「料理がおっくう」を卒業!キッチンを“考えずに動けるコックピット”に変える方法とは【脳が疲れない家事】

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おっくうな料理がスイスイ!コクピットのように動けるキッチン&ムダを省く調理【脳が疲れない家事】

日々、家事に育児に仕事にと全力疾走していると、ふとした瞬間に「あ、もう限界かも……」と感じることがありますよね。
それはもしかしたら、体力の限界というよりも、「脳の空き容量」が限界を迎えているサインかもしれません。
仕事のタスク、子どもの予定、料理に掃除……。幾重にも重なるマルチタスクによって、私たちの脳は常にオーバーヒート気味です。 「育児や仕事はどうしてもイレギュラーが続くけれど、せめて家事だけは、なるべく頭を使わずに済む『オートモード』で回したい!」
そんな願いを叶えるべく、レタスクラブは知的家事プロデューサーの本間朝子さんを直撃しました。
本間さんに伺ったのは、「脳が疲れない家事」を実現するための、目からウロコの仕組み化のコツ。今回は、毎日の家事のなかでもとくにおっくうな、「料理・キッチン編」をお届けします!

【画像で確認】食器棚が格段に使いやすくなる裏技とは?
本間朝子さん

▶教えてくれた人
本間朝子さん
知的家事プロデューサー。家事を「がんばる」のではなく、「仕組み」にしてラクにする専門家。動線・収納・家電・ルーティンの見直しを通して、疲れない家事の設計を提案する。近年は、スマート家電などのデジタルツールを活用した“脳の疲れを減らす家事術”も実践。メディア出演、執筆、企業・自治体向けコンテンツ制作など幅広く活動中。▶︎ note:asakohonma_kaji▶︎ Instagram:honma.asako.official

【キッチンの悩みを解決】動線を区切って「考えなくても勝手に体が動く場所」に

【キッチン】動線を区切って「考えなくても勝手に体が動く場所」に

編集部: 朝昼晩と料理をすることを考えるだけでゲンナリ……という方は少なくありません。料理をおっくうな作業にさせないコツはあるのでしょうか?

本間さん(以下、敬称略): 料理という「作業」に移る前に、まずキッチンを見直しましょう。キッチンが使いづらく、「考えながら動く場所」になっていると、料理はよりたいへんな作業になります。私はキッチンは「勝手に体が動く場所=パイロットのコックピット」だと考えています。パイロットが飛行機の操縦中に「次はどのレバーを動かすんだっけ?」と考えないように、キッチンでも「あれどこだっけ?」と考えずに、自然に道具や調味料に手が伸びる状態を作ることが大切です。

編集部: そのためには、キッチンのものを減らして整頓すればいいのでしょうか? 

本間: それも必要ではありますが、いちばん大事なのは作業の流れに合わせて空間を区切ることです。私はキッチンを「水を使う場所(シンク)」「火を使う場所(コンロ)」「切る・あえる場所(調理台)」の3つに分け、縦に区切って使っています。それぞれの作業で使うものは、そのエリアから動かずに取れるよう収納するのがキモです。

編集部:確かに、「コンロ」で使うフライパンが「シンク」の下にあると取り出すのが面倒ですね。

本間:でしょう? ついでに言うと、毎日のように使う調理器具や調味料は、「目線から腰の高さ」に集めて収納しておくと便利です。立ったまま無理なく手が伸びる位置に置くと、取り出しやすくなって作業効率が格段にアップしますよ。

では本間さんに、今日からすぐできる、キッチンを使いやすくするためのハック術を教えてもらいましょう。

「キッチン」を使いやすくする2つのハック術

1.「一軍」だけを表に並べる
キッチンの動線がごちゃごちゃになるいちばんの原因は、頻繁に使うものとめったに使わないものが混ざっていることです。毎日~週に何度も使うものを「一軍」認定し、出しっぱなしに。収納する場合も、引き出しなら「一軍」は手前10cmに、引き戸なら左右の端に配置します。いずれも、全部開けなくても取り出しやすい位置です。

本間さんのお宅では、オーブン下の引き出しを10cmほど開くと、フライパンや塩コショウ、洗剤が取れるようになっています。

本間さんのお宅では、オーブン下の引き出しを10cmほど開くと、フライパンや塩コショウ、洗剤が取れるようになっています

2.冷蔵庫は「時間軸」で整理する
冷蔵庫の中身は「重さ」ではなく、「使うまでの時間」で段を分けると探しやすく、「何から使うか」も一目瞭然に。
【例】
・上段:賞味期限が年単位のもの
・中段:賞味期限が月単位のもの
・下段:賞味期限が週単位のもの
・最下段、もしくは各段の手前:賞味期限が1~2日のもの
この情報を家族で共有すると、みんなが使いやすい冷蔵庫になります。

【調理の悩みを解決】「どう作るか」だけに集中。洗いものを減らすとストレスもダウン

 【調理】「どう作るか」だけに集中。洗いものを減らすとストレスもダウン

編集部: キッチンの動線を整えても、やはり調理は面倒ではありますよね。

本間: それは、調理の際に「何を作ろうか」を考えながら、同時に「どう作ればいいか」も考えてしまうから。献立は遅くてもその日の朝までに決めてしまい、調理中は「どう作るか」だけに集中しましょう。作る料理名が事前に決まっているだけでも、脳はかなり休まります。また、鍋や調味料、食器を取り出しやすくしておくと、ストレスが減るので、脳疲労も軽減できます。

編集部:ストレスといえば、作りながら洗いもののことを考えてしまうのが、最大のストレスかもしれません。

本間: 洗いものを減らすコツのひとつは、余計な道具を使わない調理法にすること。たとえば、サラダやナムルはガラスのボウルであえて、そのまま食卓に出します。

編集部: その手はアリですね! 『レタスクラブ』でも、ひき肉をパックから出してそのまま焼くハンバーグの調理法などを紹介しているんですよ。

本間:脳に「洗いものがこんなに!」というストレスをかけないためには、煮込んだり焼いたりしている時間に、まな板や包丁など、もう使わないものを洗ってしまうことも有効です。食後に洗うのが鍋類と食器だけなら負担も少ないはず。塩や小麦粉を図った計量スプーンなど、油を使っていない調理器具は、洗剤を使わず、さっとすすぐだけの「水洗い」でも問題ないでしょう。

本間さんには、今日からできる調理のハック術も教えてもらいました。

「調理の負担」をラクにする3つのハック術

1.とりあえず「最初の一手」だけをやってみる
「ちゃんと作らなきゃ」と思うから調理がおっくうになるのです。とりあえず、「まな板と包丁を調理台に出す」「コンロにフライパンを置く」など、調理の最初の一手だけをやってみましょう。すると不思議なことに、一度動き出した体は自然と次の作業に入っていくものです。

2.「かがむ・持ち上げる・どかす」を減らす
フライパンを取り出すためにかがむ。重い鍋を持ち上げる。食器棚で手前の食器をどかす。どれも調理をおっくうにする元凶です。フライパンは重ねずに立てて収納すると、さほどかがまなくても取り出せるようになります。鍋類は毎日使うものほど軽さ優先で選びましょう。食器棚の棚板は、十分な高さをとって設置すると、棚の奥まで手が入るので食器が取り出しやすくなります。

食器棚の棚板の間隔は広めにとると奥のものが出しやすい


3.洗いものを減らせる道具を選ぶ
木べらとお玉を使えば、のちのち2つの道具を洗う必要が出てきます。そこで、本間さんが愛用しているのが、両方の機能を併せ持つスプーン型のシリコン製調理器具、シリコンスプーンスパチュラ。「混ぜる」も「すくう」も両方できるので、カレーなどはこの1本で完結します。

混ぜるもすくうもできるシリコンスプーンスパチュラ


つかむところが反り返って宙に浮くので、調理台に置くときに小皿がいらないトングも便利。

つかむところが反ったトングなら調理中に小皿などに置く必要がなく、洗いものが減らせる

こうしたアイテムを活用して「洗いもの=ストレス」を少しでも減らしましょう。

編集部:キッチンも調理も、余計なことを考えずに済む「仕組み」を作っておくことが大切なんですね。

本間: そうなんです。同じ事の繰り返しが多い掃除や洗濯と違い、料理は毎回0から違うタスクに挑むので、「考える」と「行動する」を両立させることになり、つらくなりがちです。まずは料理のハードルを下げる工夫をしてみましょう。
洗いものもしかり。キッチンの「閉店時間」を決めて、それ以降は洗いものをしないために紙コップや紙皿を使うのだってOKです。ぜひがんばりすぎない家事を目指してくださいね。


文=高梨奈々

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