どうしてタイヤの色はどれも黒なの?/誰かに話したくなる地球の雑学
クルマのタイヤが黒である理由
クルマのボディカラーは色々あってカラフルなのに、タイヤの色はどれも真っ黒。色つきのタイヤがあったらボディの色に合わせたりしてお洒落も楽しめると思うのだが、なぜカラータイヤはないのだろう。
あの黒い色は、油やガスを原料とする炭素(元素記号はC)の粉であるカーボンブラックという物質。カーボンブラックは、着色剤として印刷のインキやコピー機のトナー、マスカラなどにも含まれているから聞いたことはあるだろう。
だが、これがクルマのタイヤに用いられているのは補強剤としての役目。タイヤの原材料のうち25パーセントを占めている、なくてはならない存在なのだ。
タイヤはゴムでできていて、ゴムそのものは乳白色である。かつての自動車のタイヤは白が主流だったが、1910年頃にアメリカの会社がカーボンブラックをゴムに混ぜてみたところ耐久性が飛躍的に増すことがわかり、またたく間に世界のクルマのタイヤは黒いものになったのである。もし、現代のクルマのタイヤにカーボンブラックが入っていなかったら、タイヤは消しゴムのようにボロボロ崩れ、しかも日光や外気にさらされて劣化が激しく、とても道を走ることなどできないだろう。
これまで、カラータイヤを商品化させる試みは何度もなされてきた。だが、ほかの補強剤を使ってみてもカーボンブラックに匹敵する強度のものはなく、実用に耐えうるカラータイヤはつくれないのが現状。自転車のタイヤなら黒以外のものも市販されているが、やはり黒タイヤに比べると耐久性に欠けるという。
著=雑学総研/『人類なら知っておきたい 地球の雑学』(KADOKAWA)
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