地球温暖化でピンチ!? 秋の味覚・ナシの気になるハナシ

#食   
秋を代表する果物のひとつ・ナシ。


秋に旬を迎える果物、ナシ。血圧を下げたり、むくみを取ったりする効果のあるカリウムを含んでいるほか、水分や食物繊維が豊富なため、便秘改善効果もあると言われています。また、むかしからせき止めとしても食べられてきたそうです。

このようにおいしくて、健康にもいいナシですが、じつは地球温暖化の影響でピンチを迎えていることをご存知でしょうか? 農研機構が今年9月に発表した報告では、地球温暖化がナシに与える影響や、その対策について述べられています。いま、ナシに何が起こっているのかでしょうか。

 

温暖化でナシの花が咲かない!?


日本のナシには、大きく分けて皮が緑っぽい青ナシ(二十世紀など)と、皮が茶色っぽい赤ナシ(豊水や幸水など)の2種類があります。今回、報告されたのは、柔らかく甘みの強い赤ナシの幸水を中心に起こっている問題です。報告によると、九州で栽培されている幸水などのナシの花が咲かないことが増えてきたそうで、その原因が地球温暖化にあると言われています。

ナシの花芽(将来花になる芽)は、秋から冬にかけての寒さに慣れることで、凍りつかない強さを育みます。ところが、温暖化により秋から冬の気温が高くなったことで、寒さへの耐性が十分つかなくなってしまったのです。その結果、花芽が凍って枯れてしまい、花を咲かせられなくなりました。

 

肥料を与える時期を変えてナシを守る!


今後、さらに温暖化が進めば、九州より北の地域でもナシの花芽が寒さに弱くなっていく恐れがあります。そこで、花芽を寒さから守る方法を探し始めたところ、肥料を与える時期がポイントになることがわかりました。これまでは、秋から冬に肥料を与えるのが一般的でしたが、その時期を翌年の春に変えることで、花芽が寒さに強くなり、枯れにくくなるのだそうです。

農研機構では、この結果を生産者に知らせ、地球温暖化の影響に負けないナシ作りを目指しています。今年の秋もさまざまな工夫をしてくれる生産者の方々に感謝しつつ、おいしいナシをいただきましょう。

 

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材料(2人分)

きゅうり…1本

梨…1個

青じそ…6枚

レモン汁…小さじ1

レモンの皮(国産)…少々

はちみつ…小さじ1

水…1/2カップ

作り方

1.きゅうりは小さめの一口大の乱切りにする。梨も同様の大きさに切る。しそは細切りにする。

2.ミキサーに梨、きゅうり、しその順に入れ、残りの材料もすべて入れてかくはんし、なめらかにする。

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