました。

お悩み「猫背・肩こり」

首や腰に負担のない背筋トレを！

現代人は体の前で行う動作が多すぎます。スマホ、パソコン、料理……。だから、つい猫背になってしまいます。

しかも、気づかぬうちに肩を上げたり、力が入ってしまったり。これでは常に筋トレしているようなもので、相当、負荷がかかっています。肩こりになるのも当然です。「もう無理」と体が悲鳴を上げて、ある日突然、炎症を起こして、四十肩、五十肩になるのです。

姿勢を正しくして肩まわりの土台と関節内のスペースをあるべき状態に戻しましょう。そのためには背筋。ここが強くなれば自然と戻しやすくなります。

猫背・ストレートネックさんに
マイナスからゼロの背筋トレ

ニュートラルな背骨で座ろうとするだけでも素晴らしい背筋のトレーニングに。
毎日、気づくたびにこの姿勢を意識してくださいね。

左右の坐骨をイスにつけ、骨盤を立てて座る。

ひどい猫背さんはこの背筋トレからスタートしてみて（戸城紀子さん）

息を吸いながら骨盤から上を立ててニュートラルな姿勢になる。この姿勢をゆるめて1→2を繰り返す。10回目標。

ニュートラルにするだけでエクササイズになるよ！（戸城紀子さん）

記事を参考にするときは

準備するもの

1.ピラティスマット
硬い床の上で行うと膝や腰を痛める原因になるため、衝撃を吸収できるマットを使用。厚めのものがおすすめ。

2.服装
動きやすく体にフィットした伸縮性のある服装で。

3.その他
汗を拭くタオルや、水分補給のための水を用意する。

注意事項

・妊娠中は頭を上げる腹筋、うつぶせの動きはしないでください。
・妊娠中、持病、ケガがある場合は、かかりつけ医師に相談して行ってください。
・痛みがある場合は、無理をして行わないようにしてください。
・紹介しているメソッドは、効果を絶対に保証するものではありません。ご自身の判断で行っていただきますようお願いいたします。

【著者プロフィール】
戸城紀子（NORIKO）
1972年生まれ。第一子出産後、骨盤のずれや長年の姿勢の悪さで体を痛めたのをきっかけにピラティスを始める。劇的に体が変化したことをきっかけに、舞台通訳からピラティス講師へと転向。ヤムナボールを使って体をほぐし骨格を改善し、ピラティスで筋肉強化と姿勢改善を行う指導を始める。動画配信チャンネル「NOBI by NORIKO」を運営。小学生と中学生の子どもを育てるシングルマザー。

著＝戸城 紀子／『更年期世代の不調を取り去る 大人ピラティス』