プロのアドバイスで家計を元気に!「個人のお金の運用商品」知っておきたい3つのこと
これからの暮らしのお金はどうなる? 4人のお金のプロがお金の流れを予測する「マネー予報図」。今回は経済評論家の山崎 元さんが、個人のお金の運用商品について教えてくれました!
【個人のお金の運用商品は『3つだけ』知っていればいい】
●ズバリ、この3つを知っておこう
現在、個人がお金の運用を考えるにあたって、知っておくべき運用商品は3つだけで十分です。まず、元本を絶対に減らしたくないお金は「個人向け国債変動金利型10年満期」(通称「変動10」)が圧倒的にいい。国債なので銀行預金よりも安全だし、変動金利型なので将来の金利上昇に強いし、加えて最低利回りとして設定されている年率0・05%は、現在の金利環境では銀行の定期預金よりも有利です。
リスクを取って運用する商品は、外国株式(先進国株式)の株価指数に連動するインデックスファンドと、TOPIX(東証株価指数)に連動するインデックスファンドで、それぞれ手数料の安いものを1つずつ知っていれば十分です。リスクを取る運用部分は、両者をおおむね半々、あるいは外国株を6割、TOPIXを4割組み合わせるといいでしょう。
●よけいなセールスを避けよう
金額にして数百万円から数億円程度の運用であれば、ご紹介した3つ以外の運用商品は、投資信託も、保険も、外貨預金も、全く必要ありません。また、現在、機関投資家(プロ)が買えない、個人向け国債「変動10」が優秀であることもあり、プロといえども、これら3商品の組み合わせを上回る運用を行なうことは簡単ではありません。
注意が必要なのは、金融機関のセールスマンに、これらの3商品よりも手数料が高い商品を売りつけられてしまうことです。「私のような人には、何がいいか?」などと、金融機関にアドバイスを求めないことが肝心です。「無料相談」であっても、近づかないほうが賢明です。
●リスクは投資金額で調節する
一般に、個人の年齢や投資経験、運用金額などの条件によって、ピッタリな運用商品が変わる、という先入観がありますが、これは正しくありません。人によって変わるのは、リスクを取る商品で運用する「金額」であって、「商品の種類」ではありません。しかし、投資金額でリスクを調整することは、しばしば発想の盲点になりますし、金融機関はより多くの手数料を取ろうとして、商品の種類を選ばせる方向に顧客を誘導しがちです。
若い人も、高齢者も、初心者も、ベテランも、運用金額が多い人も少ない人も、「最も効率のよい商品」を「自分に合った額」だけ保有するのが正解になります。個人のお金の運用はこれら3つの商品を「自分で」「シンプル」に組み合わせるだけでいいのです。「よけいな運用商品をあれこれと気にすることなく、お金よりも大切な人生を大いにエンジョイしてください!」。
【今回の予報 POINT】
1.リスクを調節するには商品でなく投資金額で!
2.個人のお金の運用はシンプルが一番!
アレコレとおいしい話に惑わされず、大切なお金を確実に運用しましょう!
※記事の内容は2017年2月21日現在のものです。
【東京ウォーカー/記事提供=レタスクラブ】
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