皿洗いでアイデアを出す vol.2-3「考えごとで家事を楽しむ」 山崎ナオコーラのエッセイ
雑誌『レタスクラブ』で連載中の山崎ナオコーラさんのエッセイ「考えごとで家事を楽しむ」をレタスクラブニュースでも特別公開!
家事に仕事に子育てに大忙しの毎日。実体験に基づいた言葉で語られるからこその共感や、生活を楽しむためのヒントが隠されています。
vol.2「皿洗いでアイデアを出す」を4回に分けてお届け。今回は第3回目をお送りします。
******
私が小学生だった頃、お手伝いと言えば、皿洗いだった。小柄だと大変な労働になる掃除や、火や刃物が危ない料理よりも、踏み台さえあれば簡単だからだろう。
「水の花」という遊びがあって、蛇口から落ちる水にスプーンを垂直に当てると、ふわあっと水が広がって花のような形になる。高校生になっても、スプーンを洗うときは必ず一回、この「水の花」をやっていた。
子どもは水が好きだ。うちにいる一歳半の子どもも、水に触れることをものすごく嬉しがる。水をこぼしたら、テーブルにどんどん水たまりを広げる。入浴時は大はしゃぎで、「もう、上がろう」と言うと毎回泣く。「水って、透明で、自由な形で、本当に美しいものなんだなあ」と子どもの目線を借りて感じ入る。
(続く)
文=山崎ナオコーラ イラスト=ちえちひろ
Information
1978年福岡県生まれ。埼玉県育ち。2004年『人のセックスを笑うな』で作家デビュー。エッセイ集に『指先からソーダ』『かわいい夫』『母ではなくて、親になる』などがある。目標は「誰にでもわかる言葉で、誰にも書けない文章を書きたい」。初めての絵本『かわいいおとうさん』(絵ささめやゆき、こぐま社)も刊行。
山崎ナオコーラさんのTwitter
「考えごとで家事を楽しむ」は毎週水曜の18:30に配信します!
▼掲載話一覧はこちら
※『レタスクラブ』で好評連載中! 最新号では最新話を読むことができます。
▼最新号の詳細・購入はこちら
おすすめ読みもの(PR)
読みものランキング
-
1位「やる気ないならさっさと消えろ」…この投稿は「推し」のため?/推し活で全てを失ったわたし(1)
-
2位舌打ちと不機嫌オーラで妻を威圧する夫。冷え切った関係に悩む妻は、ある日ついに離婚を決意【著者に聞く】
-
3位「どこかで休まない?」アフター中の新人ホストが、歌舞伎町で見つけた小さな店/29時の朝ごはん〜味噌汁屋あさげ〜(1)
-
4位「私たち被害者でしょ?」家に投石、落書き、鍵穴に接着剤。動画の拡散で自宅が特定されたいじめ加害者家族【著者に聞く】
-
5位15歳で地元を離れ舞妓の道へ。引退後、22歳で高校生になった女性の話/舞妓をやめたそのあとで(1)
読みものランキングをもっと見る
レタスクラブ最新号
レタスクラブ最新号詳細