毎日のごはん作り、何を作ってどう乗り切ってる? 子育て主婦438人のへとへと食事情

#くらし   

忙しい朝は主食と主菜が一挙にとれる一品料理が主流


では、実際には毎日どんなメニューを作っているのでしょう?昼食は家族がそれぞれ別の場所で食べることが多いため、朝食と夕食について聞いてみました。まずは朝食から。

日常の朝食は、次のうちどれに近いですか?

主食+主菜…152票(34.7%)
主食のみ…146票(33.3%)
主食+主菜+汁物…55票(12.6%)
主食+主菜+副菜+汁物…34票(7.8%)
主食+主菜+副菜…25票(5.7%)
その他…26票(5.9%)


1位が「主食+主菜」、2位が「主食のみ」ですが、その数字はほぼ拮抗。合わせて約7割と、やはり時間のない朝は、副菜や汁物はナシという人が多いようです。ちなみに朝の主食としてもっとも多く食べられていたのは、「パン…222票(50.7%)」。2位の「米…182票(41.6%)」とは僅差ながらも、やはりより手軽に食べられるパンのほうが人気が高いようです。

主菜として登場頻度が高かったのは卵料理。中でも特に人気なのは、目玉焼き、卵焼き、スクランブルエッグの3メニューでした。

【目玉焼き】
・「簡単だけどボリュームがあるから」
・「フライパンの上に直接割り入れるので洗い物が少なくて済む」
・「寝ぼけてても作れるから」

何しろ簡単という意見が圧倒的多数!焼いている間に別のことができるという利点も。

【卵焼き】
・「お弁当にも入れられる」
・「ほうれん草やしらすを入れると栄養価が高くなる」

お弁当のついでという人が多くみられました。同じ卵料理なら、わざわざ朝食とお弁当で分けるのも手間ですからね。一緒に作ることで時短も実現するし、洗い物も少なくてすむという利点も。また、卵料理の中でも子ども人気が高く、ササっと食べてくれて早く片付くというのも魅力のようです。

【スクランブルエッグ】
・「簡単だし、具材もハムや野菜を混ぜても美味しく食べる事が出来るから」
・「早く作れてフライパンに残りにくい」

調理時間に関しては、断トツに早いスクランブルエッグ。貴重な朝の時間を1分1秒でも節約できるのは助かりますよね。

出勤や登園・登校時間の関係で、食事時間にもリミットがある朝。主食と主菜が一緒にとれる一品料理も人気でした。そこで、皆さんがよく作っている朝の簡単一品料理を教えてもらいました。

みんなの朝の簡単一品料理

【パン食派】
・「しらすチーズトースト。息子の好物で、たんぱく質もとれる」
・「ピザトースト。簡単でボリュームがある。少しだけど野菜も肉もとれる」
・「たまごマヨトースト。食パンのふちにマヨネーズの土手を作り、全卵を割り入れトーストするだけ」
・「ホットサンド。食パンに残り物を挟んで焼くだけ。簡単で美味しい」

基本的にあるものを乗せて焼くだけ。包丁を使わずにできるのが高ポイントです。

【ごはん食派】
・「しらす丼。乗せるだけで簡単」
・「納豆ごはん。食べやすく栄養バッチリ!食べると元気になります」
・「卵かけごはん。韓国のりを混ぜると美味しい」

包丁も火も一切使わないのは、ごはん派も一緒。また、乗せるだけよりはちょっと手間はかかりますが、おにぎりも人気がありました。その理由としては、
・「米、海苔、具が一緒にとれる」
・「子どもたちが簡単に食べられる」
・「通勤途中に食べながら行くから」

などなど。作るのに多少の手間がかかっても、子どもが早く食べてくれ、早く片付くのであれば、結果として時短につながるようです。

パン食、ごはん食に関わらず、忙しい朝を過ごすユーザーたちからは、簡単で栄養価の高い朝食が支持されていました。ある程度のマンネリ化は避けられませんが、家族の好みのものであれば、繰り返し出しても嫌な顔はされにくいようです。

焦点は健康!家族が好きなメニューに野菜を忍ばせる


次は、夕食の構成についてみていきましょう。

夕食の献立構成

日常の夕食は、次のうちどれに近いですか?

主食+主菜+副菜+汁物…216票(49.3%)
主食+主菜+副菜…85票(19.4%)
主食+主菜+汁物…74票(16.9%)
主食+主菜…52票(11.9%)
主食のみ…3票(0.7%)
その他…8票(1.8%)


「主食+主菜+副菜+汁物」が約半数、次いで「主食+主菜+副菜」、「主食+主菜+汁物」の順となりました。朝食ではどうしても野菜が不足しがちになるため、夕食では2品以上のおかずを作り、野菜不足を補っている人が多かったようです。具体的に夕食でよく作るメニューとしては、以下のものが挙げられました。

【カレー】

 

・「カレーだと、息子がいろんな野菜を多く食べてくれる」
・「とにかく簡単で、何も考えずに作れる」
・「子どもたちの習い事で帰宅が遅くなることがあるので、よくカレーを作ります」
・「いろんな野菜を刻んでキーマカレーにすると、栄養バランスもよくなる」


【ハンバーグ】
・「リクエストされるし、お弁当にも活用できる」
・「子どもが苦手な野菜を細かくして混ぜられる」


【肉じゃが】
・「余ったら、次の日は豚汁かカレーに変身」
・「簡単だし1回作ると2~3日はもつ」
・「圧力鍋で一気にできる」
・「作り置きできるので、食べたい時にすぐに食べられる」


【豚肉の生姜焼き】
・「調理が簡単で家族ウケがいい」
・「玉ねぎなどの野菜も一緒に炒めればヘルシー」
・「疲労回復効果がありそう」


【餃子】
・「肉も野菜もしっかりとれる」
・「子どもが好きなメニューで野菜がたくさんとれる」


どれも、子どもも大人も大好きな定番メニューばかり。やはり、家族が喜んで美味しく食べてくれるというのが一番嬉しいものですよね。そのなかでも、栄養バランスを考えて野菜をたくさん入れるなど、家族の健康を守る工夫が感じ取れる結果となりました。

また、野菜不足を補うメニューとして人気が高かったのが味噌汁や野菜スープなどの汁物。
・「野菜がたっぷりとれる」
・「いろんな具材ででき、バリエーションも豊富」
・「冷蔵庫にある野菜をなんでも入れられる」
・「生野菜だと子どもが食べてくれないから」

肉に野菜、豆や海藻類など、とにかくなんでも入れられて、味付けに迷うこともない味噌汁や野菜スープ。
バランスのとれた献立に日々頭を悩ませている、子育て中の主婦の強い味方と言えそうです。

小さな工夫で食生活はもっと楽しく豊かに!

「時間がない!」「献立のマンネリ化」「作るのにへとへと」など、さまざまな悩みや課題を抱えながらも、日々奮闘し続けている子育て中の主婦の皆さん。そんな中でも、家族のため、自分のために、食生活を少しでも楽しく豊かにするために工夫している人も多くみられました。最後に、そのアイデアの一部をご紹介します。

・「自分でできる料理には限界があり、また育児をしながら作る料理のレパートリーにも限界があるので、テイクアウトを利用することに罪悪感を感じないようにしている」
・「何でも自分で作ろうと張り切り過ぎず、冷食やお惣菜、味付け済みで焼くだけのパック、混ぜるだけのレトルト商品など、手抜きもする」

完璧を求めてもへとへとに疲れるだけ。冷食やテイクアウトを上手に活用すれば、時間的にも余裕をもって食事することができるし、いつもとは一味違うメニューを楽しむこともできますよね。また、メニューのマンネリ化を防ぐ手段としては、
・「いろいろなスーパーに買い物に行くようにしている。売っているものが違うから」
・「新しい食材を取り入れる。大豆ミート、オートミール、ご当地野菜など」
・「例えば中華だったら花椒油や香辣油のように、ひとかけでお店のような本格的な味わいにできる調味料を活用。味がグッと変わるので楽しいです」
・「ふるさと納税の返礼品は高級な牛肉・魚介・果物などを選んでいる」

など、新しい食材や調味料にチャレンジしたり、たまには高級食材を取り入れてみたりなどの工夫もみられました。また、
・「自宅でも、たまに○○フェアを開催するようにしてメリハリをつけている。沖縄フェア、タイフェア、ハワイアンフェア、北海道フェア、イタリアンフェアなど」
・「時々サプライズで夫の好物を作っています。普段が酷すぎるからかもしれませんが、とても喜んでくれるので嬉しいです」

など、たまにはプチスペシャルなメニューを取り入れると、家族からも喜ばれるようです。
確かに、2~3品沖縄っぽいメニューを用意して「沖縄フェア」と銘打つと、俄然楽しくなりそうですよね。

また、そのほか楽しむための工夫としては、
・「調理は音楽を聴きながらやる」
・「食器をお気に入りのものにする」
・「ランチョンマットをその日の気分で変えて使用。豪華に見えて気分も上がるし、食欲も増す気がします」

など、好きな音楽や食器で自分の気分をアゲていくタイプのほか
・「月に1~2回はたこ焼きやお好み焼きなど、家族みんなでワイワイしながら食べる」
・「ホットプレートを活用し、夫や子どもにやってもらう」
・「子どもが楽しく食事できるように、例えば海苔巻きを自分で作らせたりしている」
・「家庭菜園で、子どもたちが収穫できるミニトマトやきゅうりなどを育て、その野菜を食卓に出すようにしています」
・「外食のできないコロナ禍なので、たまにはバイキング形式にして、おうちごはんでも雰囲気を楽しむ」

など、家族を巻き込んで、調理から一緒に楽しんでしまうというタイプも。確かにこれなら「自分しか作り手がいない!」と嘆いていた我が家のような家庭でもできそうです。調理の負担も軽くなるし、まさに一石二鳥ですね。

また、食事は家族とのコミュニケーションをはかる貴重な時間でもあるため、
・「食事中はテレビやスマホは見ないで、ちゃんと味わって食べる」
・「SNSなどで話題のレシピを試してみたり、会話が弾みそうな料理を作ってみたりする」
・「子どもは何かを一生懸命食べている時が一番かわいいと思うので、食べている時のほっぺをよく眺めています。『かわいい、かわいい』と口に出してしまいます」

など、家族との会話を大事にしているという意見も多々。同じものを美味しいと感じ、同じ話題で笑い合う、そんな食卓こそが心にも体にも一番の栄養になるのかもしれません。


文=酒詰明子

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