肌を守る！体を洗ったあとのケア＆子どもの体の洗い方

肌トラブルを防ぐためには「正しい体の洗い方」が大事です。でも、洗って終わりではありません。「洗った後の保湿」までがセット。洗い上がりは肌が乾燥しやすいので、タオルで吸水、即保湿を心がけて！　大人以上に肌が繊細な、子どもの体の洗い方も一緒に伝授します。

教えてくれたのは…
▷野村有子先生
野村皮膚科医院院長。肌トラブルの治療はもちろん、その原因となる生活習慣や環境にも目を向けた丁寧なアドバイスに定評がある。『図解 スキンケア 正しいスキンケアから皮膚病治療へ』（南江堂）など著書多数。

体を洗った後に気をつけたい3つのポイント

乾燥は肌の大敵！　スピーディーに保湿まで進めましょう。

水滴は拭かずに吸わせる！
ゴシゴシ拭くのは、乾燥やかゆみの原因に。吸水性のいいタオルをやさしく当て、水滴を吸わせます。また、湿ったタオルは雑菌がいっぱい。家族が使ったあとのものは避け、しっかり乾いたものを使って。

保湿は風呂上がり15分以内に
入浴後は、肌の水分が蒸発しやすい状態。15分以内に保湿剤を塗りましょう。脱衣所に保湿剤をスタンバイしておき、タオルで吸水したら即、塗るのが理想！

保湿剤は季節でチョイス
保湿剤は、季節に合わせて使い分けましょう。夏はローションやジェルなど、さっぱりタイプを。冬はクリームやオイルなど、油分多めのものでしっかり乾燥対策を！

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子どもの体洗いはやさしく、楽しく！

汗っかきで肌がデリケートな子どもは、大人以上にやさしく洗いましょう。触れ合いタイムとして楽しめる工夫も取り入れて。

ゴシゴシ洗いは厳禁
子どもが「洗ってもらえて気持ちいい」と感じられているかを重視しましょう。関節の内側やお尻の下は、シワを伸ばして洗って。

おすすめソープは泡タイプ
泡タイプのソープなら、泡立ての手間がなくスムーズ。自分で洗う習慣が身につきやすく、1人で洗うときも、きめ細かな泡で洗えます。

水遊び感覚で洗い方を教える
お風呂が苦手な子には、「泡を体に広げていくよ」「象さんのじょうろで水をかけよう」など、気分が上がる工夫と声かけをしてみて。

＊　＊　＊

仕事に家事に忙しくしていると、なかなか入浴後のケアまで気がまわらないものです。ほんのちょっとの時間、ケアで、肌がつるつるすべすべに。ぜひ入浴タイムにもゆとりを取り入れてみましょう！


イラスト／別府麻衣　編集協力／及川愛子

文＝高梨奈々