衣類の生乾き臭をブロック！　洗濯前のひと手間テク

洗濯物は、干すときだけでなく、洗う前のケアをしっかり行なっておくと、ニオイの防止につながります。そこで、家事の達人・松橋周太呂さんに、洗濯前にしておくといい衣類の予洗い方法や、保管法などについて教えてもらいました。ほんのひと手間加えるだけなので、いつもの洗濯前にぜひ取り入れてみましょう！

教えてくれたのは…
▷松橋周太呂さん
洗濯や掃除、料理といった家事を趣味とするお笑いタレント。ジュニア洗濯ソムリエ、掃除能力検定士5級などの資格を持ち、テレビや雑誌など多数のメディアで家事のコツや便利グッズなどを紹介している。著書に『ほったらかし掃除術』（SBクリエイティブ）などがある。

洗濯物のニオイを防ぐためのポイント4つ

①洗濯前の衣類は通気性のいいカゴに
「生乾き臭の原因『モラクセラ菌』は、湿気や水分、皮脂を栄養源にして増殖するため、洗濯前も湿気が籠もらないよう、通気性のいいカゴに入れておきましょう。汚れの多い下着や靴下と、水けの残ったタオルは分けて置いておくのがベター」（松橋さん）。洗濯槽はカゴ代わりにしないこと。

②バスタオルなどぬれたものは、すぐ洗わないなら干す場所を確保
「使用後のバスタオルや、汗で湿ったTシャツなどは、モラクセラ菌を増殖させないように、洗濯前はほかの洗濯物と一緒にせず、別にして干しておくこと。干す場所がない場合は、浴室ドアに取り付けられるタオルハンガーやかもいフックなどを活用して」

③汚れの多いものを予洗いしておく
衣類についた食べこぼしや泥汚れ、口紅などは油と固形物が混ざった汚れ。「養生テープや粘着力を弱めた粘着テープなどで、表面の固形物を取り除きます。次に食器用洗剤で油の層を落とし、最後に酸素系漂白剤で色素を漂白。洗濯前にしておけば、すっきりキレイに！」

予洗いの手順1　表面の固形物をテープで取る

予洗いの手順2　食器用洗剤で油分を落とし水でゆすぐ

予洗いの手順3　酸素系漂白剤で色素を落とし水でゆすぐ

④しみこんだニオイは酸素系漂白剤でつけ置き
一度ついてしまった生乾き臭は、通常の洗濯だけでは落とせないので、酸素系漂白剤を使ってリセット。「洗面台やおけなどに40～50℃のお湯を張り、酸素系漂白剤を入れ、ニオイの気になる洗濯物を30分ほどつけます。あとはそのまま洗濯機で洗濯を」

＊　＊　＊

生乾き臭は本当にやっかいです。どんなにステキな洋服を着ていても、がんばって洗濯物をきれいにしても、このニオイがしたら台無しですから。いやなニオイにさよならして、じめじめした梅雨でも気持ちよく過ごすために、ぜひ洗濯前のケアにチャレンジしてみて！

撮影／三佐和隆士　


文=高梨奈々