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片付けが不得意な子でも大丈夫! 基本的なルールと片付けのコツ/幼児の子育てはじめてBOOK(2)
渡辺先生の解説をチェック!
片付けは、得意な子とそうではない子がいます。不得意な子にも、基本的なルールと片付け方のコツを教えたいものです。
「片付けるときれいになる」ということは、子どもにとってもよい気持ちになります。親子で片付けを習慣化していきましょう。(渡辺先生)
子どもの成長に合わせてしまい方を教えていく
自分が子どもの時、親から「早く片付けなさい!」と何度も促された経験はありませんか?
口うるさく言われたことが後に役立っている人もいるでしょうし、大人になってもやっぱり整理整頓が苦手な人も。
では、どうして片付けをしたほうがよいのでしょうか?
きれいに片付いた環境で過ごしていると、子どもの気持ちが落ち着き、考え方も整いやすいもの。また、当然ながら片付けることはあとで物が探しやすくなるのも大切なポイントです。
片付けをして安らげる空間に
しかし、それも程度の問題。どんなにきれいな空間にいても、わずかでも散らかすことを許さない環境では、家は子どもにとって「安らげる空間」ではなくなってしまいます。
まずは、子どもの心の成長に合わせて、片付けを教えていきましょう。親子で一緒に整理整頓をしながら、軽いものは上、重いものは下にしまう、自分のものは他のきょうだいと一緒のところにしまわないなどを伝えて、それを習慣化していくことがスタートです。

ここがPOINT! タイミング
急な切り替えは難しい
楽しく遊んでいたのに、突然「さあ、お出かけするよ。急いで片付けて」と言われても、気持ちをすぐに切り替えるのは難しいもの。しかも「急いで」がどのくらいの長さか、年齢によってはわからないのです。「あと○分で終わりだよ」などと余裕を持って声をかけましょう。
自分で出すから、しまえる
おもちゃなどは、子どもと一緒に収納箱を決め、そこがおもちゃの家だとわかるように表記しておきます。その箱から自分で出すからこそ、自分でしまえるのです。
自分で選ぶ
↓
選んだ時に、場所を確認させる
↓
自分でしまう
もっと知りたい!〜片付けのステップ〜
片付けるには、どうすればいいかを教える
ただ「片付けて!」と言っても、子どもにはその言葉の意味がわかっていません。おもちゃを入れる箱などを作り、一つずつに名前などを貼っておきましょう。そして、「片付けはおもちゃを隠してしまうことではなく、家に帰してあげること」と、わかりやすく伝えます。砂場遊びの道具なども、しまう場所を作ります。
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片付けができたらほめる
自分で片付けができた時には、しっかりほめることが大切です。また、子どもはきょうだいや友達の行動もよく観察してまねをします。きょうだいや友達が片付けをしてほめられているのを見ると、片付けはいいことと認識します。逆に、片付けをせずに叱られるのを見れば、その行動を避けようともします。
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子どもは親を観察している
いくら「片付けなさい」と言ってもできない場合、親は自分の行動を振り返ってみてください。リビングに取り込んだ洗濯物が出しっぱなしになっていたり、シンクに洗い物が放置されていませんか? 子どもは親のまねをしながら育ちます。まずは大人が手本を見せることから始めましょう。
ママたちの体験談
片付けをする間は音楽を流しています
うちの子が通っている園では、お片付けの時間になると、みんなが大好きな音楽を流すそう。音楽が鳴り終わるまでに片付ける約束で、それを家でもやってみたら大成功! 音楽が聞こえると、楽しそうに片付けを始めます。音楽が終わるまでに片付けを終わらせるという、ゲーム感覚がよいのかもしれません。(4歳・女の子のママ)
【監修者プロフィール】
渡辺弥生先生
大阪生まれ。筑波大学卒業後、同大学大学院博士課程心理学研究科で学ぶ。
筑波大学、静岡大学、ハーバード大学客員研究員、カリフォルニア大学サンタバーバラ校客員研究員を経て、現在、法政大学文学部心理学科教授。同大学大学院ライフスキル教育研究所所長。教育学博士。専門は発達心理学、発達臨床心理学。
子どもの社会性や感情力の発達を明らかにするとともに、子どもたちや先生、親の悩みを解決する支援のあり方を開発している。
著=アベナオミ、監修=渡辺弥生・八木陽子・やまがたてるえ・なーちゃん/『マンガでわかる! 幼児の子育てはじめてBOOK』
Information
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