なぜ今「SDGs」なの? 世界の現状を知ることから始めてみよう/数字でわかる! こどもSDGs(1)
「こども地政学」「こども統計学」シリーズ累計12.5万部突破!著:バウンド 監修: 秋山宏次郎による、『数字でわかる! こどもSDGs 地球がいまどんな状態かわかる本』では、わかりやすいイラストやクイズを通してSDGsを解説してくれています。今回は「なぜ今『SDGs』なの? 世界の現状を知ることから始めてみよう」のパートをお送りします。
※本作品は著 バウンド・監修 秋山宏次郎の書籍『数字でわかる! こどもSDGs 地球がいまどんな状態かわかる本』から一部抜粋・編集しました
はじめに
いまの世界の現実を知らなければ、
よりよい世界をめざすことはできない!
いま、世界は「誰一人取り残さない」を合言葉に、2030年までに「SDGs(持続可能な開発目標)」の17の目標の達成をめざしています。しかし、その道のりは順調とはいえません。いまの世界は、貧困、差別、環境破壊、戦争・紛争など、さまざまな問題・課題を抱えています。
問題・課題を解決するためには、まずは世界にはどんな問題・課題があるのかを認識することが大切です。どこに、どんな問題・課題があって、どんなことが起こっているのかを知らなければ、問題・課題の解決はできないからです。
「自分さえよければいい」「外国のことなんて、自分に関係ない」と思っている人もいるかもしれません。しかし、人がひとりでは生きていけないように、国も一国だけでは生きていけません。海や空がつながっているように世界の国々、人々はつながっています。海にごみを捨てれば、外国の海を汚しますし、地球温暖化の原因になる温室効果ガスを含んだ煙を出せば、それは外国の空を汚します。
日本は外国からたくさんの食料や石油を輸入しています。日本でつくった製品を外国に輸出してお金を稼いでいます。これは日本にかぎったことではありません。世界の国々、人々は、協力し合いながら地球というひとつの星で暮らしているのです。
学校の友だちが困っていたら助けたいと思うのと同じように、困っている国があったら助け、困っていたら助けてもらう――そのようにして、全人類共通の目標であるSDGsは「誰一人取り残さない」ことがとても大切です。

この記事を読むと、いまの地球が理想的ではないとわかるはずです。目をそむけたくなる現実もあります。それでもその現実に向き合うことです。見て見ぬふりをすれば、もっと悪い方向に進んでしまうでしょう。将来を理想的な世界にするには、さまざまな問題・課題を知り、それについて考え、周りの人たちと話し合い、解決のための行動を起こす、ビジョン・ハッカー(現在や未来の世界を変えようとする人のこと)が必要です。このままでは未来の地球は立ち行かないほどの危ない状態ですが、いまから行動を起こせば、大人になったときの世界をいまよりもよくできるはずです。


貧困、人種差別、環境破壊など、地球規模の問題を解決するために、「誰一人取り残さない」という共通理念のもと、国際連合(国連)が達成をめざす2030年までの国際目標として定めたのがSDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)です。
たとえば、目標1「貧困をなくそう」、目標2「飢餓をゼロに」など、17の目標が設定されています。「貧困をなくそう」が目標になったのは、「なくすべき貧困がある」ということです。つまり、17の目標はいまの地球にそれだけの問題があることを示しています。
SDGsは、「環境保護」「社会的包摂」「経済開発」の3要素の調和が求められています。簡単にいえば、環境を守り、すべての人の人権を尊重しながら経済成長をしていくことで、世界の「誰一人取り残すことなく」、幸せに生きられる世界をめざすということです。
著=バウンド・監修=秋山宏次郎/『数字でわかる! こどもSDGs 地球がいまどんな状態かわかる本』(カンゼン)
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