「おはぎ」と「ぼたもち」の違いって何? 春夏秋冬で異なる名前の由来

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「おはぎ」「ぼたもち」は“花”の名前が由来?


3月22日放送の「チコちゃんに叱られる!」(NHK)では、「おはぎ」と「ぼたもち」の違いに注目。

その秘密は“秋”と“春”にありました。

番組には、日本全国の食文化を研究する料理研究家の柳原一成先生が登場。

柳原先生は「おはぎ」と「ぼたもち」に関して、食べ物としては全く同じ「丸めたもち米にあんこをつけたもの」だと明かしています。

元々「おはぎ」は小豆の粒が散らばっている様子が萩の花が散って地面に落ちている様子と似ていることから、「萩の餅」という呼び名に。

中でも小さく上品に作られた「萩の餅」は、丁寧な言葉で「お萩(はぎ)」と呼ばれ始めました。

また萩の花が咲くのは秋なので、秋のお彼岸に食べるようになったそうです。

一方「ぼたもち」は、おはぎの中でも大きなもののこと。

かつて小豆は高級品だったため、おはぎが食べられるのは年に数回だけ。

集まった人たちに振る舞うおもてなしとして、おはぎを大きく作るようになります。

これを大きく華やかな春の花・牡丹に例えたため、次第に春のお彼岸に食べるものを「ぼたもち」と呼ぶようになったと明かされました。

これには視聴者からも「番組見て初めて違いを知った… 大きさが違ってたんだ!」「長年のナゾが今日解けた。ありがとうチコちゃん」「両方とも花の名前って、めっちゃ風流なネーミングだったんだね」と関心の声が上がっています。

夏と冬にはなんて呼ぶ?


【写真】名前の由来は「搗き知らず」から


春と秋は花の名前で呼ばれる「おはぎ」「ぼたもち」ですが、夏と冬にはまた違った呼び名が。

杵で餅をつかずに潰して作ることから、夏には“夜船”と呼ばれています。

餅をついていない「搗(つ)き知らず」と、夜に船が着いてもわからない「着き知らず」を掛けた言葉遊びが語源になっているそう。

また同様に冬は「月知らず」と掛けて、月の見えない“北窓”がおはぎやぼたもちを指す言葉に。

これにはネット上でも「昔の人のセンスに脱帽だよね… こういう風流な呼び名は大切にしていきたい」「日本語って本当に美しい」「昔の人は洒落がきいてて素敵」といった声が続出。

小豆だけでなくごまや青のり、きなこやくるみなど地域によってさまざまな種類のあるおはぎやぼたもち。春夏秋冬の移り変わりと一緒に楽しむのも風流ですよね。

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