皿洗いでアイデアを出す vol.2-3「考えごとで家事を楽しむ」 山崎ナオコーラのエッセイ
雑誌『レタスクラブ』で連載中の山崎ナオコーラさんのエッセイ「考えごとで家事を楽しむ」をレタスクラブニュースでも特別公開!
家事に仕事に子育てに大忙しの毎日。実体験に基づいた言葉で語られるからこその共感や、生活を楽しむためのヒントが隠されています。
vol.2「皿洗いでアイデアを出す」を4回に分けてお届け。今回は第3回目をお送りします。
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私が小学生だった頃、お手伝いと言えば、皿洗いだった。小柄だと大変な労働になる掃除や、火や刃物が危ない料理よりも、踏み台さえあれば簡単だからだろう。
「水の花」という遊びがあって、蛇口から落ちる水にスプーンを垂直に当てると、ふわあっと水が広がって花のような形になる。高校生になっても、スプーンを洗うときは必ず一回、この「水の花」をやっていた。
子どもは水が好きだ。うちにいる一歳半の子どもも、水に触れることをものすごく嬉しがる。水をこぼしたら、テーブルにどんどん水たまりを広げる。入浴時は大はしゃぎで、「もう、上がろう」と言うと毎回泣く。「水って、透明で、自由な形で、本当に美しいものなんだなあ」と子どもの目線を借りて感じ入る。
(続く)
文=山崎ナオコーラ イラスト=ちえちひろ
Information
■著者:山崎ナオコーラ
1978年福岡県生まれ。埼玉県育ち。2004年『人のセックスを笑うな』で作家デビュー。エッセイ集に『指先からソーダ』『かわいい夫』『母ではなくて、親になる』などがある。目標は「誰にでもわかる言葉で、誰にも書けない文章を書きたい」。初めての絵本『かわいいおとうさん』(絵ささめやゆき、こぐま社)も刊行。
山崎ナオコーラさんのTwitter
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1978年福岡県生まれ。埼玉県育ち。2004年『人のセックスを笑うな』で作家デビュー。エッセイ集に『指先からソーダ』『かわいい夫』『母ではなくて、親になる』などがある。目標は「誰にでもわかる言葉で、誰にも書けない文章を書きたい」。初めての絵本『かわいいおとうさん』(絵ささめやゆき、こぐま社)も刊行。
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